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いかにしてブランドの「らしさ」を表現するか。フルリモートで進行したサイトリニューアルの裏側 | LABRICOさま

GIGではこの度、平安伸銅工業株式会社さまが運営するブランドサイト『LABRICO』のサイトリニューアルを担当させていただきました。

コロナ禍ということもあり、フルリモートでの制作進行。

対面での打ち合わせはなかったにも関わらず、細かく意見交換を行い、 “LABRICOらしさ” を追求。また新しくメディア機能を設ける上で、複雑な導線設計にならないよう、UI/UXにこだわったリニューアルプロジェクトでした。

今回は平安伸銅工業の岡本さま、舟渡さま、深町さまを交え、ディレクターを担当したGIG藁科と共に、リニューアルプロジェクトを振り返っていきます。

いまできること、やるべきことを汲み取り、地に足が着いたご提案だったのが決め手

GIG藁科:
あらためて、今回のLABRICOサイトを新しくリニューアルするに至った経緯を教えていただけますか?

岡本:
まずLABRICO自体は、4年前に立ち上がったブランドです。そしてこの4年間で、商品ラインナップも増えてきまして、それに合わせてカテゴリの数も増えていったんですね。そこで様々なLABRICOの商品を、しっかりとユーザーの皆さまに見ていただくWebサイトにするためには、サイトリニューアルが必要だなと。

また、競合他社がマーケティングを強化していく中、LABRICOとしても商品スペックだけで勝負するのではなく、新たなユーザー接点を生み出すために、コンテンツによるユーザーコミュニケーションの創出をすべきだと考えていました。

しかし、もともとのサイトではコンテンツを置く場所がなかったため、メディアとしても機能するサイトにすべく、今回のサイトリニューアルに至りました。

GIG藁科:
様々な制作会社がある中、GIGに依頼していただけた理由は何かありますか?

岡本:
いくつか理由がありまして、まず1つはメディアサイト制作の実績があるかどうか。GIG自体はもともと知っていて、メディアサイト制作の実績をお持ちであるということも知っていました。

そして、2つめの理由としてはワンストップで制作してくれるかどうか。弊社もリソースが潤沢にあるわけではないため、様々なパートナーとコミュニケーションを取りながら進めるのではなく、一社で完結する進め方が理想でした。

最後に3つめの理由としては、保守運用を含めて信頼できるかどうか。費用感で言えば、当然少人数の制作会社や個人事業主の方に依頼したほうが安いわけですが、そうなると保守運用が不安要素として残ってしまいます。

ある程度、体制が整っていて保守運用まで任せられる制作会社が安心だなと思い、これらの理由を満たしていたGIGに、依頼させていただきました。

▲ リモートにて取材実施。左下:岡本様、右上:舟渡様、右下:深町様、左上:GIG藁科

GIG藁科:
ちなみに、他にも検討されていた企業はありますか? ある場合、なぜ最終的にGIGを選ばれたのでしょうか?

岡本:
実はいくつか別の制作会社ともお話はしていました。ただ、最終的にGIGを選んだのは、一言で言えば「バランスがいいな」と思ったからです。

制作会社によっては、ブランディングを得意とするところ、デザイン力を得意とするところなど様々ですが、今回我々が目指していたLABRICOのサイトは、メディアサイトとしても機能させる必要があるため、運用のことも視野に入れたサイト制作が必要。

そのため、ただインパクトがあるサイトであれば良いというわけではなく、コンテンツへの動線設計であったり、現場メンバーによるコンテンツ更新しやすさなども重要で、そういったことを理解してくれる制作会社かどうかが大切でした。

GIGは我々の事情も汲み取って、地に足が着いたご提案をしてくださっているなと。たとえば他社からは、「リニューアルに合わせて、ガラッとブランディングも変えていきましょう」といったご提案もあったのですが、正直今のフェーズでは時期尚早だな、ということもありました。

そういった細かいところでのバランス感が良かったのが、GIGを選んだ決め手ですね。

フルリモートでの制作進行。デザイナーも打ち合わせに入ってくれたからこそ、意思疎通がしやすかった

GIG藁科:
今回のプロジェクトでは、我々としてもプロダクトサイトとメディアサイトという2軸での見せ方をいかに設計するか、特にUI/UXの部分が難しかった点でした。

というのも、一般的なメディアサイトであれば、新着記事をどう見せるかという記事コンテンツ中心の設計になりますが、今回のLABRICOの場合は扱うプロダクトをどう見せるか、ということも大事。

また「DIYガイドブック」というコンテンツにおいては、カテゴリTOP、セカンドカテゴリ、記事コンテンツと三階層の構造となっており、ありそうであまりない構造であったため、GIG内でもどう見せるか議論を重ね、工夫したコンテンツでした。


岡本:
主な構成については我々のほうで決めていましたが、メディアとしてのデザインについてはノウハウがなかったため、細かく要望を伝えるのではなく、プロにお任せしたいと思っていました。

そして、コンテンツの置き場がないというのがもともと課題であったこともあり、今回のリニューアルでは「まずコンテンツ運用をしていくための、スタートラインに立つ」というのがゴール

そのためリニューアル後にすぐメンバーが走り出せるよう、実際の運用のしやすさというのもこだわりたかった部分で。理想としてはCMSが何かを知らないメンバーでも、運用ルールなどのドキュメントを見ずにコンテンツ更新ができる管理画面。そこで藁科さんとは、細かく要件定義を進めさせていただきましたね。

GIG藁科:
岡本さんがもともとWeb出身の方であったため、事前に細かく要件を定義できたのは我々としても良かったです。

また今回のプロジェクトはコロナ禍ということもあり、フルリモートでの制作進行でしたが、いかがでしたか?

