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35歳までに執行役員になる!より良き未来を目指し、時計の針を自分で進めるために


入社の挨拶で執行役員になると宣言し、実際、入社10カ月で早くもシニアヒューマンキャピタリストに昇格した山本英嗣(Eiji Yamamoto)。入社以来、着々と支援実績を積み上げてきた。特筆すべきはその確度の高さだ。

自身の苦い経験も踏まえた真摯な対応に候補者は全幅の信頼を寄せ、挑戦に踏み切る。一見、天性のように見える周りの人を引き付ける人間的魅力は、実は関わる人すべての幸せを願う誠実さから来ている。

入社10カ月でシニアヒューマンキャピタリストに昇格。王道を真摯に実践して成果を上げる


山本の入社はコロナ禍の2020年9月。1年も経たずに、2021年7月にシニアヒューマンキャピタリストに昇格した。タレントぞろいのフォースタートアップス(以下、フォースタ)でもトップレベルのスピードだ。とはいえ本人は「昇格という概念はありません。これまで以上に責任を伴いますが、役割が変わるだけです」と冷静だ。

入社時の宣言は、はったりではない。本気だから地道に取り組み、成果を出してきた。ヒューマンキャピタリストとして積み重ねてきた支援数は、ラッキーではなく、彼なりに綿密に成果が出るやり方を模索し、実行してきた結果だ。「徹底したことは1つだけ。王道をやることです」。山本は言う。

王道とは、日本のために今、勝たせに行かなければいけない会社だ。山本は、たくさんの会社を理解しようと努めても、広く浅い理解では何も知らないことと大差ないと考えた。そこで注力する会社の情報を集中的にインプットし、候補者に勧めた。これは候補者にとっても合理的な対応だ。提案されるのは間違いなく有望なチーム。そのチームを上辺だけではなく、世界観や将来性、課題までも含めて知った上で、その人の個性や方向性も考慮して勧めるのだから、非常に有意義な提案となる。

そして、山本自身が経験した苦い後悔が、提案に深みをもたらす。山本は前職への転職時、スタートアップと悩みに悩んだ末にネームバリューのある前職の会社を選び、結果、深い後悔を残した経験を持つ。結局、その会社を数カ月で辞め、フォースタに来た。候補者が迷う気持ちも十分に理解した上で、挑戦する意義を説く山本の言葉に、候補者は共感する。その数が、支援実績に表れている。


ハウス営業、新卒採用で成果。行く先々の会社で活躍するも痛恨のミス

積水ハウス時代、同期と一緒に


少し時を戻して、山本がフォースタに来るまでの歩みを紹介する。新卒で入社したのは大手ハウスメーカー。選んだ理由は、幸せな家族の象徴である家を提供することに魅力を感じたからだ。山本にとってキーワードは、関わる人の「幸せ」だ。1年目こそ苦戦するが、2年目以降は一定の実績を上げられるようになる。すると今度は「これでよかったのかな」と疑問が生じた。商材も世界観もいいが、「家を売る」という行動は40歳の先輩も店長も同じ。将来に危機感を持った。

そこで転職した先が大手人材・広告企業だ。活気ある業界で山本は活躍し、成長した。入社時から新卒採用を担当し、対面折衝は得意なことからすぐに成果を上げる。接触した学生が入社に至る確率、入社人数ともにいきなりトップを獲った。だが、入社後の戦力化ではバラツキも出た。一定数、辞める人も出るなかで山本は考えた。

「自分が成果を上げるために入社に導いてしまったのではないか。それは会社のため、その人の人生のためになったのか。入社したことがバッドストーリーになった人もいたのではないかと思ったのです」

内省し、常にもう一段の高みを目指すのが山本だ。ミスマッチは一個人の人生だけでなく、社会全体の人材の最適配置という面からも看過できない。2年目、志願してより上流の採用設計に携わり、入社後の戦力化までを見越した活動にシフトした。これも成果を上げ、4年目、その会社における最速レベルでマネージャーに昇進した。「この会社で、自分のために働いていたことから周りへ、広く社会への影響までを考えるように視座がアップしたと思います。ビジネスパーソンとしての自分を形成しくれた会社です」と、感謝は尽きない。

だが、残念ながら家庭の事情で辞めることになる。勤務地の問題で、家族に寄り添うために転職を選んだ。このとき、悩んだ末に年収面からネームバリューのある会社を選んでしまう。前職の会社だ。痛恨のミスだった。転職先はプロダクトも強く、営業活動は、山本の経験からすれば何も難しいことない。入社してすぐに2四半期連続で楽々と予算を達成。それゆえに悶々とした日々を送ることになった。

