【前編】
2023年に中途入社後、旧金谷小学校廃校利活用事業の一環で旧金谷小学校のコミュニティーマネジャーをしている下里さん。業務での取り組みやキャリア観についてインタビューを行いました。
今回の話し手
下里 凌輔(しもさと りょうすけ)
地域マーケティング部 カスタマーサクセスグループ・事業戦略グループ
旧金谷小学校コミュニティマネージャー
2023年中途入社
はじめに、旧金谷小学校コミュニティーマネージャーとして現在当たっている業務について教えてください。
前提として、「今これをやる」ということは明確に定まっていないんです。コミュニティーマネージャーというのはFLNの中でも他にない立場なので、自由に動きながらも、「皆さんの意見をいただきながら一緒に金谷小を作っていきたいと思っています」という僕たちの想いを伝えるために地道にコツコツ活動をしています。
その中でも、大きく分けて2つ取り組んでいます。
まず1つは毎月開催される「金谷小おらが市」の運営、そしてもう1つはまいぷれ富津の掲載店を増やすための営業です。今のところ自分の中で動きの柱としているのは、おらが市の出店者と来場者を増やすことですね。
▶金谷小おらが市についてはこちら
「金谷小おらが市」では、具体的にどのように動かれているのですか?
まず、「金谷小おらが市」というのは、FLNが取り組む「旧金谷小学校廃校利活用事業」の一環です。金谷小を「地域の人が気軽に立ち寄れる場所」「子どもたちが集まる場所」にしたいという想いから始まり、現在は毎月第4日曜日にマルシェを開催しています。マルシェには10~20の地元の事業者の方などが出店してくださり、毎回子供たちを中心に50人前後の方がいらっしゃっています。
継続的に事業者に出店していただき、金谷小おらが市を続けていくためにも、一定の集客をつくっていくことが必要不可欠です。そのために現在の出店者の方の繋がりから紹介をしてもらったり、地域で活動されている地域団体にアポイントをとったりして、出店者の増加のほか、まずは金谷小おらが市というものをより多くの方に知っていただくためにPR活動を行っています。
>一番やりがいのある業務はなんですか?
出店者とコミュニケーションとることが楽しいです。出店者の方は利益を得るためだけに出店しているのではなく、「このマルシェが好き」「金谷小でやるのがすごく楽しい」「みんなで作り上げたい」と言ってくれる方がすごく多いんです。マルシェは利益を上げることももちろん重要ですが、「みんなで地域を盛り上げよう!」という思いで作ってくものなんだなと気づきを得ました。賛同してくださる方が回を重ねるごとにどんどん増えていってくれているのが嬉しいです。
実際、出店者同士のつながりからどんどん新たな出店者が見つかっていくこともあり、地域が一体化していっているみたいですごく良いなと思います。良い意味で小さいコミュニティなので、みんなつながっていることを実感しますね。
>出店者はどのような方が多いですか?
普通の個店もありますが、どちらかというと趣味で活動している方が多いです!ママさんが手作り石けんやケーキを販売したり、地元のお爺さんがワークショップを開催したり。本業じゃなくても、「おらが市に出店することが楽しい」と思ってもらえていることが嬉しいです。
旧金谷小学校はおらが市のほかにも、リノベーションをして校舎自体の活用も計画していますよね。どんな風に変わるのでしょうか?
コンセプトとしては、「地域の方のための場所」です。観光地化するというよりは、地域の方が気軽に集まれる公民館のような場所を作りたいので、図書館やキッズスペース、飲食ができる休憩所などを併設しています。10月にリノベーションが終わるので、秋ごろ地域の方に向けて開かれる予定です!
>リノベーションが終われば、旧金谷小もどんどん地域の居場所として存在感を増していきますね!
地域活性化において、「場づくり」に興味がある方ってたくさんいると思うんですけど、それをビジネスとしてどう成り立たせていくかは難しいところですね。手厳しい意見をもらったりもするんですけど、「やれるかじゃなくて、やるしかない」と思っています。
地元の方と関わって話をしていくうちに、僕たちが金谷小で何をしているのか、意外と知っていただけてないことがわかってきました。「皆さんの意見をいただきながら一緒に金谷小を作っていきたいと思っています」という僕たちの想いを伝えるために地道な活動をしています。それに、そういう想いを伝えると「そこまで本気で頑張って動こうとしてるんだ」ってうのが地域の方にも伝わるんです。この間も、富津で広報誌を作っている方が僕たちの取り組みを知って見に来てくださって、「私たちも一緒に協力できることがあれば、協力したいです」と言っていただけましたね。
「金谷小おらが市」の今後の展望を語ってください!
一番は、集客と出店者を安定させることです。そしてそれ以上に、「毎月ここに行けばみんなに会える」という場にしていきたいです。それこそ、今は子供連れや家族など若い方を中心に来場してくれていますが、今後は地域のおじいちゃんやおばあちゃんの見守りのような役割も果たしていきたいです。健康増進のために運動会みたいなイベントもやってみたい!世代を問わず、金谷に住んでる人たちがみんな顔を合わせて交流ができる場にしていきます。
>地元の方のための廃校利活用、というところがポイントですよね。
継続的に金谷の活性化をするためには、金谷の人たちの目線が必要です。実際にその地域の中でしか聞けない情報があるんですよね。例えば、この間「金谷小に乾燥機を置いてほしい」という要望をいただいたんです。最初は「乾燥機?」と思ったのですが、よくよく話を聞いてみると、地域柄、洗濯物をしても外に干せないらしくて、隣町までわざわざ乾燥機をかけに行ったりしてるそうなんです。金谷小に乾燥機を置けば、待っている間に近隣の人とお茶をしたり、交流が生まれるんじゃないかという提案でした。そういった、地域ならではのニーズも拾い集められるよう、日々金谷を駆け回っています。
>コミュニティマネージャーの仕事ややりがいについて、詳しくありがとうございました!
後編では、下里さん自身のキャリアチェンジについて話を聞かせてください。
後編につづく▶▶
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