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ベンチャー志向じゃなかった?!大手出身データサイエンティストが語るスタートアップで働く魅力

大津龍 / 研究開発本部 プロダクト開発部

長崎県出身。京都大学に入学、同大学院に進学し、情報通信を専攻。大学院在学中に日立、エクサウィザーズでインターンを行う。新卒でソフトバンクに入社し、ネットワークの保守とその自動化を担当。2023年1月よりフツパーに参画。

これまでの経歴を教えてください!

地元は長崎県で、大学は京都大学の電気電子工学科に通っていました。京都大学を選んだのは、とにかく一番いい大学に行きたかったからで、多分日本では東大になると思うのですが、東大より京大のほうが面白そうなのと理系が強そうなので京大にしました。院では専攻を変えて情報通信専攻に行きました。

卒業後はソフトバンクに新卒で入って1年9ヵ月ほど働いて、フツパーに転職したという感じです。

大学院に入るタイミングで別の研究室に移ったのですか?

そうですね、電気電子工学科のままではあるのですが、研究室は院に入るときに変えました。学部生の時は成績があまりよくなかったので、あまり興味のない研究室に配属されてしまって(笑)。なので院試で一発逆転を狙って、興味のあった情報系の研究室に入りました。そこは通信の研究室ではあったのですが、通信一筋というよりはAIなどの新しい技術も使いながら通信の最適化しようという研究をしているところでした。

その頃からAIには興味があったのですか?

研究室に入るまではそこまで興味はなかったのですが、研究室に入ったら使うことになったので自然と興味が湧きました。スマートシティやIoTといった新しいことをやってるというイメージで入ったのですが、機械学習にも触れることができたのは良かったですね。

そういった研究のなかで機械学習を面白いなと思うようになりました。

そうなんですね!就職活動ではどのようなところを見ていたのでしょうか。

何社かインターンに行きつつ、通信系の研究室だったので、通信系、キャリアの会社を受けました。

インターンではどのような会社に行っていたのですか?

日立でデータ分析したり、指導教員のつながりでロンドンにおける自転車の交通事故分析を行っていました。当時はコーディングが苦手だと思っていたのでAIの構築ではなくデータの前処理、整備を主に担当していました。モデル構築より楽だという考えで選んだのですが、かなり苦戦した記憶があります。

あとは大学院を卒業する直前にエクサウィザーズというAI系のスタートアップでインターンをしていました。今思えばスタートアップに興味を持ったのは、そこにいる方の働き方をみていて面白そうだなと思ったのがきっかけですね。

その時点でスタートアップに興味は持っていたんですね!卒業して1社目の会社はどのように選んだのですか?

最初に話した経歴の通り、1社目はソフトバンクを選びました。ソフトバンクは大手の通信系の会社のなかでも一番新しいことに積極的に取り組んでいるイメージがあったのと、代表の孫さんがAIの時代だと言って、AIを推進していっていたのもあってソフトバンクを選びました。

ソフトバンクではどのようなお仕事をされていたのですか?

AIに関わることができる部署を希望してはいたのですが、部署の人数も少ないうえに、ほとんどの人がそこを第一希望にしていたので、狭き門でしたね。

結局AIの部署には入れず、ネットワークの保守の部分を担当する部署で働いていました。ネットワークの管理の画面をみて監視をして、壊れた通知が出たら、修理の人を派遣して直すというような仕事をしていました。あとはそのオペレーションをできるだけ自動化させようという仕事もしていましたね。

監視と自動化は3対2くらいの割合でやっていましたが、自動化のほうが最先端の仕事をしている感じがして楽しかったです。

希望の部署に異動するのもなかなか難しいのでしょうか?

似たような部署の移動だったらできるのですが、定期の人事異動で本部をまたいで希望の場所に行くのはほぼ無理ですね。自分で手をあげて異動する制度もあるのですが、それが入社後3年目からしか使えないというのと、選考に勝ち抜かないといけないので、人気が高く、かつ異動する人も少ないAIの本部はかなり難易度は高いんじゃないかなと思います。

3年待つのはちょっと長いなというのと、希望の部署に行けたとしてもAIを使ってやりたいことがやれるかが不透明だったので、転職を考えるようになりました。

転職を考え始めたのはいつごろでしょうか。

転職サイトでプロフィールを作ったのは入社1年目の10月くらいです。登録して1か月くらいでフツパーの染谷さんから連絡をもらいましたね。今は新規事業の部署の室長をしている染谷さんが、当時は採用担当もしていました。

染谷さんのインタビュー記事はこちら
新規事業室長となったフツパー最古参社員が語るフツパーの変化と変わらない強み、これからの展望とは | Sales
染谷康貴 / 新規事業・グローバル戦略室長神奈川県川崎市出身。明治大学経済学部卒業。在学中にロッテルダムビジネススクールに留学。新卒で日本IBMに入社し、ハードウェアを専門とする法人営業に従事。...
https://www.wantedly.com/companies/hutzper/post_articles/473159

まだ入社1年目というのもあって、その時点では転職活動をガッツリはじめようと思っていたわけではなく、プロフィールをつくっておけばいつでも始められるかなくらいの気持ちで作りました。

声を掛けてくださる企業が多かったので、その時期は連絡がきた会社の話は全部聞くようにしていました

その時にフツパーへの転職を決められたのですか?