後悔も力に。自身の経験を踏まえたカウンセリングが候補者の心をつかむ


「これを5年続けて何が残るだろう」。再び山本は思った。コロナ禍で家にいる時間も長い。家族のためを思って選んだはずが、欝々とした様子を、逆に家族から心配される事態に。「行かなかったスタートアップがどうしても気になって、やっぱりスタートアップにチャレンジしたいと家族に言いました」。

再び転職活動へ。そこで山本はフォースタを選んだ。10名足らずのスタートアップと迷ったが、フォースタのメンバーと会い、話を聞いて気持ちが固まった。スタートアップを中からではなく、外からつくる道を選んだ。無限の可能性に満ちた「人」を通じてスタートアップを支援することが、産業を育てより良い世界つくる。それは、山本がかつて幸せな家族の器である家を売り、新卒の学生たちが最適な職場で生き生きと働き、活力ある社会になることを願ってきたことの延長上にあった。当初の「スタートアップ、おもしろそう」という気持ちが昇華し、自分のやりたいこと、やるべきことがストンと腹に落ちたのだ。

そして、入社後の山本は快進撃を続ける。少しだけ遠回りしてしまった経験は、今では武器になっている。やらない後悔を知っているから、自信を持って候補者にチャレンジの素晴らしさを説く。「成長産業に行くことは、プラスにしかなりません。例え失敗して、最悪、つぶれてしまったとしても、チャレンジする会社に入り、事業をつくった経験は必ず次に活きます」と。

家族の手前、踏み出さなかった自分への後悔。これは、スタートアップ転職でよくある風景だ。「あのとき踏み出さなかったのは、自分の選択に自信を持って家族に『大丈夫』と言えなかったから。結局は自分の問題なのに、心の奥底で家族のせいにしました。家族を説得できる材料と自分の思いを伝え、自信を持って行くべきだったと思います。話せば伝わるんです。よくある家族NGの原因は、それがしっかりできていないこと」。山本が伝えるチャレンジの素晴らしさと大事な人とのコミュニケーションの大切さが、多くの候補者の心をつかむ。

周りの人の幸せからこの国の未来へ。願いのスケールは大きくなるばかり。一途に向かう

フォースタゴルフ部では、部長として盛り上げてます!


山本にとって、最初の支援事例が自信になった。候補者は20代後半。優秀な人材で現状にもどかしさを感じつつ、どうすべきかわからないでいた。

「おそらく多くのエージェントでは、一定の情報提供はありますが、『どうすべきか』は言いません。でも僕は、『この会社は伸びます。人生を賭けられる会社です』と、とあるスタートアップを勧めました。フォースタとその会社の間柄だからこそ聞いている世界観や展望と、マーケットを知る僕らだからわかる、この会社の立ち位置と将来性。自信を持って『この会社に行くべきです。いつか次に行くとしても、ここでの経験は必ずプラスになります』と言いました」。結果、その人は決断し、入社した今、楽しそうにしているという。

「なるほど、これが成功例だ、人が動く瞬間に関われることができたと思いました」。山本は振り返る。以後、次々と支援を決める。だが、山本は満足しない。「もっと行動の総量を増やさないといけません。これまでは1人、2人を確実に決めてきました。これを3人、4人、5人と増やしたい。そうすればスタートアップが、世の中がより速く進化しますから」。良き未来へ、時計の針を自分の手で進めたい。山本の思いと行動に一点の曇りもない。

そんな真っ直ぐな山本は、周りにもいい影響を広げている。山本が来て、タレントエージェンシー本部が明るくなったと評判だ。今は担当は変わっているが、月曜日、全体朝会で山本の発する明るい「おはようございます」の挨拶は、もはや名物だった。

「真剣に仕事をしていれば、どうしても手厳しい話もあります。でも、だからこそ元気を出していこう、月曜日なんだからと大声を出してみたら、意外と反応がよかった」と、声出しを始めた当初をにこやかに振り返る。

仕事の幅も広がっている。フォースタが週1で配信しているオンラインラジオ「for Startups-スタートアップ、挑戦者たちのリアル」では、パーソナルティも務めようにこの夏よりなった。

周りの人の幸せを願った山本。その「周り」はいつのまにか広がって、今はこの国の未来を良くしたいと願う。その思いとフォースタが目指す方向は完全に一致している。山本の目標=フォースタのビジョンの達成だ。だから、高らかに執行役員になりたいと言った。その思いは強まるばかり。山本は一途に目標に向かって進む。

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