採用情報|エコモット - IoT・AIソリューションカンパニー
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配筋検査ARシステム「BAIAS®(バイアス)」は、鉄筋コンクリート構造物の配筋検査を「たった1人」でも簡単に、かつ高精度に実施できる現場ロイドサービスの人気製品です。iPad ProのLiDARセンサーを駆使し、鉄筋の本数・間隔の計測はもちろん、国交省の実施要領が求める全計測項目に対応しています。
この革新的なツールはいかにして生まれたのか。開発を手がけたエコモットのエンジニアと、現場の声をプロダクトへとつないだグループ会社、株式会社GRIFFYの担当者へのインタビューを通じて、その軌跡を紐解きます。
※本製品は村本建設株式会社との共同開発製品です。
BAIASの開発は2020年、村本建設株式会社様からの「iPadを活用して配筋検査を効率化したい」というご要望をきっかけに始まりました。当時はLiDARセンサーやARといった、当社としても前例のない先端技術を用いたアプリケーション構築に挑み、現場での実証実験を幾度も重ねました。その成果をもとに、2022年より本格的な外販・拡販に向けた製品開発をスタートさせています。
この開発初期の想いを受け継ぎ、現在、現場の最前線でお客さまと向き合うGRIFFYの営業担当であるA.Iさんは、業界の常識を覆したBAIASとの出会いをこう振り返ります。
「開発当初、私はまだ入社しておりませんでしたが、建設業界に長く身を置いていた私にとって、BAIASとの出会いはまさに衝撃でした。多くの現場監督が『最もやりたくない作業』と漏らすほど、従来の配筋検査は重い機材を担ぎ、計測と写真撮影に追われる過酷な作業だったからです。」
<建設業界に長く身を置いている、GRIFFYの営業担当であるA.Iさん>
多くの現場が抱えていた「重い機材・長時間拘束・膨大な事務作業」という不効率。これに対し、BAIASはiPad一つで解決の道を示しました。最大の転換点は、これまで2名1組で行うのが当たり前だった重労働を、たった1名で完結できるスマートな業務へと変えたことです。
AR技術による正確な計測に加え、遠隔臨場機能を活用することで、検査側の移動コストもゼロにする。人件費が高騰する今、従来の労務費と比較してもそのコスト削減効果は圧倒的です。
現場の負担を減らし、会社の利益を最大化する。BAIASがもたらしたのは単なる効率化ではなく、建設DXによる「現場の解放」そのものでした。この「現場を楽にしたい」という純粋な願いと、「利益を生む仕組み」への昇華こそが、BAIASというプロダクトの根源にある力なのです。
『BAIAS®』の開発は、試行錯誤の連続でした。初期の「鉄筋を自動捕捉して点群を出す」というコア技術から始まり、現場の多様なニーズに応えるため、「重ね継手モード」や「円形ピッチ計測」、さらには難易度の高い「ダブル配筋計測」といった高度な機能を次々と追加していきました。さらにクラウド側でも「EX-TREND武蔵」との連携や写真管理機能を実装し、現場のワークフローに合わせた拡張を続けてきました。
しかし、機能が充実する一方で、大きな壁が立ちはだかりました。後付けの機能追加を重ねた結果、ユーザーが目的の操作に辿り着くための導線が複雑化してしまったのです。特に2025年7月の大型リニューアルに向けた「UI/UX刷新プロジェクト」は、開発チームにとって大きな挑戦となりました。
このプロジェクトでUIのモックアップ作成と画面実装を担当したエコモットのT.Yさんは、こう振り返ります。「ユーザーの『やりたいこと』に対し、機能をどう分かりやすく再配置するか。画面構成をほぼ1から作り直し、会議室で日々『ああでもないこうでもない』と議論を尽くしたのが今でも鮮明に思い出せます」
<UIのモックアップ作成、画面実装を担当したエコモットのT.Yさん>
この議論を経て、複雑な計測項目も直感的に操作できる現在のUIへと生まれ変わりました。単なる多機能化ではなく、現場の利便性を最優先した「迷わない操作性」の追求。この再構築こそが、『BAIAS®』が現場で支持される製品へと進化を遂げた決定的な転換点となりました。
このリニューアルを加速させたのが、エコモットの開発チームとGRIFFY(企画・営業)の共創体制です。UIの検討段階では、デザインツール「Figma」を導入。デザインのたたき台をリアルタイムで共有し、議論の場で即座に修正を行うことで、企画から実装までのスピードを劇的に高めました。
開発当初からアプリ・クラウド開発の両方を担当するエコモットK.Iさんは、「GRIFFYとの共同チームが発足したことで、現場の生の声がダイレクトに、かつ迅速に届くようになりました。これにより、開発の方向性がより明確になり、円滑に進めることができました」と語ります。
<アプリ・クラウド開発の両方を担当するエコモットK.Iさん>
さらに最新のアップデートでは、複雑な形状の構造物にも対応できるよう「円弧モード」を追加しました。仮想のマーカーを目視で実際の鉄筋に合わせるAR計測技術については、現在特許出願中(特開2024-135437)であり、さらなる利便性向上を目指しています。
BAIASの進化は止まりません。「誰にでも使えるデジタルテクノロジーの力を、必要とされたその時、必要とされるその場所まで届ける。」をミッションに掲げるGRIFFYのA.Kさんは、今後の目標を次のように語ります。
「今後は、もっと直感的に操作できるよう「計測メニューの刷新」や「電子小黒板のフルモデルチェンジ」を進めていくつもりです。現場の声を反映した計測機能のアップデートや多言語対応はもちろん、将来的にはBIM/CIM連携にも力を入れていきます。また、ユーザー体験のさらなる向上や、導入いただきやすいプランの拡充にもしっかり取り組み、誰でも迷わず使える技術へと進化させます。現場のDXを加速させて、すべての人が幸せに働ける環境を一緒に作っていきたいですね。」
<BAIASの企画を担当するGRIFFYのA.Kさん>
また、エコモットの開発チームの視線も、常にテクノロジーの最先端に向けられています。AIの急速な進歩をキャッチアップし、アウトプットのスピードと精度を極限まで高めています。
エコモットは、働く人の幸せと持続可能な社会のために、自らの手で生み出した革新的なテクノロジーを携え、少し先の未来を、確かな「カタチ」へと変えていく。このテクノロジーで、もっと、先の未来へ。私たちは挑み続けます。
<プロジェクトストーリーのインタビュー風景>
「これは本当に使いやすいのか?」を問い続け、チーム一丸となってプロダクトを磨き上げる。エコモットには、職種の垣根を超えて議論し、新しいツールや技術を積極的に取り入れる自由な文化があります。 現場に寄り添い、手触り感のあるシステム開発に挑戦したい方、ぜひ私たちと共に歩みましょう。
エコモットは、「何をつくるか」「どう実現するか」を社内で意思決定でき、スピード感のある環境が自社開発の醍醐味です。
今回お話ししたBAIASは、開発をやっていて率直に楽しいです。自社開発なので、お客さまからのニーズにただ対応するのではなく、「こうしたらもっと便利なのでは」と自ら改善点を考えてそれを製品に反映できるメリットがかなり大きいと感じます。
これ以外にも、エコモットでは様々なメンバーが多種多様なプロジェクトを進めています。もし気になる製品やソリューションがあったら、ぜひとも弊社にお声がけいただければ嬉しいです!