株式会社エウレカ(以下: エウレカ)は、恋活・婚活マッチングアプリ「Pairs(ペアーズ)」を運営する企業です。エウレカにはいわゆるMVV(Mission/Vision/Values)のValueにあたる3つのValuesがあり、各Valueを体現し、会社に対してより良いインパクトを与えたメンバーを社内のノミネーションに基づいて選出し、CxO陣が最終決定する「Eureka Awards」という制度があります。今回、Awardを受賞された、ビジネスインテリジェンス(以下:BI)チームのDaikuさんとマーケティングチームのYukaさんに日々の業務への姿勢や今後の目標について語ってもらいました。
前回のAward受賞記事はこちら。
👉Daikuさん:入社5年目。ビジネスインテリジェンス(以下:BI)チームのアナリストとして、データ分析をしている。主にTrust & Safety、グローバライゼーションを担当。
👉Yukaさん:入社6年目。マーケティングチームのプロダクトマーケティングマネジャー。ペアーズという製品や機能をどう消費者に伝え魅力を感じてもらえるかを考え、プロダクトマーケティングの施策や事業数値改善アクションをマーケティングの視点からプランしていく。
この記事は、Pairs Careerの記事を一部改変して掲載しています
受賞したValueと受賞理由
Be the Driver
Daikuさん:新規市場参入後のプロダクトKPIをウォッチし、部門横断で関係者を巻き込みながら分析を主導。分析結果を経営層へ説明するとともに、短期的な問題解決にとどまらず、中長期的な成長施策を立案し、複数部門の合意形成をリードした。
Sprint to the Best
Yukaさん:複雑で原因が見えにくい課題に対し、表面的な情報だけで判断せず、自らプロダクトを徹底的に利用しながら幅広く仮説を立て、粘り強く検証。結果、原因の特定と解決につながり、事業数値改善やユーザー体験向上に大きく貢献した。
左からYukaさん、Daikuさん
ユーザー目線と「人を動かす分析」が現場を動かす
受賞理由となった取組みにおいて、1番苦労した部分や、時間をかけてやり遂げたことについて教えてください。
Daikuさん:日頃から、プロダクト指標の数値が下がった時に、原因調査を迅速に対応することを心がけています。ですが今回の取組みでは、初期段階で自分一人では解決できないと判断し、すぐにインフラのSREやバックエンド、iOSなど各チームを巻き込んで、考えられる可能性を片っ端から洗い出しました。経営陣にはできる限り原因を分解した上で説明し、スピーディーに対応しました。
Yukaさん:私は苦労というよりも、地道に泥臭くやったという感覚です。チーム内で指標数値の変化について問いかけがあり、その場では見当がつかなかったので「わからないですね」と返したのですが、それがずっと頭に残っていたんですよね。そこから数日間、ご飯を食べている時もお風呂に入っている時もずっと考えていて。 自分の中で謎として残っていたので、思い当たる線を絞ってDaikuさんに分析を依頼しました。
Daikuさん:覚えていますよ。最初は別の要因を想定していましたよね。
Yukaさん:そうそう。本当は別のポイントに対して仮説を立てて調べていただく予定だったのですが、検証を進めるうちに本質的な課題に行き着いたんですよね。
行動する上で大事にしていること、意識していることはありますか?
