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ビジョンと人に魅せられた1年間。 インターン卒業生が語る、Natureとは?

Natureメンバーへのインタビューシリーズ。今回は3月にインターンを卒業する赤尾が、Natureでの1年間のインターンについて振り返りました。

赤尾将希 / Masaki Akao
東京大学法学部で政治学・企業法務を専攻。大学では起業サークルに所属し、卒業後は起業を予定。デザインコンサルティングファームでのUXデザイナーのインターンを経て、2020年4月にNatureに長期インターンとして参画。顧客中心の組織づくりに取り組み、またNatureスマート電気の開発タスクのプロジェクトマネジメントなど幅広い業務に携わる。

目次

  1. はじめに
  2. Natureとの出会い −電子レンジは動かない−
  3. Natureでの取り組み −横断と挑戦、そして学び−
  4. 1. 「顧客中心主義」の組織を実現する
  5. 2. Natureのビジョン実現に向けた次なる一手「Natureスマート電気」を世に送り出す
  6. Natureでの学び −ビジョン・顧客意識・仕事の質−
  7. 1年間インターンした僕が語る、Natureとは?
  8. 次のNatureメンバーはあなたです!
  9. おわりに

はじめに

はじめまして!赤尾将希です。
僕は現在、東京大学法学部に所属しており、昨年4月からNatureでインターンをしていました。今年3月いっぱいでNatureを卒業するにあたり、おそらく大学生活では書くことのない卒業論文を書かせていただきます!

このnoteを通して、僕自身の経験や学びを伝えることで、「Nature面白い!」「俺もインターンしてみたい!」という人がひとりでも増えてくれたらいいな、と思っています。

Natureとの出会い −電子レンジは動かない−

僕がNatureでインターンをするきっかけは、昨年4月にインターン生の先輩であるけいすけさんのこちらのnoteを拝見したことでした。

PtoP電力ネットワークに惹かれて|Keisuke|note
元々、IoTという技術にポテンシャルを感じて漠然とした興味を持っている中で、代表の塩出が面接の時にしてくれたPtoPの電力ネットワーク構築の話が最高に面白そうだったのでインターン生として入社を即決したNatureという会社。今回は、そんなNatureがどんな会社なのか、自分がどう関わっていたのかを話そうかと思います。 ...
https://note.com/cockn/n/n6d3071c74d20

そのnoteを拝見する以前から、都市論やスタートアップビジネスが好きで、スマートシティや分散型のインフラには興味がありました。そのため、けいすけさんのnote、さらには代表の塩出のnoteやネット記事を読み進めていくなかで、スマートリモコンというIoTプロダクトを起点に、P2P型の電力ネットワークの構築という形で、社会インフラに切り込んでいこうとするNatureに、あっという間に惹かれていきました。

そこで、このビジョン・組織のことをもっと知りたい!インターンしたい!という欲求から、塩出にDMを送りました。
すぐにお話の機会をいただき、「明日からいけます!」と話したところ、翌日からNatureにジョインすることとなりました。
(このDMがNatureにジョインする記念すべき一歩目、感慨深い…。)



ただ、お恥ずかしい話ですが、その時点では肝心のプロダクトであるNature Remoについてあまりにも無知であり、塩出から「Nature Remoで電子レンジは動かせるか?」と聞かれて、「動きます!」と答えており、なぜインターンさせてもらえたのだろうか…と、プロダクトに親しんだいまとなっては思っています(笑)。
(Nature Remoは赤外線リモコンのある家電を操作するものであり、当然ながら電子レンジは動かせません。)

Natureでの取り組み −横断と挑戦、そして学び−

実際にNatureにジョインしてからは、インターン生とは思えないほど幅広い業務に携わり、様々な役割を通して多くの経験をすることができました。

まずは入社直後、他社製品も含む大量のスマートリモコンをレビューすることから始まり、当時はまだフォロワーが3桁だったインスタグラムの運用や、カスタマーサポート業務を行いました。
自社プロダクトであるNature Remoを当事者として使い倒したり、カスタマーサポートやSNS運用を通して実際の顧客の声を受け止めたことで、プロダクトへの理解・顧客意識が高まり、この期間がNatureで仕事をする上での基盤となったと思います。

