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ワーキングマザーのわたしが“アルムナイ・リレーション”を当たり前にしたい理由

はじめまして!アルムナイ・リレーションシップ・パートナーの武田憲子です。

私は昨年2018年の11月にハッカズークにJoinしました。日本ではまだ新しい概念である“アルムナイ”について日々学びながら、「どうすればお客様とそのアルムナイにより良い価値を提供をできるか」について日々考えています。

先に告白しますと、ほんの1年前は前職を辞めることは考えていませんでしたし、数ヶ月前までは、まさかハッカズークで仕事をするという未来は想像もしていませんでした。

今回は、その経緯を自分のキャリアや人生観と併せてシェアしていきたいと思います。

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教育の興味/関心が組織開発の興味/関心へ

私の両親とも教師が多い家系で、幼いころから自然と「先生になりたい」と思ってたこともあり、大学は教育学部へ進学しました。

その当時、アメリカのドラマにどっぷりはまったこと、そして、英語や欧米の文化に関心があったので、「英語科」の教員免許を取得しようと教職課程を調べた矢先、私の専攻している学科が「社会科」の教員免許しか取れないという事実を知りました。(単なるリサーチ不足でした......)
「歴史も好きだし、まあいいか…...」と教職課程を履修しつつ、家庭教師や塾講師のアルバイト、学習支援ボランティアなどに精を出す中、次第に教師組織の特異性やカリキュラム開発に興味を持ち、「社会科・英語科」といった教科自体よりも教育の仕組み自体を学びたいと漠然と思うようになりました。

けれども時は就職氷河期。悠長なことは言ってられません。教育業界に絞って就職活動はしてみたものの、彼らはひたすら事業拡大や昇進・昇給を打ち出しており、嫌気が差し、「芸術はバクハツだ」ならぬ「教育は志だ!」と想いが昂ぶるばかり。もっとアカデミックに教育を探求したいという想いがムクムクと沸き起こり、内定企業を辞退し、大学院へ進学しました。

文系ゆえに大学院に進む人は少なく、大学時代の友人はみな社会人になりましたが、私は論文を読みあさり、学校現場でチューターをしながらリサーチの日々を送る院生時代。今、思い返せば、全ての時間を自分の好きなことだけをやっていられる至福の時代でした。そんな浮世離れした生活を送っていましたが、ある時、研究の道をさらに進むよりも実社会で教育領域に携わろうと考え、国家公務員を目指すものの、試験内容は憲法、民法、行政法、財政学、政治学、経営学……etc.志はどこへ行ったのか、さして興味のない内容に文字酔いを起こす始末。その試験結果はお察しください。今でも、分厚い問題集の山に囲まれている夢をみて、うなされる時があります。

大学卒業と同時に、1人暮らしをしていたこともあり勉強のかたわら、食べていくために医療系メーカーで特許取得やコンベンション運営などの業務に携わっていましたが、イマイチ面白みが湧かず。

「さて、どう生きていくか?」という現実に直面したのが20代後半のこと。恋人とか結婚とか浮き足立つ以前の大問題です。ならば、元々、関心のある「人や組織」の領域で……と転職活動をスタートし、出会ったのが前職の人事コンサル・アウトソーシングの会社です。

面接時、HRD・OD(人材開発・組織開発)部門を希望しましたが、配属になったのは採用部門。入社後、ほどなくしてお客様先に常駐し、それから、足掛け10年、常駐メインで外資・内資で問わず、100名単位の大型の新卒採用や日本全国の拠点への中途採用、エグゼクティブ採用など様々な業界・多様な職種の採用支援プロジェクトを経験しました。意外にも、目標や成果が数値で見え、常駐して顧客やプロジェクト関係者と伴走しながら成果に向かい、信頼を築いていくことが、自分の性分に合い、気がつけば10年近い歳月が経っていました。

けれども、原因不明の体調不良から思いがけず病気が発覚し、手術、そして休職を経て、働き方や今後の生き方を見直すべく、昨年2018年に前職を退職しました。夫は「2〜3年は今後のことをゆっくり考えたら?」と言ってくれましたが、じっとしていられず、ご縁もあって、現在は“アルムナイ・リレーション構築”という新しい領域にチャレンジしています。

