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E-kanのキャリコン活用事例(案件選択制度 第1回)

今日は肌寒く、秋らしい気温になってきましたね!
E-kan(イーカン)の河村です!
E-kanでは、取締役、営業、キャリアコンサルタントを務めています。

前回は、E-kanのキャリコン活用事例として、E-kanの特徴であるキャリア相談しやすい環境づくりに、キャリコンの手法(システィマティック・アプローチ)を活用している事例を紹介しました。


今回も、E-kanのキャリコン活用事例を紹介したいと思います!
E-kanでは【案件選択制度】という制度を整えておりまして、そちらにシスティマティック・アプローチをどう活用しているかの事例を紹介します。

案件ガチャ??

IT業界では「案件ガチャ」というネットスラングがあります。
案件が選べない状況などを、運で決まるソシャゲのガチャに例えて、案件ガチャと呼ばれています。

エンジニアにとってどういった案件に参画するかは、キャリア形成上とても重要な点のひとつだと思います。
そのため、案件選択に悩みを抱えているエンジニアは多いかと思います。
実際、これまでたくさんのエンジニアとキャリコンをさせて頂きましたが、下記のような悩みを抱えている方々がいました。

・自分のスキルや希望とマッチしていない案件にアサインされる
・会社や営業の都合で案件が決まる
・働く前と後では聞いていた話に違いがある
・選択肢が少ない

さらに、案件が選べると聞いていたが実際は下記のようなことだった、という悩みを抱えている方々もいました。

・取捨選択されていない大量の案件情報を丸投げされて自由に選んでと言われるだけ
・希望や目標を踏まえ自分がどういった案件を選ぶべきかなど相談できない
・自分で選んだのだから自己責任といわれ、フォローしてもらえない

こういった辛い状況が現実にあるので、「案件ガチャ」というネットスラングが生まれたのかもしれません。

システィマティック・アプローチの紹介

このような悩みを抱えないよう、E-kanではキャリコンの手法(システィマティック・アプローチ)を活用し、案件選択制度を整えています。
E-kanでは「キャリアを相談しながら案件を選択できる」こと、そして、「主体的に選択できる力を育むこと」を重視しています。

では、具体的にどのように活用しているのかを、システィマティック・アプローチの流れに照らし合わせて紹介します。

システィマティック・アプローチは、要約すれば、次のようなプロセスをとる。

⑴ カウンセリングの開始
⑵ 問題の把握
⑶ 目標の設定
⑷ 方策の実行
⑸ 結果の評価
⑹ カウンセリングとケースの終了

参考:木村 周「キャリア・コンサルティング 理論と実際」4訂版 一般社団法人雇用問題研究会

システィマティック・アプローチに共通している流れは、
⑴ 相談者との間によい信頼関係(ラポール)を作り、
⑵ 問題を明確にし、相互に共有し
⑶ 共同して目標を定め、計画を立て、
⑷ その計画を達成するための方策を定めてそれを実行し、
⑸ 最後に結果を評価し、
⑹ フォローアップを行う
というプロセスをとるとされています。

案件選択制度の紹介

⑴から⑹番までのすべての流れを紹介すると長文になるので、いくつかの記事に分けて紹介していきたいと思います。
今回はこのプロセスの⑴、⑵、 ⑶番の考え方を、E-kanの【案件選択制度】にどう活用しているかを紹介します。

⑴ 信頼関係の構築

前回の記事でも紹介しましたが、まずは導入として、相談者が温かい雰囲気の中で安心して話ができるように、キャリア相談しやすい信頼関係や環境を構築します。
E-kanでは、オンライン・電話・チャット・対面などメンバーが望む形式で相談できる環境を整えています。
仕事・プライベートを問わず悩みや本音を気軽に相談してもらえるよう、普段から信頼関係を構築しています。

⑵ 問題を明確にし相互に共有する

相談者の話をしっかり傾聴し、ときには問いかけ、考えるきっかけや気づきを得てもらいながら、問題を明確にし相互に共有します。
相談者の問題とキャリコンが認識する問題が違う場合があるため、お互いに共有してしっかり確認を行います。

⑶ 共同して目標を定め計画を立てる

共有した問題の解決のために、相談者とキャリコンが行動する意思を確認します。解決すべき問題を吟味し、最終目標を決定します。

E-kanの案件選択制度での具体的な流れでは、現在の自分のスキルの棚卸を行い、コアとなるスキルを把握した上で、技術のトレンドも踏まえた中長期的な目標設定を行います。
携わるプロジェクトは会社主導ではなく、中長期的な目標を踏まえて、相談者が選択する力を育むことを重視しています。

選択するための参考になる専門的な情報を、必要に応じて提供し、考えるきっかけや気づきを得てもらいながら、相談者にとって望ましいキャリアについて対話しながら一緒に考えていきます。
キャリコンにおいて専門的な情報提供は非常に重要ですが、情報そのものや答えを提供するのではなく、相談者が自ら情報を探し、選択し、それを活用する力を育みます。
その過程の中で、相談者の期待に反するような、厳しい現実の情報をお伝えしなければいけないこともあります。
相談者は自分の考えが否定されていると感じたり、ストレスや怒りを感じることもあります。
しかし、こういった葛藤を通して、主体的にキャリアを選択できる力を育むことに繋がると私は考えています。
相談者が喜ぶような甘い情報だけ提供し、実際は、相談者のキャリアや希望とマッチしない案件に参画させる、それこそ「案件ガチャ」です。

キャリコンの中で相談者との信頼関係が崩れてしまうこともあります。
そういった場合は、プロセスの初めの「⑴ 信頼関係の構築」に立ち戻ります。
システィマティック・アプローチでは、プロセスを順番通りに進めていくこともありますが、大事なことは、相談者に合わせて柔軟にプロセスの順番を変えたり飛ばしたり立ち戻ったりしながら、最終的には、自分自身で望ましいキャリアを選択できることを目指します。

まとめ

ITエンジニアのキャリア形成において、キャリア相談する相手がいなかったり、いたとしても技術や業界の動向を理解していないケースがあります。

私自身も、E-kanを設立する以前のエンジニア時代には、そういった辛い経験をたくさん味わいました。

信頼されるキャリア形成支援者としてあれるよう、自身の辛い経験を反面教師に、キャリコンとしての自己研鑽や、ITの専門的な情報提供が行えるよう市場動向や技術トレンドのキャッチアップに今後も励みます!

今回はE-kanの特徴である【案件選択制度】にシスティマティック・アプローチの前半部分をどう活用しているかの事例を紹介しました。
長文になりましたので、今回は1回目として、後半部分についてはまた別の機会に書いてみたいと思います!
どうぞよろしくお願いします!

E-kan(イーカン)株式会社では、
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