※こちらは2025年5月時点の記事です
はじめに
弊社では、海のモビリティ開発に取り組む仲間として、「OUXT Polaris」というロボコンチームをスポンサーしています。OUXT Polarisは、自動操縦船のロボットコンテストに参加している、日本の学生を主体としたチームです。
詳しくはOUXT Polarisのホームページをご参照ください。
https://www.ouxt.jp/
今回の記事では、そんなOUXT Polarisのメンバーの方々と、弊社エンジニアとの技術交流会を開催した様子をレポートいたします。
開発艇の紹介と乗船体験
今回の交流会には、OUXT Polarisから6名の方が、開発艇を係留している広島観音マリーナまでお越しくださいました。広島観音マリーナには、自動離着岸機能を備えた電動船「EightKnot I」と、船外機を搭載したエンジン船「EightKnot II」の2艇があります。まずは、それぞれの船に搭載された装置や機能について説明を行いました。乗船にあまり馴染みのないメンバーの方もいらっしゃり、自律航行が可能な船ということもあって、さまざまな質問をいただきました。
弊社とOUXT Polarisが取り組んでいる船はサイズ感が異なるため、必要となる技術も異なります。Lidarやカメラは双方で活用していますが、船舶用レーダー、AIS、船外機の制御システムなどは、人が乗る船ならではの機器となるため、実際に動作させながらご説明しました。さらに、EightKnot IIは船外機で航行しますが、EightKnot Iとの比較のため、実際にエンジンをかけて音や振動の大きさも体感していただきました。
EightKnot IIの各種センサーについて説明する様子
続いて、EightKnot Iについてもご説明しました。EightKnot IIと比較すると、EightKnot Iのほうが一回り大きく、弊社が開発している自律航行機能が一通り搭載されています。
今回はOUXT Polarisの皆様にEightKnot Iへ乗船していただき、AI CAPTAINが備える以下の主要な機能を体験していただきました。
- 目的地を画面から設定してルート決定
- 自動での離岸
- マリーナ出口までゆっくりと移動し出港
- 巡航速度で目的地まで航行
- 目的地点に到着後、その場で船を保持
- ルートを再設定し、自動でマリーナへ帰港
- 自動での着岸
航行中は、AI CAPTAINがどのように自律航行を実現しているのか、実際にシステムが周辺環境をどのように認識しているのかについて、エンジニア同士ならではの密度で、風を感じながら船上ディスカッションを行いました。
フライブリッジで自律航行する様子を体感
この日のデモ航行速度は5〜6ノットで、時速にして約10km程度でした。自動車と比較すると遅く感じるかもしれませんが、風と波を感じながら全長8m弱の船が自律航行する様子に、「想像より速く感じる!」と皆様に楽しんでいただけました。船上では開発画面も参照しながら、航行ルートの選択処理や周辺漁具の避航設計など、技術的な関心ごとについて幅広く情報共有を行いました。
スムーズでやさしい自動着岸の動きや、船の位置制御の精度も体感していただきました。OUXT Polarisが取り組んでいる自動航行船でも桟橋への自動タスクがあるとのことで、弊社の取り組みが少しでも参考になれば嬉しく思います。
自動着岸機能でやさしく桟橋へ寄せ、位置を維持する様子を観察
お互いの活動内容や想いを深堀り
体験乗船を通して、弊社が開発する自律航行システムを体感していただいた後は、会議室へ移動し、お互いの活動について紹介とディスカッションを行いました。東京オフィスにいるエンジニアとも接続し、リモート参加者も交えて、OUXT Polarisの活動紹介や目標について興味深くお話を伺いました。
お互いに海をフィールドとする技術開発に取り組んでいるため、楽しさや苦労するポイントに共感できる部分も多く、終始楽しい交流会となりました。
特に盛り上がったのは「なぜ海なのか?」という話題でした。弊社のエンジニアも、それぞれの経緯や想いで集まっていますが、若いエンジニアの皆さんが自動航行船の活動を選んだ理由を伺う中で、1スポンサーとしてだけでなく、同じフィールドで活動するエンジニアとして気持ちがぐっと近づいたように感じました。
技術交流会のために、OUXT Polarisの皆様には広島までお越しいただき、誠にありがとうございました。今後の活動も引き続き応援してまいります。
私たちも、若いパワーに負けないよう、より良い製品を社会へ届けていきたいと、改めて身が引き締まる思いでした!
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