※こちらは2025年10月時点の記事です
はじめに
9月8日から9日の2日間に渡り、当社がAI CAPTAINのソフトウェア開発に活用している自律移動ロボット開発のためのオープンソースフレームワークであるROSの公式な開発者会議「ROSCon JP 2025」が開催されました。当社はシルバースポンサーとして9日の技術講演の会場に出展し、模型船を用いたデモンストレーションやパネル展示などを行いました。
【ROSCon JP公式サイト】
https://roscon.jp/
今回の記事では、当日の展示の様子をレポートいたします。
出展の目的
ROSCon JPは、初学者から熟練者まで多くの ROS開発者が一堂に会して、技術講演やデモ、ライトニングトークなどを通じてお互いの学びや情報を交換し合うイベントです。当社もこのようなイベントに出展することで、ROSを日々活用する開発者や研究者との技術交流を深めるとともにネットワークを拡大し、今後の事業拡大や優秀なエンジニアの採用、新たなプロジェクトの創出に繋がると考え、スポンサー就任ならびに出展する運びとなりました。
会場と出展ブースの様子
技術講演と出展は、ポートメッセなごや コンベンションセンターにて行われました。
技術講演は3Fのカンファレンスホールで行われ、3F、4Fのホワイエに各企業の展示ブースが設営されました。
当社はこのような展示ブースを設営しました。展示物は、
・「エイトノット AI CAPTAIN」の概要と要素技術について説明するパネル
・実物の小型船舶を「エイトノット AI CAPTAIN」で自律航行させている時の映像
・自律航行のデモンストレーションを行う模型船
の3点です。
エイトノット展示ブース
メインとなるのは、模型船による自律航行のデモンストレーションです。大きな水槽に水を入れて2つの桟橋を設置し、模型船を浮かべることで、船が2つの対岸の間を離着岸して行き来する環境を再現しました。
水槽背面の中央に立てたポールにはカメラを取り付け、模型船の上に貼ったICタグを検出することで船の自己位置を計算しています。
そして、計算された位置から桟橋へ自律航行の指令を決定することで、対岸の間を往復させるというものです。自律航行の間に逐次計算される自己位置と指令のデータは下の写真のようにディスプレイでモニタリングし、来場者の方に理解してもらいやすくしました。
来場者の反応や質問
ありがたいことに、自律航行システム開発という取り組みや模型船デモに対して多くの来場者の方から様々な反応や質問をいただくことができました。
特に模型船による自動離着岸のデモは好評で、多くの来場者の方に展示ブースに立ち寄っていただき、実際のデモの様子をご覧いただきました。細かい動きを会場でじっくりご覧いただきました。
いただいた反応や質問の中で特に多かったのは、「海の上での自動運転における認識技術と制御技術の難しさは?」でした。
認識技術おいては、船が航行することで生じる引き波、海面上の潮目やゴミといった浮遊物、飛んでいる鳥などを、障害物と誤認識してしまうことがあるため、それらを認識対象から排除するといった工夫が求められます。
また制御技術においては、陸上を走行する自動車と違い、風や波の影響を常に受け続けるため、どんな環境下でも安定した制御ができるようにする必要があります。船の構造や特性を考慮した制御をすることも重要です。
今回は、上記のような説明を口頭で対応したのですが、動画やデータなどで視覚的に説明できると、来場者の方により理解してもらいやすくなるなと感じました。
他社との交流
会場では当社だけでなく、多くの企業様が展示ブースを展開し、どこも大変賑わっていました。各企業様がそれぞれ開発する自律移動ロボットや関連技術を展示していたので、自社製品・サービスをキッカケに技術交流をすることができ、その点でも今回のROSCon JP参加はとても貴重な機会となりました。
開発するロボットやシステムに対するROSの活用方法、抱えている課題や解決策などについてディスカッションできたことで、多くの学びと刺激を得ることができました。
最後に
ROSCon JP 2025にて当社の展示ブースに足を運んで下さった皆様、お話させていただいた皆様、誠にありがとうございました!今回の展示以前から当社の取り組みについて知って下さっていた方々も多く、「すごい!」「かっこいい!」「応援してます!」といったお言葉をいただけたので、私たちの「エイトノット AI CAPTAIN」をより良いものにできるようにこれからも頑張ろうと、さらに気合を入れられた一日となりました。