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大手コンサルティングファームからAI活用ベンチャーへ――私がグラフでバックオフィス構築にコミットする理由とこれから。

AI開発ベンチャーとして2016年に創業したグラフでは、現在少数精鋭で事業を推進しています。そんなグラフの精鋭メンバーに、入社したきっかけとこれからについて聞きました。

第一弾は、プロジェクトマネージャーとしてクライアントのプロジェクト管理を行うかたわら、グラフのバックオフィス構築にもコミットしているワタナベのインタビューです。


ワタナベショウ PROFILE

大手コンサルティングファームにて、ITコンサルタントとしてサプライチェーンマネジメント(SCM)関連のプロジェクトに従事。 2017年8月よりコーポレートスタッフとして株式会社グラフに参画。

前職について

前職では、大手コンサルティングファームに新卒で入社して、ITコンサルタントとしてクライアント支援を8年ほど行っていました。クライアントは製造業が中心で、IT部のほか、生産管理や調達部門など担当部署での現場側とのやり取りも多かったですね。

――なぜコンサルタントの道に?

動機としては不純かもしれないのですが、コンサルタントになれば様々な業界を見れるので、成長スピードが速いと思ったというのがきっかけです。

大学に残って研究を行い、就職を決めた時にはすでに28歳でした。ビジネスに関して全く知識がなかったので、早く周りに追いつかなくては、という思いがありました。

――そのなかでも、IT業界を選んだのにはどんな理由があったのでしょうか。

研究のシステム設計などで多少プログラミングは齧っていたので、IT業界であれば自分のこれまでやってきたことを多少生かせるのでは、と思いました。

実際、基幹システムの導入とそれに伴うBPRを中心に行っていたので、システムでできることとできないことを判断するためには、ITをしっかり理解していることが前提条件でした。

とはいえ、大学時代の知識だけでは賄えるわけもなく、また一番不足していたビジネスに対する知識も身に着ける必要があったため、自力でのキャッチアップももちろん必要でした。ただ、全てがクライアントに満足してもらうためという明確な理由があったので、あまり苦ではなかったです。

――前職での仕事はいかがでしたか。

通常、3ケ月~1年クールでクライアントの担当替えとなるのですが、ありがたいことに私は長く担当させてもらうことが多く、それぞれ1年~3年ほど同じプロジェクトに関わらせていただきました。

様々な業界のクライアントに対し、戦略策定から業務改革、ITシステム構築、運用支援など幅広い業務を担当していました。途中、社内の新サービス開発プロジェクトに携わって企画・開発・営業なども行うなど、さまざまな経験を積ませていただいたと思っています。

IT部などの管理部門だけでなく、生産管理部や調達部などの現場側の声も聞きながら、クライアントに深く関わって一緒に仕事させていただいたことは、今の私の血肉となっています。

転職のきっかけ

――前職で充実した日々を送られていたかと思うのですが、なぜ転職に踏み切ったのでしょうか。

前職ではコンサルタントとして外側からクライアントの支援をしていましたが、会社の内部から組織を運営する経験を積みたいと考えるようになったのがきっかけです。

――なぜそう思われたのでしょうか。

クライアントと仕事をしていく中で、コンサルタントとして線引きをするのが苦手で。どうしてもお客さんに入り込んでしまうことに悩んでいました。

会社のカルチャーは好きだったのですが、立場上、外部からしか提案できないということに幾度も歯がゆい思いをして、自分のマインドがコンサル向きではないということを長く感じていました。

それで、クライアントサービスではなく、内部から自分たちの会社をどうしていくか変えていく側に立ちたいと思い、社内業務を行える職に就くため転職を決めました。

グラフに入社した理由

――決め手は何だったのでしょうか。

原田さんと面談でお話したときに、まだメンバーが少なく色々な業務を皆で分担して行っていること、事業を開始してまだ間もなくバックオフィスの整備が急務であることをお聞きしまして。幅広い経験を積みながら、新しい組織を皆で作ることにチャンレジできる環境だと思ったのが大きかったですね。

――データサイエンティストという職種にはなじみがありましたか。

いえ。データサイエンティストという職種も、原田さんが日本のトップデータサイエンティストの一人であるということも、グラフに出会って初めて知ったくらいでした。

それでも、グラフに入社する最終的な決めてとなったのは、面接で原田さんとお話して、その人となりを見て、この方と一緒に働きたいと思えたからですね。

――大手から設立1年ほどのベンチャーに行くというのは勇気が必要だったのでは?