その後は、以下の2つを掲げて、長期的に業務に取り組みました。

1. 「顧客中心主義」の組織を実現する
2. Natureのビジョン実現に向けた次なる一手「Natureスマート電気」を世に送り出す

1. 「顧客中心主義」の組織を実現する

「顧客中心主義」の組織の実現を掲げ、僕が取り組んだのが、顧客起点のフィードバックサイクルや顧客意識の向上を目的としたWeekly Performance Reviewの設計と、カスタマーサポートチームの業務改善の仕組み化でした。

まず、Weekly Performance Reviewとは、Natureの社内全体で週に1回、販売状況や顧客行動、問い合わせ対応、レビューなどに関する様々なデータを共有し合い、顧客体験の向上・販売に繋がるアクションを議論するためのミーティングです。

僕は、その企画から、資料作成、ファシリテーション、アクションのサポートまでを担当していました。さらに、カスタマーサポートチームだけでなく、マーケティングチームやエンジニアチームなどとも連携して、共有するデータの改善や新しいアクションの検討・実行を毎週繰り返すことで、社内メンバー全員がより主体的に参加できる場へとアップデートを続けています。



(定例の様子です。)

次に、顧客の声を受ける最前線であるカスタマーサポートチームの業務効率を高めるために、業務改善の検討・その進捗確認を一から座組として整え、アクションの可視化や定例の設計などを行いました。
それにより、これまで効率的に取り組めていなかった業務プロセスが上手く機能しはじめ、ヘルプセンターの改善や、ツールとして導入しているZendeskの活用など、カスタマーサポートチームによる継続的な業務改善が仕組みとして進められるように改善しはじめています。

僕が両者に取り組む中で気づき、意識していたことが、「担当者がアクションの実行まで責任を持つことで初めて意味のあるプロジェクトになる」、そして「プロジェクトは常にアップデートし続けるものである」ということです。

定例のような取り組みは単なる情報共有や進捗確認の場として形骸化してしまう傾向にあります。実際、僕自身もそうした状況に陥り、毎週同じことの繰り返しで、議論が生まれないこともありました。

しかし、本来の目的は定例を開催すること自体にはなく、そこからアクションを生み出すことにあります。その原理原則に立ち返り、アクションに繋がる論点を自らで用意して投げかけるようにしたことで、定例が少しずつ上手く機能するようになりました。さらに一歩踏み込み、他の人のタスクも自分のものとして責任を持ち、実行のサポートまでするようになってからは、一層ミーティングが意味をなしてきたと感じています。

しかし、だからといって座組に完成はありません。常にアップデートの余地を見つけ、改善の手を加えていかなければ、定例の形骸化は免れません。その点を意識し、常にアップデートを心がけていました。

2. Natureのビジョン実現に向けた次なる一手「Natureスマート電気」を世に送り出す

僕が長期的に取り組んだもう一つの業務が、Natureスマート電気の開発タスクのプロジェクトマネジメントです。見える化・自己組織化・定点観測・スプリントを意識しながら、開発のタスク管理などを行いました。

ZenHubというタスクボードを活用し、Natureスマート電気のローンチに向けたすべてのタスクをそこに可視化し、日々コミュニケーションをとりながら、毎週の開発定例で新たなタスク・進捗状況について議論するというステップを、2020年10月の開発のキックオフから2021年3月1日のローンチまで継続していました。

ここでも、アクションの実行までサポートすることは当然意識しましたが、それに加えて意識したのが「隙間を拾う」ということです。

自分自身がエンジニアではないということもあり、開発の詳細部分はどうしてもエンジニアメンバーの方々任せになってしまうところがありました。しかし、自分の役割だからこそできることを考え、ビジネスサイドの動きも含めたNatureスマート電気のローンチに向けた全体像を俯瞰し、それぞれのタスクを位置づけることを意識しました。それにより、抜け落ちかけているタスクを発見したり、自分ができるタスクを拾って実行することで、開発チームをサポートすることができたと思っています。

Natureスマート電気の開発タスクのプロジェクトマネジメントを任せていただいてから約半年後、自分たちのサービスとして世に送り出すことができた瞬間は、本当に感慨深かったです!

