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コロナ禍で売上100%減!?大打撃をくらったスタートアップが再起を果たすまで

こんにちは、株式会社douzo採用担当です。

当社は日本の良い商品を海外の消費者へお得にお届けする共同購入型ECを提供しています。消費者が共同で商品を購入することで、安価での商品供給が可能になります。

実はこのサービスは2021年5月にできたばかり。創業当初提供していたサービスは、全く別物でした。旅行者が日本のお土産を現地の購入者にお届けするお土産プラットフォームだったのです。しかしコロナ禍で世界的に旅行市場は壊滅。苦境に追い込まれた末、新たなサービスを生み出しました。現在は資金調達を経て、新たなステージへと再出発を果たしています。

今日に至るまで、さまざまな苦労がありました。その経緯をCEO上田に語っていただきました。

旅をしながら暮らすことができる社会へ

子供のころから、僕は旅行が大好きでした。バックパックを背負って世界中を旅行。自分の価値観、そして人生が大きく変わっていくのを実感し、いつしか海外で働きたいという想いを抱くようになりました。

そこで新卒時には、海外で働ける会社へ入社しました。でも実際に働いてみると理想とは全然違っていて。僕は旅行が好きなのであって、海外で働きたかったわけじゃなかったんだと気づきました。

その後、スタートアップに転職しました。学生時代からいつかは自分で起業したいという思いがあり、まずは知識と経験が必要だと考えたからです。

当時はハードな毎日。。。心身ともに追い込まれていました。もはや旅行が趣味であることすら忘れかけていました。やっとのことで大規模なプロジェクトを終え、久しぶりに旅行に出かけました。そこで忘れかけていた本質に気づけたんです。


“僕は旅行が好き。僕の人生の目標は、好きなときに好きなところに旅し続けることなのだと。”


※旅行好きの僕、一押しのマラッカのモスク。


自分が本当にやりたいことが見つかったそのとき、ふと疑問がよぎりました。


“大学時代、旅を共にした仲間たちは今どうしているのだろうか”


連絡してみると、誰も旅行をしていませんでした。社会人は旅行できないという、誰も幸せにならない当たり前が浸透していたのです。それってつまらないし、悲しいことだと感じました。とはいえ現実的に、金銭的にも時間的にもコストの高い旅行は社会人にとっては難しいのが現状です。旅行をしながら稼ぐ方法はないのだろうかと考えるようになりました。

旅行でかかるコストとして大きな比重を占めるのが、移動です。移動は長時間狭い空間に閉じ込められるうえ、費用もかかる苦痛なものなのです。一方で、国と国の間はたくさんの「モノ」が行き来しています。人の流れとモノの流れ、これを組み合わせればお金を生み出せるのではと考えました。モノを運ぶことは誰でもできます。特殊なスキルなく始められるのも、広まりやすい魅力だと感じました。

初月から順調なスタート!しかし…?

まずはリサーチのため、アジア各国を回りました。ヒアリングをする中で、このサービスは絶対に需要があると確信しました。第一歩として、タイを選びました。その理由として、タイのスワンナプーム空港はヨーロッパの旅行客がアジアへ向かう時のハブとなる要所だからです。また日本からの観光客が多く集まる上に、親日国家でもあります。タイからスタートして、徐々に規模を拡大しようと考えました。資金調達のために投資家を探して駆け回ったり、タイ語ができるメンバーを探したり、駆け回りました。
(ちなみに、今働いてくれているタイ人のインターン生は代々木公園のタイフェスで声をかけたところから、縁が始まっていますw)

ようやくサービスを始めたのが、2019年10月。初月のリクエスト総額は"約800万円"。

売上は100万円に上りました。いきなりこの数字ですから、めちゃくちゃ興奮したことを覚えています。


※当時のdouzo社内の様子、多国籍なワイワイやるチーム。これは今も変わらないです。


オフィスも活気に満ち溢れて、「やるぞ!いけるぞ!」と、毎日死に物狂いでオペレーションを回し続けました。12月には売上が倍に。そして2020年1月にはリクエスト総額は約5000万円に到達しました。本当に舞い上がっていましたね。資金調達の誘いも来て、新卒採用も進めていました。これからどんどん世界に広めていこう。そんな希望に満ち溢れていました。

