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【People】"ことば"からはずれて見えた景色。違う角度でも興味を追求し続ける

こんにちは!エスタイルで広報支援をしているフリーランスPR・山口です。

今回は、データサイエンティストの「モールス」にインタビューを行いました!20代の頃に進むべき進路に悩みながら、現在のキャリアに行き着いたモールス。彼女の深い内省や冷静な視点は、非常に参考になります。キャリアに悩む方、必見です!

【プロフィール】モールス

茨城県出身。東京外国語大学卒業後、大手電子部品メーカーに入社して海外営業を担当。その後、Webマーケティングの会社でWebマーケター兼ディレクターを経験。もっと専門知識を使いデータを扱えるようになりたいと思い、エスタイルに入社。 趣味はスマブラ。

「自分の知らない世界を見てみたい」幼少期から抱いた海外への興味

私は幼い頃から、海外のテレビ番組が好きでよく見ていました。「自分の知らない世界を見てみたい」という好奇心が人一倍強かったのだと思います。中でも、”言語”に対する興味は強く抱いていました。ただ私以外の家族は、海外旅行もしなければ英語を流暢に喋るわけでもありませんでした。そのため、当時小学生ながら「海外に行きたいなら、自力で勉強するしかない」と思ってました。

大きくなってからも海外や言語に対する興味は変わらず、大学では日本語の教育学を専攻し、3,4年次にはイタリアのベネチア大学への留学も経験します。「いつか海外の大学で日本語を教えたい」そんな夢を抱きながら、大学院に進むか就職するかの岐路に立たされます。

しかし、当時は諸事情で院に進むことが叶わなかったのです。そのため、進路のターニングポイントを”30歳”に定め、新卒でメーカーの海外営業職に従事します。

コロナ禍で浮き彫りに感じた課題、キャリアの棚卸で気づいたこと

その会社は、主にパソコンのコネクタやバッテリーの接続部品を扱うBtoB系のメーカーです。東証一部上場のいわゆる安定企業でした。はじめのうちは、大学で学んだ語学力を活かして働きたいと思いましたが、働くなかでモノが売れる仕組みだったり、マーケティングだったりの方向性に興味が沸きました。それで、1年半ほどしてIT系のWebマーケティング会社に転職します。

先程、進路のターニングポイントを”30歳”に定めたというお話があったかと思いますが、じつは今、まさに”30歳”を迎えるタイミングなんです。けれど私は、教授職ではなくデータサイエンティストとしての道を選びました。それには、紆余曲折しながら考えた理由があるんです。

3年ほど前からコロナ禍に突入し、テレビではたびたび家計が厳しくて大学に行けない学生達のニュースを目にする機会も多くなりました。その時、「これってリアルな世の中の課題だ」と愕然としたのです。実際のところ、大学に行けるのは学費を捻出できるごく限られた一部の層であり、行けない人達もいる。私がいま影響を与えたいのは、一部の限定的な層でいいのだろうか?そう思いました。

当時私は、Web周りのディレクター兼マーケターとしてスキルは身についたものの、もっと専門知識を使ってデータを扱えるようになりたいと感じていました。そうした時に、『データサイエンティスト』という職種があることを知人を通じて知りました。データサイエンティストという仕事は、言語習得をはじめとした教育アプリ開発にも関われる可能性もあると知ったため、今後自分のキャリアを発展させていく上でも有効だと感じました。

「世の中の情勢」や「キャリアの興味の矛先」。これらが複合的に重なり合って、アカデミアの道ではなく、データサイエンスの道に飛び込んでみることを決意しました。

エスタイルは、自分にとって「居心地がいい」と感じられる場所

転職活動ではさまざまなIT会社を見てきましたが、最終的にエスタイルへ入社したのはご縁に近いです。社内の雰囲気であったり、学習環境の整っているところが、自分にとって居心地がいいと感じたためです。