インターンというと、リサーチ業務に終止するものや、目先の数値改善を追求するものが多い印象がありますが、Natureでのインターンは様々な役割を横断することができ、常に全体感を持って取り組める(むしろ取り組まなければならない)業務ばかりでした。
どの業務も、会社全体に大きな影響を与え得るチャレンジングで責任ある役割であり、日々多くのメンバーの方々からフィードバックを頂きながら、成長と楽しさを感じられる1年間を送ることができました。

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Natureでの学び −ビジョン・顧客意識・仕事の質−

この1年間を通して、本当に沢山のことを学ばせていただきましたが、ここでは自分にとって学びが大きかったこと、そして何よりNatureだからこそ学べたこととして、以下の3つを挙げます。

①「ビジョン」こそが、会社における最大のリソースである
②「顧客中心である」こと、そして自らが顧客であることの大切さ・面白さ
③「仕事の質」へのこだわり

①「ビジョン」こそが、会社における最大のリソースである

スタートアップに関心がある人であれば、ビジョンの重要性は何度も耳にしていることだと思います。僕自身も見聞きしていたことですが、Natureという組織の一員として働くなかで、ビジョンの持つパワーを実感しました。

Natureのビジョンはクリーンエネルギー100%の社会を実現することであり、ミッションとして「自然との共生をテクノロジーでドライブする」を掲げています。その実現のためのステップが、Nature Remo・Nature Remo Eというプロダクトであり、先日ローンチしたNatureスマート電気です。

Natureスマート電気のローンチに関わる中で、Natureスマート電気のサービス設計には、すべてビジョンに裏付けられた必然性があり、ゆえに素早い意思決定がなされ続けていることをひしひしと感じました。

「ビジョンが人々を惹きつける」「組織の意思決定を規定する」、頭では理解していたことでした。しかし、Natureの一員として業務に取り組む中で、そのパワーを肌身で感じて学びました。
これは将来経営者を志す僕には非常に価値ある経験であり、自らの今後に生かしたいと強く想っています!

②「顧客中心である」こと、そして自らが顧客であることの大切さ・面白さ

ビジョンに加え、Natureで大切にされていることが「顧客中心である」ことです。
ビジョンと顧客の声の往復が組織の文化・仕組みとして徹底されていることが、Natureという会社の強さ・面白さの源泉なのかなと、インターンながらに感じていました。

「顧客の声」と一口に言っても、それが表出するだけで、問い合わせやECサイト・アプリストアのレビュー、SNSの投稿などと沢山ある上に、無言の声として、販売動向や顧客の行動データなども存在しています。

そのため、こうした膨大かつ多様な顧客からのフィードバックを常日頃から社内で共有することや、それをもとにアクションを考え実行し続けることは容易ではありません。しかし、より良い顧客体験を実現するためには欠かせないことであり、Natureではそのプロセスが絶えず繰り返されています。そのプロセスに身を置き、顧客の体験や声の変化を目の当たりにできることは、とても刺激的で面白かったです。

さらに、顧客の声に耳を傾ける以前に、すべてのメンバーがNature Remoのコアユーザーであり、当事者として自社プロダクトを活用しています。だからこそ、いち早く改善点に気づき、迅速かつ効果的なプロダクト改善サイクルを回すことができ、さらにメンバーひとりひとりが自分の言葉で自信を持ってプロダクトを広められるのだと思います。