しかし、新型コロナウイルス感染症が世界に蔓延し、旅行を事業の要とする当社には大打撃でした。2020年3月20日にはタイへの入国禁止、事業の停止が余儀なくされました。お客様からの依頼は、配送に切り替えるなどしてなんとか回していましたが、利益は0。このままでは資金が尽きてしまう。資金ショートが見え始め、精神的にも肉体的にも追い込まれてしまいました。

でも諦めるつもりはありませんでした。お土産プラットフォームサービスで、皆が喜んで、世界が変わる瞬間を目の当たりにしたからです。


※直接、ショッパーとして荷物を届けた時の一枚。

“旅行者がお金を稼ぎながら旅行を楽しむ姿をこの目で見ました。

届けた相手が、ものすごく喜んでくれる姿をこの目で見ました。

自分の手で世界が変えられることを知ったからこそ、諦めたくなかったんです。

だから2021年2月までは、お土産サービスをやり通そうと決めていました。でも、市場はそれを認めませんでした。投資家と話していても「分かるよ。でも今じゃないよね」と言われて。確かにその通りでした。この時世でも続けたいというのは、僕のエゴだったんです。タイムリミットはどんどん迫っていきます。2月の時点で、6月には会社が立ち行かなくなることが分かっていました。

“生き残らないといけない”

ようやく覚悟が決まりました。まずは資金が必要。新しい事業を立ち上げて資金集めをすることにしました。もし旅行ができる世界が戻ってきたら、またお土産事業を再開したらいいんだから。そんな甘い希望を抱きながら新規事業に着手します。

良いものを安く手に入れたいのは、全世界共通の思い

新規事業である共同購入型越境ECの構想は、コロナ禍以前からあったものでした。お土産サービスの全盛期に、「このサービスに勝てるサービスってなんだろう?」と想像していたときに思いついたんです。お土産プラットフォームは、配送料がほぼ0になることが強みです。もし同じような構造で、配送料を安くすることができれば脅威になります。どうしたら配送料を安くできるのだろうと考えた結果出てきたのが、共同購入型越境ECでした。だから当時は、このサービスが生まれたら困るなと思っていましたね。

共同購入型越境ECは消費者の欲求に応えていることも強みです。日本の商品は海外で人気があります。当たり前すぎて疑問を感じたこともありませんでしたが、お土産サービスで消費者たちの声を聞くうちに、なぜ皆日本の商品を買いたがるのかが分かったんです。皆良いモノを安く買いたいんですよ。ユーザーであり、協力者でもあったタイの大富豪に聞いても、安く買えるのであれば安く買えるに越したことないと話していました。人間に共通する心理なのだと思います。

ビジネスとしても、お土産プラットフォームはCtoCだったのに対し、BtoCの構造となります。より大きな消費を能動的に動かすことができると予測できました。お土産プラットフォームサービスよりも成功の道筋をくっきりと思い描くことができ、「これはいける!」そう思い、資金集めに動きました。


 ※資金調達に奔走していた時に撮影したピッチ動画、コロナ禍での調達は大変でした。。。

誰もやっていない挑戦で、世界を変える

資金調達や事業の立ち上げに奔走するうちに、いつしかこのサービスに愛が芽生え始めました。正直、自分でもびっくりです。当初は前のサービスを取り戻すための繋ぎだと思っていたのに。会社のビジョンやミッションも、共同購入型越境ECのモデルに合わせて変更しました。今はこのプロジェクトに全力を注ぐ覚悟を決めています。

なぜなのかと言われると、やっぱり誰もやっていないフロンティアに立ち向かうのはワクワクするからですね。常識を変える挑戦ってすごく楽しいんですよ。

僕はあんまりロジカルなタイプではないんです。何か課題感をもとにサービスを作り上げるよりは、自分のアイデアをもとに理由を後付けしていくような。価値を付け加えていくadd value型ですね。課題が先行する手法ではないので、投資家からはあまり好かれないかもしれませんが(笑)。でも僕は、僕のやり方が世界を変えられることを知っているし、これからも世界を変えていく自信があります。

資金調達も完了し、これから事業にドライブをかけていきたいフェーズですが、現在の課題は、”採用”です。

一度事業の立ち上げを経験したのもあって順調に進んでいますが、世界を変えるためにはまだまだ力が足りません。新たな仲間とともに、新しい当たり前を創造していくために、この事業を一緒に伸ばしませんか?

転職への意向がなくても、最初は副業からでも、大丈夫です!

このDOUZOというサービスが少しでも”面白そう!”と思った方は是非、一度カジュアルにお話しさせてください!

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