結局フツパーに転職したのは、最初に染谷さんから声を掛けていただいてから一年以上が過ぎてからですね(笑)

その期間はどういう期間だったのでしょうか?

転職サイトに登録した年の11月に染谷さんと面談してから、他にもいろいろな企業の話を聞いたのですが、フツパーのオフィス見学をした時の「なんかおもろそうやな~」みたいな印象が強く残っていて、ずっと気になっていました。

でも自分から連絡はせずにフツパーのほうから連絡が来るのをまっていました(笑)その方が価値が高まる気がしたのと、フツパーの本気度を知りたいという気持ちがあったからです。

そしたら翌年の4月くらいに染谷さんからまた連絡が来て、そのタイミングでもオフィスに行ったのですが、行くたびに人が増えていて驚きました(笑)

そして、その時にいた今井君と話をして、すごい人がいるなと思いさらに興味が高まりました。

データサイエンティストの今井さんと、リサーチャーのファハドさんのインタビューはこちら
時価総額2.6兆円の医療IT企業からなぜAI開発ベンチャーに?データサイエンティストが語るフツパーの魅力 【社員インタビュー Vol.6】 | Data Science
今井 亮太 / 研究開発本部 テクノキング・オブ・フツパー愛知県名古屋市出身。大阪大学基礎工学部システム科学科卒業後、同大学修士課程を修了。 研究テーマは、画像生成モデルを用いた人の感性情報の抽...
https://www.wantedly.com/companies/hutzper/post_articles/405523
世界クラスのAIリサーチチームを作る!バングラデシュ出身のトップリサーチャー参画で加速する成長 - Creating a world-class AI research team! Accelerating growth with the participation of a top researcher from Bangladesh. | Product Development
ファハド パーベッツ マハディ (Fahad Parvez Mahdi) / 研究開発本部 プロダクト開発部 リサーチャー(Research Engineer, Product Developm...
https://www.wantedly.com/companies/hutzper/post_articles/497732

そこから選考を受けて内定をいただいたという感じです。結局選考を受けたのはフツパーだけでしたね。

今思えば染谷さんがこまめに連絡をくれてオフィス見学にも誘ってくださったおかげでフツパーの良さを知って選考を受ける決心ができたので、すごく感謝しています。


今井さんのどのようなところをすごいと感じたのでしょうか。

見学の最中にスライドを見せてくれて、今はこういう技術が熱いんだよと熱心に語ってくれて、それが本当に最新の情報だったんですよね。新しい情報についていくスピードがすごく早いんだなということを感じました。そしてその最新の論文をもとに実際にAIを実装できるというのもすごいなと思っています。

今井君は仕事への熱量もすごくて、フツパーのなかでもトップクラスだと思います。パワーもエネルギーも兼ね備えているという感じですね。

一緒に仕事をするようになってからは、それに加えてコミュニケーション力のすごさにも気づきました。

そういう出会いがあるのはオフィス見学の良さですね!

そうですね。オフィスに遊びに行った時は、今井君以外にも大西社長や染谷さんとも何回か話をしました。実はその時は社長がどういう人なのか掴みきれていなかったです(笑)

大手からスタートアップに転職することに対しての不安があったというのもあって、内定承諾するかどうかを決めかねていました。

ですがその入社を迷ってる期間にCOOの黒瀬さんとお話しする機会があって、その時に黒瀬さんの熱さと、黒瀬さんが社長をすごく信頼しているのが伝わってきて、これなら大丈夫だと確信できました。泥臭くAIの現場実装に取り組むことへのフツパーの本気度も感じられて、その想いに共感して入社したいという想いが強くなりましたね。

そこで内定承諾は決めたのですが、前の職場もすごくいい人たちに囲まれていたので迷惑がかからないように辞めようと思い、内定承諾してから4ヵ月ほど働いてフツパーに入社したという感じです。その期間は自分でもちょっともどかしかったです。

かなり面談やオフィス見学を重ねてからの入社だったと思いますが、入社してギャップはありましたか?

ギャップではないかもしれませんが、転職を迷っていた間もそうですし、自分が内定後転職できないでいるうちに、人も机もさらに増えていたのには驚きましたね(笑)本当にどんどん成長しているんだなと思いました。

あとは全員がエネルギッシュだしスピードが速いというのは入社後より一層感じましたね

もちろん前職にも優秀な人がたくさんいるのですが、人が多い分意思決定にはどうしても時間がかかってしまうので、ベンチャーならではのスピード感には驚きました。

いまはフツパーではどのようなお仕事をされているのですか?