僕もNatureにジョインして以来、友人が家に遊びに来たり、贈り物の相談をされたりするたびに、Nature Remoを熱烈にプレゼンしています(笑)。

③「仕事の質」へのこだわり

もう一点、僕が個人として成長できたと感じるのが、「仕事の質」への意識です。

僕がインターンとしてジョインした当初、お世辞にも仕事の質が高かったとは言えませんでした。実際、入社直後の時期に、代表の塩出から「パフォーマンスが良くない」と率直に言われ、悔しさを感じたのを鮮明に覚えています。

それを機に、日々の業務の中で仕事の質を強く意識するようになりました。フィードバックを活かしたり、メンバーの方々の良い点を盗み取ろうとしたことで、日常的に行なっていたミーティング設計や資料作成、施策立案などに関して、多少なりとも成長できたのではないかなと思っています。

質の高い仕事を求められ、かつ自分のパフォーマンスに対する適切なフィードバックがある。コミットメント意識や業務パフォーマンスなどの点で、自分が学ぶべきことを実践しているメンバーの方々とともに仕事ができる。こんなNatureの環境に支えられ、沢山の学びを得ることができました!

1年間インターンした僕が語る、Natureとは?

僕から見て、Natureは「Natureが大好きな人の集まり」、そして「互いをリスペクトし合うチーム」だと感じます。

まず、Natureが大好きというのは、ビジョンとプロダクトへの愛が半端ないということです。
僕自身がジョインしたきっかけもそうでしたが、社員メンバーの方々のインタビュー記事でもビジョンへの共感が多く語られています。実際に、一緒に業務をしていて意思決定をするときにも、ビジョンとの一貫性を確認する場面が多くありました。

また、問い合わせ対応やユーザーインタビューに限定せず、日々の生活の一部としてNature に関する顧客の声をキャッチアップし、些細なことでもslack上でやりとりがされており、プロダクトへの愛がにじみ出ている組織だと思います。

次に、互いへのリスペクトは、チーム内はもちろん、チーム間や、社員メンバーの方々とインターン生との間でも強く感じています。
社内全体にメンバー全員の意見に耳を傾けようとする文化があり、たとえインターン生であっても、責任ある業務を任せていただけたり、高いレベルでの意見・提案を求められる場面が多々ありました。

自分の提案が拙いあまり、厳しいフィードバックをもらうこともありましたが、丁寧に耳を傾け、対等な意見として向き合ってくれる姿勢にはリスペクトを感じ、とても心地よく日々の業務に取り組むことができていました。

これまでNatureの素晴らしさとして、ビジョンの持つパワー・顧客中心主義を繰り返し述べてきましたが、それを体現できているのは、Natureが大好きで、互いへのリスペクトを持った方々の集まりだからです。
1年という短い期間ではありましたが、インターン生としてその一員であれたことを誇らしく思っています!


(Nature Remoシリーズの累計販売台数20万台突破を記念して、Natureらしく大自然の中でBBQをしたときの写真です。)

次のNatureメンバーはあなたです!

ここまで読んでいただいた皆さん、ありがとうございます!
このnoteを読み、少しでも関心を持っていただけた方には、ぜひNatureに話を聞きに来てほしい、インターンにチャレンジしてほしいと思います。

特に、以下のような学生には全力でおすすめです!

・Natureのビジョンに興味がある!一緒にビジョンを叶えたい!
・将来起業して世の中を変えていきたい!そのために成長したい!

個人として成長できるのはもちろん、インターンであっても、会社全体のビジョンに貢献するだけのチャンスがある環境です。

おわりに

僕自身はまだ大学生活が少々残っているため、今年4月以降も大学生をしています。卒業後は、自らで会社を立ち上げる予定です。

Natureでの経験や学びを綴ってきましたが、自身が経営者となる前にNatureという組織で働けたことは、本当に価値ある時間だったと感じています。
その感謝を伝える意味でも、世の中に大きな意義をもたらせる事業、それを実現させられる組織を作り上げていきます!

Natureのみなさん、本当にありがとうございました!!

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