私がいまここにいるのも、古巣のつながりがきっかけ

ハッカズークにご縁をいただいたのも、実はアルムナイの繋がりがあったからです。

そう、何を隠そうハッカズーク代表の鈴木、ハッカズークで一緒に働く大場はともに同じ「レジェンダ」という古巣を持つ、アルムナイ同士なのです。

鈴木とは前職の在籍期間中、接点はほぼなく、「いつもエネルギッシュでキレッキレッな人だなぁ」と遠くから眺めていました。鈴木が退職する時も「いつか、どこかで、ご一緒できたら」といった一辺倒なご挨拶はしたものの、まさか本当にご一緒するとは思ってもいませんでした。

この縁を繋げてくれたのが、先述の大場です。大場は前職時代の上司で、顧客に本気で向き合う姿勢を教えてくれた人でもあります。

鈴木が前職を退職後、独立したことは知っていましたが、実際に何をしているのかは知りませんでした。

大場の紹介で鈴木とお話する機会をいただき、その話の中で直接、ハッカズークの目指すビジョンやアルムナイの具体的な構想を聞き、自分の持っている“ある問い”の答えが見つかるかもと感じました。

実は私自身、数年前にある卒業生組織としてアルムナイコミュニティを立ち上げた経験がありました。それは、ワーキングマザーに特化したビジネススクールのアルムナイ・コミュニティなのですが、残念ながら、現在はほとんど形骸化してしまっています。受講生は、「子育てと仕事を両立しつつ、自分自身も成長していきたい」という想いを共通項に、時間を捻出し、互いに意見交換し、学びの時間を共有しましたが、卒業後は、個々の繋がりはあるものの、アルムナイとしては活性化できず、発展的な継続が難しかったのです。

次第に過疎化するコミュニティに対して、何の要素が足りなかったのか?(想いの共有が不足していたのか?コミュニケーション活性化の仕組みがなかったのか?コミュニティとしての価値提供が欠如していたのか?など、何の要素が足りなかったのか)日々、自問自答しています。

そんな中、鈴木から企業のアルムナイの話を聞き、ちょうど自分の興味関心とリンクしていたため、ハッカズークに参画することを決めました。

アルムナイ・リレーションシップ・パートナーとして

現在は、アルムナイ・リレーションシップ・パートナーとして、お客様の“アルムナイ制度”の立ち上げ・導入から、さらにアルムナイが活性化するための施策支援、そしてリレーション構築の施策のコンサルティングを手がけています。

”アルムナイ・リレーション”は、アルムナイ(個)同士のつながりはもちろんのこと、企業とアルムナイ(個)、社員(個)とアルムナイ(個)を含め、互いに情報交換や価値を提供しあえる、発展的な関係性を目指しています。

“アルムナイ”という概念自体、日本企業にとっては、まだ馴染みのないコトバ・概念です。そのため、まだ企業によって、“アルムナイ”に対するイメージや期待値は様々でしょう。

アルムナイが単なる“バズワード”で終わらず、組織文化として根付くことで、企業の風通しがよくなり、アルムナイも「●●アルムナイ」というキャリアに誇りをもてる、そんなゴールをクライアントと描いていきたいと思っています。

“アルムナイ・リレーション”を当たり前に

ハッカズークへJoinした主な動機は個人的な体験からですが、“アルムナイ・リレーション”の価値増大の可能性も大きく感じています。

30歳を過ぎてから「全てのコトには意味がある」と思うようになりました。以前、経験したことは無意味ではなく、何かしら糧になり、意外なところで活きてくることを感じる機会が増えたからです。

「努力して結果が出ると、自信になる。努力せず結果が出ると、傲りになる。努力せず結果も出ないと、後悔が残る。努力して結果が出ないとしても、経験が残る。」

どこかで見かけたコトバですが、「本当にそうだなぁ」と歳を重ねしみじみ思います。

社会へ出て経験を積む場所と言えば、“企業”が多いと思いますが、いったん辞めてしまうと、今までは“個人”で経験は蓄積され、さらに更新されていくだけでした。けれども、“アルムナイ・リレーション”が当たり前になれば、その培った多様な経験を古巣へも還元できたり、個人同士で提供し合えたり、活かせる機会が増えるのではないか。そして、「もっと個人が存在意義を発揮して、楽しく活き活きと働く一つの社会の仕組みになるのでは」と期待しています。

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そして、そのためには、まず“アルムナイ”の提供価値を明確にするべく、ぜひ色々なバックグラウンドを持っている方に来ていただきたいです。

先述のように、まだまだこの概念は新しく、サービスとしてもこれから作り上げていくため、決まり切った解はありません。

この、Early Stageでのチャレンジを楽しみながら成長したい方、ぜひお待ちしています。

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