もともとAIエンジニアとして入社したのですが、4月から正式にプロダクト開発担当になりました。入るときはAIエンジニアとして頑張る気持ち満々だったのですが、入社直前に今井君から「データ分析に興味ある?」と聞かれて、興味があったのでやってみることにしました。とりあえず3ヵ月くらい手伝って欲しいと言われ、プロダクト開発のほうの仕事をすることになったんです。

そういう流れで1か月ほどデータ分析の仕事をしたのですが、それがすごく楽しくて、「こっちで続けたいです」ということを今井君に伝えました。そして今井君がそれをAIエンジニアリング部長の山本さんと弓場さんに伝えてくれて、その二人ともお話しして、「大津君が希望するならぜひそっちで」ということでデータ分析の仕事を続けられることになったんです。

今も希望通りプロダクト開発の方でデータ分析の仕事ができてるので感謝しています。その時に、上の人が話を聞いて柔軟に対応してくれることもあるんだというのを感じましたね。

いまも希望通りの部署で働けているんですね!では、仕事をするなかで、どのような時に楽しいと感じますか?

実際にAIモデルをつくって、高い精度がでたときは嬉しいですね。あとはお客さんにデータ分析を用いた提案をするときは、かなり自由度が高いので、やっていて楽しいです。

データ分析の提案はお客さんによって持ってるデータもやりたい分析も全く異なるので、そのぶん難しいですが面白みも大きいと思います。

例えば、売上のデータ分析をして、その製品の需要が予測できたとして、そこで終わりではなく、何がお客さんにとってメリットなのかとか、その後どういうアクションができるのかみたいな部分を提案時に説明させてもらっています。

これまで提案は大抵の場合、営業担当の方と今井君と自分の3人で出ることが多かったのですが、今後は今井君なしで営業の方と自分だけでやっていくようになったので、ちょっと緊張しています。

お客さんに提案をするときは事前にどのくらい営業の人と話すのですか?

提案内容を考えるフェーズでは、かなり話しあってアイデアを出し合います。前職では営業の人とはしゃべったことがなかったので、新鮮ですね。

うちの営業の人は話したり説明するのはもちろん上手いですし、勉強熱心でAIのこともかなり理解している人が多いのがすごいなと思っています。

エンジニアの方から全職種向けのAIの勉強会を行ったりするとき、営業の方からも活発に質問が出るイメージがあります。

そうですね。フツパーの勉強会では大前提として、一番わからない人に合わせるみたいな雰囲気があるので質問しやすいのと、みんなが自発的に持っている知識をシェアしているのが素晴らしいなと思っています。

データ分析の知識を身に着けたのはフツパーに入ってからですか?

そうですね。まだ身に着けたとは言えないかもしれませんが(笑)

データ分析は『ヒアリング・提案・データ処理・分析』という4つのフェーズがあるのですが、現時点で1人だけでやってるのは分析の部分だけです。

分析の部分は一般的に大変そうに思われるのですが、自分にとってはその部分はそこまで大変ではなくて、その前の3つの段階のほうが意外と難しいと思いますね。

そうなんですね!どういうところが大変なのでしょうか?

データ処理に関しては、そもそもデータが欠けていたり、欲しいデータがなかったりすることがあるのでそこで苦労しますね。綺麗なデータを渡されても、知らない業界のデータだとどういう意味のあるものなのかがすぐには分からないので、お客さんとやりとりしながら掴んでいくという感じです。

意味を理解したうえで、AIに使える綺麗なデータにするのは大変です。

お客さん側も、データはあるけどどうやって活用していいか分からない状態のことが多いので、丁寧にヒアリングしつつ提案していっています。

要望はふわっとした状態で出されることが多いので、実際の課題が何かというところまでは明らかになってないことが多いんです。そこを明確にしないと何を解決すべきなのかが分からなくなってしまうんですよね。

あとは、その課題の中から何を解決したら一番お客さんに響くのかを考えるのも難しいので、そこの力はこれから伸ばしていきたいですね。

僕にスカウトをくれた染谷さんとは、アクションでどういう価値を出していくかという提案をよく一緒に行っていますが、いろんな案を出してくれるので心強いです。

データ分析の案件でも工場や現場に行くことはあるんですか?

そうですね、必要だと感じたら現場にも行きます。お客さんがどの程度ITのことを理解しているかも分かりますし、その方が現場の方との信頼関係も築けると感じています。

今後の目標を教えてください!

データサイエンティストとして、最初のヒアリングから最後の分析まで1人でできるようになりたいですね。営業担当がいなくても全部自分でお客さんに説明できるくらいの、営業にも信頼してもらえるようなエンジニアになりたいです!


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