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デジタルグリッドの創業ストーリー ~デジタルグリッド構想の実現に向けて~

 電力をインターネット化し、エネルギーを民主化する。

 デジタルグリッド株式会社は、元東京大学工学部教授であり現会長である阿部力也によって提唱された「デジタルグリッド構想」を実現するために2017年11月に設立された会社です。

 もともとJPOWERの社員として長年勤務していた阿部が東大に赴任してから半年ほど経った頃、同僚のとある質問をきっかけに、阿部が突然ひらめいたのが「デジタルグリッド」の構想でした。既存の送電網を活かしながら、再エネと相性が良く停電にも強いシステムを作れる革新的なアイデアでした。

 しかし、11年前のことです。電力系統に手を加えるということなどは想像もできず、スマートグリッドという言葉すらまだありませんでした。一般の人には大変興味深く受け止められましたが、専門家らには相手にもされませんでした。論文は日本では受理されず、結局米国電気学会(IEEE)で受理されました。米国電力研究所の電力系統担当の副社長と話した時も、「You are Dreamer」と言われる状態でした。

 そんな中、東日本大震災が起きました。日本のエネルギーのあり方を改めて見直さなければいけなくなる中で、「再生可能エネルギーを大量に使いこなす電力系統として最適なものだ。時代はその方向に向かって大きく変わるだろう。」と、阿部は確信を持つようになりました。

 そして、デジタルグリッド構想を実現するために2011年9月にデジタルグリッドコンソーシアムを設立し、NEC・日立製作所横浜研究所、オリックス、積水化学などと協力してデジタルグリッドルーターの開発をスタートしました。2012年には東大総長室総括プロジェクト機構に「電力ネットワークイノベーション(デジタルグリッド)」総括寄付講座が設立され、さまざまな実証実験も実施しました。2013年には、株式会社デジタルグリッドが設立され、アフリカの無電化村で電気の小分け売り事業をはじめました。現在はWASSHAと名前を改め、急成長を遂げています。

 現在はデジタルグリッド株式会社として、デジタルグリッドコントローラーと呼ばれる機器を用いた電力供給の自動化を行う事業を行っており、デジタルグリッド構想の実現が日に日に近づいています。電力をインターネット化し、エネルギーを民主化するためデジタルグリッドは前進します。

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