はじめに
はじめまして、唐澤といいます。
EVERSTEELで VPoEとAI開発部マネージャーを務めています。
博士課程にも在学していまして、昨年末には、アブダビで開催された国際学会 IEEE International Conference on Image Processing(ICIP)に採択された論文が、"Best Student Paper Award (2nd Runner-up)" を受賞するという大変嬉しい事もありました。(受賞枠は約600本の採択論文中6本。)
アブダビで開催されたICIP2024での表彰式。
入社エントリと言っても正社員になったのは2年半以上も前のことで、業務委託としてジョインしてからは丸3年半となります。
あまりこういったものを執筆するタイプではないですが、EVERSTEELを知りたいと感じてくれている方々に、特にエンジニアの方々に少しでもお伝えできればと思います。
また、お世話になった方々、唐澤元気にやっております。久々の人ご飯行きましょう。
プロフィール
唐澤 拓己/VPoE 兼 AI開発部マネージャー [Google site] [X: @Takarasawa_]
東京大学・東京大学大学院にてAI(特にCV領域)研究にて学士号・修士号を取得。株式会社DeNA/GO株式会社にて、AI開発エンジニアとしてCV研究開発に4年半ほど従事。その後、AI開発部マネージャーとしてEVERSTEELに入社。現在、VPoEとAI開発部マネージャーを兼務。
AI開発部による現場視察。鉄スクラップの山が広がります。
目次
- はじめに
- EVERSTEELに入ったきっかけ
- EVERSTEELの難しさと面白さ
- EVERSTEELの強みとこれから
EVERSTEELに入ったきっかけ
言ってしまえば、ジョインした理由は、創業者である田島・佐伯の熱さ、やっていることのデカさです。
正直自分は元々どちらかといえばバランスタイプで、DeNAに新卒入社してから(GO株式会社へは事業統合で移籍)、AI開発エンジニアとして多様で強い先輩方に囲まれ学びも多く、満足に活動させてもらっていました。今でも本当に感謝しています。
そんな中、脱炭素を本気で掲げる真っ直ぐすぎる人たちに会いました。初めてオフィスに招かれ、鉄鋼業界が最大のCO2排出産業なんてことすら知らない自分に、鉄に詳しすぎる社長はわかりやすく業界のことから成し遂げたいことまでを伝えてくれ、自分がどんな些細な質問を何度しようとも全て詳細に返ってくる本気さに驚くとともに惹かれました。
ただその真っ直ぐすぎる会社は、熱いことをやろうとしているのですが、自分が取り組んできたAI技術の箇所がちょっと抜けていて(アルゴリズムがとかでなく、誰がどの実装持っているか不明みたいなレベルで、少し衝撃だったのも覚えています笑。)、力になれると感じました。正直自分が力を発揮できそうと感じたことは1つ大きいところです。
ジョインしてからも熱い印象はそのままで、本気で成し遂げようとしていることに、今でも変わらず、えいやで飛び込んで良かったなと本当に思っています。
関心を持ってくれている方にはぜひ、カジュアル面談で直接田島からお話聞いてもらって、少しでも魅力を感じてもらえたらと思います。
田島によるICC KYOTO 2023、3位入賞プレゼン。
※リンクはこちら:https://www.youtube.com/watch?v=ElhcfifPH7g
EVERSTEELの難しさと面白さ
ただその真っ直ぐさ故に、正直少しやっていることの難易度が高いです。
この規模でHW・SW・AI を全て内製でやっていて(一部は外出ししてたこともありますが逆に負債になってしまったりして。)、その各領域が、工場という特殊環境故に難易度が高い。
鉄スクラップ工場は普通の環境と異なり、カメラ1つ適切に設置するにしても粉塵や振動が激しかったり、便利なアプリケーションを1つ動かそうにもネットの通信帯域が極めて小さかったり、自動でデータ連携しようにも工場のシステムが古く複雑だったり。
その上、画像解析をしようとしても熟練の方々しか正解がわからなかったり、人によって正解がバラバラだったり。
ほんとになんて大変なものを相手にしてるんだ、とよく思います。
ただだからこそ、ずっと実現されていないことであり、技術的価値が大きく、やりがいの大きいことと感じます。
EVERSTEELのプロダクト「鉄ナビ検収」の概要
リサイクルのためトラックで運び込まれる鉄スクラップのAI解析・一元管理サービス
高難易度なAI開発の1つ、異物検出。多様な鉄スクラップに囲まれた不純物を検出します。
その中、業務委託の方が多いですが、事業に関心を持ち多くの強い開発者が集まってくれました。自分がマネージャーを務めるAI開発部は全体で15名。LINEヤフーのマネージャー、DeNAのマネージャー級の人がデータ基盤構築に携わり、CV開発にはKaggle Grandmaster 2名含め、大手開発エンジニアが所属してくれています。特にデータ基盤は初期からレベルの高いチームが技術選択・設計をして培えたことは今でも本当に大きかったと思います。
各工場の複雑なデータフローに対応する、AWS / Snowflake によるEVERSTEELデータ基盤構成
そして1つ1つ乗り越え積み重ね、ようやく形になってきているように思います。多くの工場に導入されてきています。工場を相手にする知見も着実に積み重なっています。AI開発についても学習の自動化まで積極的に取り組んでいます。工場ごとに異なりすぎるデータに悩まされていた初期からは考えられないです。
とはいえ正直全体的にはまだまだです。スピード感も必要となり、プロダクトの質・AI性能に関して歯がゆいところも多いです、多すぎます。加えて「鉄ナビ検収」が導入されてきた今、次プロダクトへも向かいます。強いエンジニアの方々に興味を持ってもらい、力になってもらいたいです。
国内におけるEVERSTEELの「鉄ナビ検収」導入状況(2025年1月時点)
EVERSTEELの強みとこれから
ありきたりかもしれませんがやっぱり人が良いです。人柄もですし、強さも主体性も。開発側に関しては前述の通りですが、BizDevの方々もコーポの方々も頼もしいです。エンジニアの方々ならわかると思いますが、開発へまっすぐ向き合ってくれる、理解があろうとするBizDevの人たちがいること、働きやすさにきちんと向き合ってくれるコーポの方がいることは本当にありがたいです。
そしてもうひとつ、こちらでBizDevの谷口さんも言及してくれていますが、顧客との関係性の深さ。言及してくれていたので大きく書かないですが、現場だけでなく、鉄鋼業界の方々に応援されすぎていることに最初驚きました。これもまたBizDevの人たちすごいと思わされる点です。
簡単な紹介ですが、そういった関係性もあり、昨年は鉄スクラップセミナーにてAIに関する発表で登壇させていただきました。
※セミナー資料。500名程度の業界の方々への発表でした。
最後に、開発側のこれからについて。
採用に力を入れていることもあり、業務委託がほとんどの中、力強い正社員の方が少しずつではありますが増えてきています。まさにこれから、エンジニアのカルチャーも形作られていくところとなります。良い人が揃ってくれてるからこそ、全員がわくわくと力を発揮できるエンジニア組織へとしていくことがこれからの課題です。
やはり開発側としては、そうしたHW・SW・AIを横断する強いエンジニア組織から技術価値を出していける、鉄鋼業界一の技術の会社となっていきたいなと、本気で思います。
少しずつ、先に述べた技術的課題や取り組みも外に出していければと計画しています。ぜひカジュアル面談等でも聞きに来ていただければ嬉しいです。
(連絡いただければリファご飯制度もありますのでお気軽に!)
一緒にチャレンジしてくださる方々、常に募集しています!
EVERSTEEL忘年会でのヒトコマ