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スペシャリストの集まる空間で、最大の価値提供を。企業の課題をITで解決する僕らが今考えること

日本に無数に存在する企業。企業ごとに、抱える課題はさまざまです。今すぐ解決しなければならない課題もあれば、長期的な目で見て解決まで導く必要のある課題なども存在することでしょう。

ただし、それらの課題は時としてITの力で解決できるケースもあります。たとえば、リスクを予知する力やセキュリティ面に関しては、人間よりもITの力の真価が発揮されても良いのかもしれません。

そんな、Governance・Risk・Complianceなどの側面からみた企業の課題を解決するべくITコンサルティングやサービスを提供するのがGRCS。今回は当社代表の佐々木に、GRCSが目指す今後の道筋について聞いてみました。

欧米では当たり前だったGRCの統制を日本にも普及させるために

佐々木慈和(ささき・よしかず)

ー 株式会社GRCS代表取締役CEO

社名であるGRCSは、Governance・Risk・Complianceそれぞれの頭文字をなぞって付けられました。2018年3月に社名を変更したばかりです。現在の社名には、佐々木のこんな思いがあるのだという。

佐々木 「日本ではまだ馴染みのない“GRC”という言葉。実は、15年ほど前から欧米では企業を経営する際に当たり前のように意識されてきたポイントなんです。海の向こうでは、世の中で起こっていることをリスクと認識することで企業や社会のルールを改善していこうと動き出しています」

Governance(企業のルール)、Risk(危機感)、Compliance(社会のルール)。それぞれの言葉が、日本でまったく知られていないわけではありません。しかし、意識されているとも言い難い現在の状況。そんな状況に対して、佐々木はGRCを意識した企業づくりをと考え、GRCSを設立しました。

佐々木 「これまでの日本は、GRCのすべてにおいて、人によって解決しようと心がけてきました。しかし、人間には感情があります。センシティブな問題に対して、理論的に判断をくだすことが難しい。それなら、とテクノロジーの力でGRCを解決できないだろうかと考えました」

佐々木がGRCを強く意識したのは、企業の情報漏洩問題を目の当たりにしたときでした。対処方法から経営層への情報伝達まで、混乱した現場を統制するべき存在が日本企業にはいないことが、大きな機会損失へとつながっていました。

佐々木 「僕がGRCSを立ち上げたのは2005年のことでした。2009年にはインドの企業と取引を行いましたが、そこでもすでにGRCの考え方は根付いていました。一方で、日本企業は情報漏洩なんかの問題が起きても対応できているとは言い切れません。社内外それぞれへの対応も、優先順位も、すべてに関して諸外国とくらべて遅れているのだと痛感しました」

企業で大きな問題が発生したときに設立される対策委員会や報告委員会。これまで、対策は行うものの、対策を行なったことによる変化までは明確にしてきませんでした。

佐々木 「不祥事が発生した場合、ユーザーや株主への説明責任として、対策や対応を行ったことによる変化……つまりビフォー・アフターの提示が本来ならば必要です。しかし、日本企業の多くはそれらの責務を追いきれていません。そこにこそ、ITでGRCを取りまとめる価値があるのではないかと感じています」

常にルールも風潮も変わる。GRCSに欲しいのは柔軟に対応できるスペシャリスト

佐々木は起業した2005年当時、日本にはまだGRCの考え方はほとんど定着していません。見よう見まねで欧米からノウハウを蓄積し、今となっては一部上場企業にまで利用されるサービスの構築を実現してきました。

佐々木 「日本ではまだ浸透していなくとも、グローバルな視点で見てみると仕組みで効率化をはかる企業は非常に多いんです。グローバルな観点での当たり前を、日本にも取り入れているようなイメージです」

実際に、現在GRCが提供するサービスを利用している企業のほとんどは名の知れた大企業です。仕組みやITを利用したGRCへの対応は、日本企業にもだんだんと浸透し、信用されてきています。

佐々木 「今はSNSの普及にしたがって、透明性のあるビジネスが推奨されるようになりました。そういった観点からみても、市場が大きく、また本当に必要とされているビジネスなのだと実感しています」


GRCSでは、現在セキュリティやサービスの基盤開発に関わるエンジニア、コンサルタントをそれぞれ募集しています。エンジニアリングやコンサルティングなどのスキルが高いことも大切な要素のひとつですが、それよりも大切なことは求められた仕事を自分ごと化して業務に落とし込む力です。

佐々木 「僕らの仕事は、常に求められることが変わるんです。というのも、僕らは政府の法令に沿って動く仕事も多い。いつでも必ず同じ法令で仕事を進められるわけではありません。時代の流れや情勢によって変化のある法令にしたがってGRCに対応する仕事なので、ときどきの状態を積極的にキャッチアップできる方と働けるとうれしいです」

各企業の動向を把握して常に学び続ける姿勢がなによりも大切です。また、さまざまなトラブルに対しても、本質を見抜いて適切な対応と判断ができる力も必要です。

佐々木 「企業に起こるさまざまなトラブルでは、優先順位を付ける力や抽象的な事象から本質を見抜く力がとても重要です。文系理系問わず、ロジカルに物事を捉えてPDCAを効率よく回せる方や顧客の課題を技術力で解決できる方を求めています。もちろん、各要素におけるプロフェッショナルであることも、働く上では持ち合わせていてほしい要素ですね」


小さな企業だからこそ、機動力を高くして事業に取り組むべき

一人ひとりがプロフェッショナルとして、企業の一員となることを目指しているのがGRCSの姿です。ときには難しい条件下で仕事を任されることもありますが、自分の頭で考えて働けることが魅力です。

佐々木 「クライアントは概ね大企業ですが、GRCS自体は企業規模が大きいわけではありません。そのため、クライアントのためになると思ったことならどんどん発信してほしいし、挑戦できる環境なんです。失敗できないからと足をすくめることなく、改善のためにどんどんと意見を提案したいと思っている方にはぴったりの社風だと思います」

プロフェッショナルだからこその自由が、GRCSにはあります。裁量の大きさは、欧米の技術を盗み抜いた佐々木がいたからこそ実現しました。

佐々木 「欧州発の法改正が行われた際には、僕自身がアメリカからソリューションを持って帰ってきました。良いと思ったのなら、手足を動かす環境。GRCSの社員には、そんな環境のなかで責任感を持って自由度高く仕事に取り組んでほしいと考えています」

また、自由な風土と言い切る環境のひとつには、フルフレックス制の存在も挙げられます。

佐々木 「フルフレックス制を導入したので、社員は出社義務が無くなりました。一見、サボってしまう社員も現れるように思うのですが、一人ひとりの自覚さえあれば問題ありません。むしろ、子育て中の主婦の方なんかは通勤時間の短縮になると喜んでくれています」

プロフェッショナルなら、働き方を固定にせずとも結果を出し続けられるはず。自由の裏には、切っても切り離せない責任の存在もあるのです。


最後に、佐々木に今後GRCSが目指す未来の姿を聞いてみました。

佐々木 「日本中で、今GRCを意識した体制を敷いている企業はほとんどありません。理由は、文化が広がっていないからの一言に尽きます。だからこそ、僕らは今後GRCを広めていく環境づくりを推し進める必要がありますし、さらには企業全体が僕らのような企業に依頼さえすればGRCを気にせずとも企業がうまく回るような環境を生み出していきたいですね」

佐々木の願う、Governance・Risk・Complianceを意識せずとも企業が快適に回る世の中。まだまだ文化の根付かない日本だからこそできることがあるのだと、GRCSは強く確信しています。

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