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入社3年半で取締役に就任。「役職は権力ではなく責任」、「役職が人を育てる可能性もある。」

根っからの商売人だった父や金融業界にいた母の影響もあり、学生時代から「商い」を数字で捉える思考性があり、当時はなんとなくではありましたが大学は経営学部に進学して管理会計を専攻しました。卒業後は新卒から経理や財務に携わることができるという軸で企業を選び、食品卸売業を行う会社に入社しました。数年後尊敬する上司に声をかけていただき、プライベートブランド食品を開発する会社の立ち上げから参画し、財務経理という職務に止まらず、人事、法務、CS、企画開発、営業に到るまで事業に関わる幅広い現場経験をさせてもらいながら上場を目指して日々奮闘していましたが、結果的には上場することが出来なかったこともあり、自分の意志があまりないところで転職のタイミングがありました。

それまでは比較的歴史の長い業界でモノを売る会社にいたので、次はせっかくなら新しい業界でモノではなく価値を売る会社で新しい挑戦をしてみたいなと考えていた時に、エニグモと出会いました。

コーポレート部門は「社内サービス業」

一次面接で初めてCOOの安藤に会ったとき、こんなに価値観の合う人がいるのかと驚きました。代表の須田と会ったときの印象も近いものがあったので経営陣の価値観が自分の考えと近いところであっていてこういう人達と一緒にビジネスが出来たら面白いなという高揚感を覚えたのが印象に残っています。また、面接の際に、「あなたにとってコーポレート部門の仕事とはなんですか?」と聞かれ、正直に「社内サービス業」と答えるとものすごく共感してもらったことを今でもはっきりと覚えています。一般的にコーポレートは他の部署から煙たがられるような存在になりやすいので、これからのエニグモで、コーポレート部門が部署同士の交流を増やして社員から気軽に相談されるような存在になって欲しいという点にとても共感し、この会社への入社を決意しました。

入社した当時のエニグモは、コーポレートに対する雰囲気はあまり良いものとは言えませんでした。少しよそよそしいというか、緊張感のようなものがありましたね。その空気を壊すことが一番初めに自分がやるべきことだと思いました。 会社の中にあるコーポレートとは、いかに社内で起こることを隈なく網羅的に鮮度の高い状態で生の情報として把握できるかだと思います。その情報が集まらなければ適切な判断を下すことができないので、まずそれが集まるような空気を作ることにしました。そのためにみんなが言うことを何でも聞き入れるようにして、それが難しくてもコーポレートでなんとかするということを積み重ねていきました。できなかったことができるようになることの積み重ねをずっとやり続けて、他の部署のメンバーとの信頼が段々築けていけたかなと思います。財務経理リーダー候補として採用された私を、取締役まで会社が押し上げてくれたポイントはそこなんじゃないかなと思っています。

「役職が人を育てる」の言葉を胸に取締役に就任

2010年10月に財務経理担当部長として入社し、2012年の期初に執行役員になりました。当時、エニグモは上場するタイミングで、審査のために事業やビジョンについての振り返りを行なっている最中でした。当時の役員陣が目指すコーポレートの形と自分が考える理想の管理機能が同じ方向を向いていたため、取締役として誘っていただき、その前段階として執行役員となりました。 その後、取締役となるタイミングはあったものの、自分が部下やチームのために充分に機能しているとはまだ思えず、まだまだ足りないという考えがあったこともあり、二年の期間を経てお話をいただき、2014年に取締役となりました。

自分が取締役になる時、最終的に背中を押してくれたのは父親でした。実は迷いがあったんです。たまたま実家に帰ることがあり、初めて父に現在の自分の実力でこの役職に立っていいのかまだ決めきれていないという話をしました。その時父からは、「その気持ちを持ったまま、ありがたく受けてみたらどうだ」と言われました。「役職は権力ではなく責任。そこを勘違いしないで責任を背負いながら成長する姿勢を持てるのであればそういう人に役職を与えたときに、役職が人を育てる可能性もある。その位置に立ってみたからこそ見える景色を眺めることで、今まで自分に何が欠けていたかが分かってさらに成長できるのではないか」ということでした。父の一言を聞き何となくですが納得した自分がいて覚悟が決まったかなと。。

課せられた責務を果たそうと努力する姿勢は、最後まで妥協しない両親の背中を見て育ってきたことが影響しているように思います。

エニグモにとって必要な人材とは

エニグモのメンバーは、人の気持ちをしっかりと考えられる人間が多いと思います。仕事というのは、ワンマンでやっていくものではなく仲間ありきでやっていくものなので、これからジョインしてくれるメンバーにも客観的になって周りを意識できるような人であってほしいと思っています。「評価は自分でするものではなく、他人からされるもの」とよく言われますが、これはとても重要なことだと私は思っています。 それから現状打破ができる人。ちょっと無理だろうという事態が起きたとしても、物事を複合的に捉えて柔軟に対応できる人であって欲しいですね。

明確な目的意識を持ってそれに見合う努力をすれば、物事は達成できると考えています。 同じ方向を向いて同じ高みを目指して頑張れる仲間がいて、妥協せず努力をし続けられる自分がいれば、何事も達成できると思っています。 そういった思想を持った人が入ってきてくれると、会社にとって必要となる人材になるのではないかと思います。

取材・文/飯沼翔太(18新卒)

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