ちなみに新卒で入った会社は、エスタイルのようなベンチャー企業とは違い、東証一部上場のいわゆるド・安定企業でした。ただそこにいて気づいたことがあって、私には昔ながらの日本の大企業が肌に合わないということ。全ての日本の大企業がそうというわけではありませんが、上司の顔色を伺いながら仕事をする毎日に、当時明らかなストレスを感じていました。その分、今はそういったことがないため、エスタイルは私に合っているのだと感じます。

エスタイルが魅力的だと感じる部分は、他にもあります。まず学習環境が整っているということ。外部講師を招いたエスタイル独自の研修カリキュラムエスタイルUがあったり、毎月5,000円分の書籍を購入できたりする制度があります。これには学習意欲が一層掻き立てられますし、教育に一定のコストをかけてくれることに社員を育てようとする気概が感じられます。周りのメンバーも勉強熱心な方ばかりなので、自分ももっと頑張ろうと思えますね。

また、社長や経営陣が社員と積極的にコミュニケーションを取ろうとしてくれてるところも魅力の一つです。エスタイルでは、全社員MTGが定期的に行われます。経営陣が何を考えているのか、社内の状況がどうなっているのか、会社全体の動きがきちんと把握できます。月に1回はマネージャーと1on1をする機会もあるため、何か困りごとがあった際に、気軽に相談できる環境があることはありがたいですね。

分析を元に仮説を立てて、解決の道を探る。データアナリストの面白さ

現在は、データサイエンティスト業務の中でも特に「データアナリスト」の領域に携わっています。データアナリストとは、 分析情報をもとに仮説を立て、クライアントの悩みや課題の解決策を考える業務です。いまは、日本最大級のポータルサイトを運営するIT企業のPJTに携わっており、お客様の検索データを元に新たなサービスづくりに活用できるかを一緒に模索しています。

データサイエンスのお仕事は、決まったやり方さえすれば必ず答えを導き出せるものではありません。そのため、答えがないものを模索することに不安を覚えることもあります。それこそ入社してはじめて、化粧品会社の商品需要予測PJTにアサインされた時は、毎日が不安の連続でした。機械学習モデルを使って「この商品がどれくらい売れるのか?」という予測値を立てるのですが、なぜ機械学習モデルはその数値を出したのかは、自分たちの頭で考えなければなりません。それは技術や経験が伴う作業となるため、一朝一夕で習得できるものではありません。

当時は何回も試行錯誤しては、答えを導き出す作業を繰り返しましたね。他にも、ユーザー目線での視点も養うため、日頃から企業のSNSやニュースを積極的に情報収集しては、会議の場で多くシェアできるようにしました。

最終的には、そのPJTを離れる時に「すごく一生懸命に対応してくれました。モールスさんがPJTを離れるのが寂しいです!」という言葉をパートナー企業の方から頂きました。それが非常にうれしかったですし、今後自分がデータサイエンティストとして業務をやる上での自信にも繋がりました。

つまずくのは当たり前。興味があるならまずは一歩踏み出せばいい

将来的には、学生時代からの夢でもある「言語学習のサービス開発」に携わりたいと思っています。また、自然言語処理の分野の知識も深めていきたいですね。これらは、自分のバックグラウンドが言語系にあることも深く関与しており、仮にいまは仕事で使わなかったとしても、自分の興味がある分野として勉強していきたいです。もちろん、その知識がサービス開発にも活かせたらいいなと思っています。

あとは仕事以外の目標で、もう一度きちんと言語の勉強をして、修士号を取得するということ。いまコンピューターサイエンスで修士号をとるため勉強しているのですが、それが終わったら、いつか同じように言語学でも取りたいと思っています。言語への好奇心や夢は潰えることはないので、今後もずっと追及していくつもりです。

最後に、もし私と同じような ”文系・未経験者” の方で、データサイエンティストに興味のある方がいれば、『まずは一歩踏み出してみたらいい』と思います。

もちろん、最初は色んなことでつまずくかもしれません。けれど、やったことのないことにチャレンジするのだから、できないことは当たり前で、くよくよせずにやってみたらいいのです。自分の能力を過信せず、真面目にコツコツやっていれば、そのうち成果が出てくると思いますよ!

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