The Repair Cafe リペアカフェ | 世界のソーシャルグッドなアイデアマガジン | IDEAS FOR GOOD
Story 概要 「修理したいのはモノだけじゃなかった。」 お店では修理を受け付けてくれない壊れた家電や服、自
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最高に映えない写真でごめんなさい。でもこれ、ココロオドル瞬間なんです。
こんにちは、Takeです。
先日、我が家のシーリングライトのリモコンが壊れました。電池を変えても動きません。サブで使っていた汎用リモコンでオン・オフはできるのですが、「光色」「明るさ」を自分好みに設定したこの照度は再現できなくなってしまいました。
古いものなので正規品の販売はなく、メルカリで買おうとすると4000円くらいします。それなら新しいシーリングライトが買えてしまうし、とりあえず汎用リモコンをもう1つ買ってこれは捨てるしかない。そう思っていました。
が。
何かの話の流れで、社内のエンジニアのSさんに「リモコンって直せたりするんですかね?」と半ば冗談で話したところ、直せるかもしれないとのこと。うまくいってもいかなくても自己責任、直ったらラッキーくらいの気持ちでリモコンをお預けすることにしました(業務時間外での完全ご厚意です。。)
そして数日後。
「多分直りました」と、現物と下記のレポートをいただきました!!!!
症状1:ボタンを押しても赤外線が発光されない
対処1:写真1枚目の黒い導電ゴムと、それが接する基板側の接点を清掃
症状2:時計がハングアップする
対処2:写真2枚目のクロック(水晶発振子 X1)を交換(ジャンク品から調達)
帰宅後、私がかつて設定した通りの照度でシーリングライトが着いた瞬間が冒頭の写真です。ちゃんと覚えていてくれたんだね、死んでなかったんだね(号泣。するくらいの感動。)
話は変わりますが、最近『リペアカフェ』というドキュメンタリー映画を見ました。
リペアカフェとは市民がボランティアで運営する、修理ができる場・コミュニティです。映画ではオランダのリペアカフェを舞台に、服や家電など「壊れた」ものが持ち込まれて修理されていきます。30分の短い映画なのですが、「直せた」ことによる喜びや自信に満ちたシーンがたくさんあります。映画の中で、修理は若者のメンタルヘルスにも良い影響があるとコメントがありました。完璧で正しくあることをもとめられる社会の中で、「すでに壊れている」ことがストレスを和らげ、「直せた」経験が自己肯定感を高めます。
この映画を見て「修理」に対する考え方ががらっと変わりました。「修理する権利」という言葉が徐々に使われるようになっていますが、これまでの私にとってはお金を払って「修理してもらう権利」でした。もちろんそれもとても大事なのですが、もしかすると、自分が何かを直せたという経験をする権利でもあるのではないかと思いました。何かを直せるスキルのある人ってとてもかっこいいなと思うと同時に、うらやましくなりました。
もう捨てるしかないと思っていたリモコンを直したSさんは、魔法使いのようです。
私も、魔法が使えるようになりたい!!