岡本:
はじめは、しっかりと意思疎通ができるかどうかというのが不安要素の1つではありましたが、GIG側からは藁科さんだけでなく、デザイナーの方もコミュニケーションに入っていただき、直接お伝えすることができたのが良かったです。

というのも、窓口がディレクターの方だけという場合、こちらの実現したいことをディレクターの方がデザイナーの方に翻訳するという形になってしまいますが、そうした翻訳なしにデザイナーの方に直接希望を伝えられたのは、やりやすかったなと。

結果的にもこちらがイメージしていたデザインがバシッと仕上がってきて、とても嬉しかったです。

言葉では伝わらない “LABRICOらしさ” がデザインから伝わってくる。ユーザーに喜んでもらえたのが本当に嬉しい

GIG藁科:
2020年10月末に無事リリースいたしました。実際にリニューアルしたサイトを見ていかがでしたか?

深町:
私自身どんどん見進めたくなる、見ていて楽しくなるサイトだなと感じました。特に、クリックするたびにロゴが動くローディング画面が好きで。見ていて楽しい。デザインも素敵で、とても満足しています。

GIG藁科:
実はロゴが動くローディングの部分は、事前にご相談していたわけではなく、GIG側で「こうしたら良さそう」と思って入れた部分でした。

勝手にロゴをいじるのは企業によっては嫌がられてしまうことではあるのですが、こうしたほうがLABRICOらしさが出るのではと思い、しれっと入れてみたのですが、喜んでいただけたみたいで安心しました(笑)。

舟渡:
ローディング画面もそうですが、いろいろなところで「こういうの求めてました」と思えることがたくさんありました。

ひと手間かかるDIYというテーマを扱っているからこそ、いかに見ている人の気持ちが上がるような見せ方にするか、説明に終始してしまうのではなく、デザインを通じていかにDIYの楽しさを伝えられるかが大事。そういったことをしっかりとカバーしてくださっていて、良いサイトだなと。

そして、ようやくスタートラインに立てたなと思いました。今回のリニューアルによって、何を伝えたいのかがわかる、スッキリとしたサイトになり、本来メーカーとしてやらなければいけないことを、やっとできるようになったなと思っています。

岡本:
また今回リニューアルしたサイトでは、よりユーザーとの距離を縮めるべく、「ユーザーの声」というコンテンツを設けたんです。何名かのユーザーさんに連絡を取っていたのですが、以前からLABRICOのファンであった方々から「以前よりも見やすくなった」といったお声などをいただき、喜んでいただけて。

リニューアルの目的のひとつに、ユーザーとの距離を縮める、ユーザーコミュニケーションが生まれるWebサイトを目指していたので、実際にファンの方からポジティブな反響をいただけたのは嬉しかったですね。

GIG藁科:
今回のプロジェクトは、フルリモートでの進行ではありましたが、オンラインで細かく要件を定義していけましたし、また岡本さんがWebへの理解がある方であったため、こちらから本当に難しいことは難しいとお伝えしたことも理解いただけて、スムーズに進行することができました。

最後にあらためて、GIGとの今回のプロジェクトの振り返ってみての感想をお聞かせください。

岡本:
まずこだわった管理画面の部分については、実際に運用してみて、まったくストレスなくコンテンツ更新ができていて満足しています。

そしてリモートであったにも関わらず、細かい意見交換や壁打ちがいろいろできたのは良かったなと。正直、見積もりの工数を超えているんじゃないかと思うくらい、いろいろ対応してくださり、感謝しています。

また、一番嬉しかったのは藁科さんがもともとLABRICOのユーザーであったということ。私たちも以前より「LABRICOのユーザーが販促であったりに関わってくれたら嬉しいよね」という話をしていたのですが、今回実際にLABRICOを利用したことがある藁科さんが関わってくれたのは嬉しかったです。ありがとうございました。

舟渡:
私は、Webサイトが出来るまでのプロセスをまったく見たことがなかったんですね。しかし今回、完成したアウトプットだけを見ると簡単そうに見えますが、その裏の導線設計をどうするか、SEOをどうするのか、といったいろいろな苦労があった上で制作されている過程を見て、さすがプロだなと感じました。

そしてこれからは、私たちの番。より一層LABRICOを良くしていくために、そしてブランドを多くの方に知ってもらえる機会を増やすために、しっかりと運用していきたいなと思っています。

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