Yukaさん:今回のように、数字が大きく動く時は、ユーザー側に行動の変化が起きている時です。だからこそ「行動が変化したとしたら何だろう?何が起きているんだろう?」と徹底的にユーザー目線で考えるようにしていました。それが巡り巡って何に影響するかも含めてです。そこを突き詰めないと、マーケティングにお金を投資しても効果が出ないこともあるでしょうし、ユーザにも迷惑をかけてしまう。「これをなんとかしなきゃまずい」という緊急性と危機感を持って向き合っていました。
それと似ていますが、「いちユーザーとしての感覚」も大事にしています。自分たちのアプリを触って得られる直感や感覚を、材料の一つにして業務に取り組んでいます。数値やレビューに違和感があれば、まずは自分自身でアプリを見るのが癖になっていますね。
Daikuさん:僕もプロダクトにトラブルがあった時は、「なんとかする」のが自分の仕事だと思っています。自分のアウトプットにプライドと責任を持つ、というプロ意識ですね。
周りから見るとBIは「分析屋さん」と思われがちですが、データ分析以上に「アナリストは人を動かす」役目があると思っています。 データだけ分析できても、それで意思決定が動かなかったら意味がない。そこには関係部署の調整や巻き込みといった組織のダイナミクスを理解し、出すべきタイミングで出すべきデータを出す必要があります。分析だけして何も進まない状況を何度も見てきました。切り出された分析をコンサルっぽく「はい、渡しました。検討してください」で終わらせてしまうのではなく、ちゃんと意思決定まで持っていくことをすごく大事にしています。
具体的には、ステークホルダーの発言がバラバラでプロジェクトが進まない時、データという強いファクトを出して目線を合わせます。そこで初めて議論が進むんです。 常に「誰に何を言えば物事が動くか」を考えています。「このまま放っておくと売上はこう落ちます」「この程度投資すれば、このように推移します」という未来の簡潔なシミュレーションを見せるのはすごく響くので、数パターン用意して意思決定を求めるようにしています。
コンテキストを読み解き、価値ある意思決定に食い込む
お互いのアプローチの仕方から学びになることはありますか?
Yukaさん:意思決定にしっかり関わるというのは本当に大事ですよね。マーケティングとBIで立場は違いますが、私たちもファクトをベースに状況整理をし、提案することを、より意識すべきだと感じました。
Daikuさん:Yukaさんの件に関しては、泥臭く見ないと分からなかったと思います。BIチームのミーティングでも話題には上がっていたのですが、要因が特定できず他のタスクを優先してしまった。徹底的に調べ切れなかったことは僕らの反省点でしたね。
Yukaさん: でも、会話しながら壁打ち相手になってもらっていたじゃないですか。私一人だったら絶対解決できていなかったです。自分ではデータとして把握しきれていない部分も多かったので、入っていただけて本当に助かりました!
Daikuさん:解決に必要な人を巻き込んで進められたという意味で、まさに「Be the Driver」(※)ですね!
※ Be the Driver・・・リーダーシップとオーナーシップを発揮し、チームやビジネスのためにできることを模索し、自律的に行動することを意味するエウレカのValuesの1つ。
Yukaさん:ありがとうございます!私はフィーリングで話してしまう部分があるので、ファクトを持って話す大切さはBIチームが一番証明してくれているなと感じます。
Daikuさん:BIはファクトを出し続けるのが仕事ですからね。ただ、仮説検証など数字だけではなくコンテキストまで見えていないと判断できない部分もあります。プロダクトマーケティングにはその感覚が求められるので、Yukaさんがその感覚を持っているのはすごいことです。結局のところ、意思決定は「データ」と「業務知識」の両方を持ち合わせていてこそできるものなんですよね。
「口先だけで終わる提案」と「人を巻き込んで成果まで持っていく提案」の違いを踏まえて、意識していることはありますか?