転職するにあたって、内部から組織づくりにチャレンジできる環境で働きたいという明確な理由があったので、私個人としてはそこまで思い切ったという感覚ではないです。家族に関しては共働きということもあってか、「とりあえず1年は様子見る」と言ってもらっています(笑)


グラフに入社して思うこと

現在は、プロジェクトマネージャーとしてクライアントのプロジェクト管理を行うかたわら、バックオフィスの整備を進めています。入社前にお聞きしていた通り、人数が少ない分、裁量をもって組織づくりに携わることができていると思います。

――前職での経験が役に立っていることはありますか。

経理等の実務については、これまでの経験で会計の知識をある程度身に着けていたので、大まかな流れは理解しています。しかし全てを知っているわけではないので、そういった点は専門の方々と連携しながら進めていければと思っています。

バックオフィス業務は、「あの人じゃなきゃわからない、できない」という属人化を防ぐことが何よりも大切だと考えています。最終的には私がいなくても、問題なく回せる組織を作っていければと思っています。

――逆にどんなところに苦労していらっしゃいますか。

データ分析やアルゴリズムに携わるのは初めてなので、開発の進め方、プロジェクト運営のやり方ひとつとっても、これまでとは全然ちがいます。そのため、色々な方に支えられ、教えていただきながらより良い方法を毎日考えています。

この数年、データ活用やAI(人工知能)といったキーワードがよく話題に出てくるようになりましたが、実際にビジネスに携わると、言葉が独り歩きしている印象を強く受けました。考えていた以上に、「AI(人工知能)=なんでもできる、人間のマネジメントは不要」と誤解されている方は多いと感じでいます。
そのギャップを調整しながら、どのようにクライアントのビジネスに貢献していくべきなのか、常に悩みながら仕事をしています。

今後について

グラフの事業が本格的に開始して1年経過し、ようやく会社の形が見えてきたと思います。その中で、今以上にグラフという会社の特徴を強く外に打ち出せるよう、組織の成長を支援していきたいと思います。

会社とはやはり「人」があってこそなので、優秀な人材をあつめることが急務です。現在は少数精鋭のグラフではありますが、次年度中には規模を拡大し、組織化、仕組みづくりを進めていきたいです。

――最後に、どんな方に来ていただきたいですか。

グラフは、データ戦略から分析やAI(人工知能)構築など幅広くクライアントにサービスを提供していますが、必ず「クライアントのビジネスに貢献する」ことは外さないように常に考えながら仕事をしているメンバーが集まった会社です。

我々のミッションは、AI(人工知能)の導入ではなく、データを活用して企業の価値を向上させることであり、クライアントのビジネスのためにはチームで動くことが欠かせません。

データ分析という領域は、ある意味で才能があれば一人でもできてしまうイメージを持たれるかもしれませんが、グラフでは、プロジェクトにおいても、これからの会社の形を作り上げていくにあたっても、皆で作っていくということを大切にしています。まだ創業して2年目ではありますが、そうしたグラフの色にマッチする方とお会いできたらと思います。


ワタナベさん、ありがとうございました!

グラフでは現在一緒に働く仲間を募集中です。皆さまのご応募をお待ちいたしております。

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クライアントビジネスに貢献するデータサイエンティスト募集
私たちグラフは、AI(人工知能)・機械学習の活用や、ビッグデータ分析を通じて、クライアントのビジネス戦略コンサルティングを行うAI(人工知能)ベンチャー企業です。 代表の原田は、毎年1人だけ選出される日本経済新聞社主催「データサイエンティスト・オブ・ザ・イヤー」を2015年に受賞した、日本トップクラスのデータサイエンティスト。 シンクタンク、外資ITベンチャー、リクルートにて、AI(人工知能)・機械学習の事業装着と組織設計をゼロから起案・具現化してきた経験を一般化し社会に貢献するため、2016年10月にグラフを設立しました。 日本を代表する企業様をクライアントに持ち、すでに各産業界トップ企業でのデータベースマネジメント、機械学習を活用したマネタイズの実績があります。情報システム環境構築からオンラインサービスへのレコメンド実装、リアル接点での従業員パフォーマンス改善など、民間でのデータ利活用において実際的なノウハウを蓄積してきました。 2017年11月には中国メインランドでのAI受託開発案件をより円滑に運営するため、上海新天地に中国支社を設立し、今後のアジア拡大を目指しています。 ■グラフのサービスについて グラフは様々な業界に対しソリューションを提供しています。 詳細は弊社HPをご確認ください。 https://www.gruff.co.jp/ 【サービス例】 ・中長期的なデータ戦略立案支援 ・分析組織組成のためのコンサルティングサービス ・マーケティング投資効果分析 ・採用マッチングアルゴリズム構築
株式会社グラフ

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株式会社グラフ


(Text/ナガタハルカ)

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