Daikuさん:僕らBIはデータという強いファクトを扱える代わりに、基本的に意思決定権を持っていません。もし持っていたらBIだけで完結してしまうので、あえて権限が分散される組織構造になっていると考えています。 だからこそ「結果を出すことまで意識した提案」が重要なんです。「この人に持っていったらどう動くか」「この人はこういう見せ方が響きそうだな」と、人のキャラクターまで考えて提案する工夫をしています。
決定権はないけれど、意思決定には深く関わっていく。「エウレカの 価値のある意思決定 と 意思決定の効率化 を チームとして サポート・推進する」ーーこれはBIチームのミッションで常に意識しています。「事業の上流に入り込む」のもBIにとって重要なキーワードです。 上で決まった企画が降りてきてからの分析、要件を決められた分析だとできることが限られてしまう。だから意思決定にしっかり入り込んで、分析の設計からやるというのはアナリストにとって本当に重要です。
今後の目標や改善したい課題について教えてください。
Daikuさん:個人というよりエウレカ全体の話になりますが、リソースのマネジメントを見直したいですね。色々な投資が同時に走って「二兎を追う者は一兎をも得ず」状態になっているプロジェクトもある気がしていて。定量的に優先順位づけを行い、「今これとこれにリソースを集中させましょう」と、より上流に食い込んでマネジメントしていきたいです。
Yukaさん:私は数字の「Ease of Change(変えやすさ、変化の伸び代)」を見つけることが課題です。みんなが「ペアーズってこういうものだから」「昔からこうだから」とスルーしている部分に、少し変えるだけで大きく数字が動くポイントが眠っていたりする。そういうものをガンガン発掘してビジネス数値にも、ユーザー体験にも貢献していきたいです。 マーケティングも数値を重視して意思決定していく仕事ですが、ユーザー目線での使いやすさを追求して成果に直結させていきたいですね。
高い視座と危機感を共有し、チームの壁を超えて会社を動かす
業務で意識しているValuesやThe Vibe(※)はありますか?
※The Vibe・・・各Valueに定義されている望ましい姿
Yukaさん:私にとって「Be the Driver」は一番体現しやすいですね。何事も自分事にしないと進まないですし、「誰かがやるだろう」と思っていることは意外と誰もやらなかったりする。今回の受賞も、自分で考え続けた結果なので、まずは一度自分ごととして捉える大切さを実感しました。最後までドライブし切るのが少し苦手な部分もあるのですが、エウレカでは周りの人がサポートしてくれるからこそ、言い出しっぺになるだけでも価値はあるのかなと思っています。
Daikuさん:エウレカはValuesが浸透していますよね。特にBIでは「High standard」(※)を意識しています。間違ったデータを出したら会社の意思決定が歪んでしまうので。責任は大きいですが、経営層など上のレイヤーと関われる分、すごくやりがいがあります。
※High standard・・・「常に高い水準を追求することにこだわり続ける」を意味する、The vibeの1つ。
エウレカ全体でもっと意識した方がいいと感じるThe Vibeはありますか?
Yukaさん:「Shared Goal」ですね。どうしても自分のチームのゴールが優先になりがちですが、会社全体の成果を積み上げないと、私たちのMission、Visionは達成できません。エウレカとしてのゴールにもっと当事者意識を持って、「自分たちの取り組みがどう繋がるのか」をゴールオリエンティッドで考えていきたいです。各チームの感じている危機感を共有できれば、お互いに改善にもっと目を向けることができるようになると思います。
Daikuさん:たしかに「危機感」はキーワードですね。事業が安定していて心理的安全性も高い素晴らしい環境ですが、目標に対する現在地や、達成のために何が必要かといった本質的な議論はもっと深めていけると思っています。
「1人では解決できなかった」——横の繋がりと感謝が次の挑戦を支える
インタビューを通して、お互いに対する気づきは何かありましたか?
Daikuさん:Yukaさんはほんわかした雰囲気があるので、いい意味で仕事に対するこだわりが見られて意外でした(笑)。お互いにオーナーシップと危機感を持っていますよね。
Yukaさん:横の繋がりとしてそういう熱量を持てているからこそ、各チーム頑張れているのかもしれませんね。私はDaikuさんの「自分が何とかしなければ」というBIとしての強い責任感が伝わってきて、見習わなきゃなと思いました!
最後に一言お願いします!
Daikuさん:今回代表してノミネートしていただきましたが、一緒に対応してくれたメンバーがいたからこそ乗り越えられました。ともに頑張ってくれたみなさん、本当にありがとうございます!
Yukaさん:ノミネートしていただいたこと自体ありがたいですし、支えてくださった多くの皆さんのおかげで成果が出せました。本当にありがとうございます。これからも頑張りましょう!
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