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上:組織と働き方について考える

CMOの片岡です。


私は、昨年前半までは重厚長大な組織で、オープンイノベーションや新規事業の推進に奮闘しておりました。新卒で入社して以来、比較的大きな組織でキャリアを重ねてきましたが、縁あってiCAREの一員として「働くひとの健康をつくる」という壮大なビジョンの成就に携わらせていただいております。


私が、なぜベンチャーに移ったのか?


理由はいろいろとありますが、今回はそのひとつのきっかけとなった「働き方」についてお話したいと思います。 このテーマで書き進めていたらやたら長くなったので、3部作で書き下ろすことにします。(笑)

※テーマが深いわりに、考察が浅いというツッコミが予想されますが、その辺りは寛大な心でご容赦いただき、適宜ご意見いただけましたらと思います。


「組織に属して働く」ということ

今回のテーマは、「組織で働く」ということについて考えてみたいと思います。

私は新卒で前職の組織に入社しました。就職活動をしていた学生のときを振り返ってみると、あのときは何の迷いもなく大企業と言われる会社に片っ端からエントリーシートを送っていました。今にして思えば、あの瞬間「組織(大企業)に属して働く」という選択を自ら決断していたのだと今更ながらに気付かされます。

組織(大企業)に属して働くということはどういうことか?自分なりに振り返ってみると、『社会への影響力を「組織」というフィールドを通じて最大化させてくれ、自身の成長を加速させるドライバとなる』ことを期待していたのではないかと感じています。主に期待していたこととしては、下記の点です。 

・組織の巨大なフィールド(アセット)やブランドを活用して社会に大きな影響を与える仕事ができる

・個人が成長するための様々な環境が整備されている

・バランスのとれた優秀な人に囲まれて仕事をすることができる

※「優秀」とは何か?についてはいろいろと議論があるところかと思いますが、ここでその議論は割愛したいと思います…

実際に組織で働いてみて、その期待は達成されていたのではないかと感じています。関係性を図にすると、こんな感じのイメージでしょうか。



入社当時は僕自身できることも限られていましたし、実現したい世界も、キャリアも漠然としていたので、大きな社会との設定を持つ組織での仕事にやりがいを感じました。また、「組織で働く」という選択肢が当たり前すぎて、組織に属する以外の選択肢など考えも及びませんでした。

時は流れ、自身も相応のキャリアを重ね、できることも少しずつ増えていきましたし、仕事の好き・嫌い、得意・不得意も判断できるようになってきました。携わりたい領域や、目ざしたいキャリアもおぼろげながら具体的になってきました。

その一方で、組織からは徐々に組織の視点で物事を考える役割を期待されるようになってきました。組織の視点で役割を期待されるということは、自身のやりたいことや、目ざすキャリアが組織の論理に内包され、(個人にとってみると)制約条件になるということです。また、組織に最適化された社内スキルやキャリアが、社内でのステップアップに必要な要素であるにもかかわらず、それが社会で評価に価するものなのか?という、将来に対する漠然とした不安も同時に感じるようになったのです。

図にするとこんなイメージでしょうか…

※一般的に世間ではこの状態に疑問を感じなくなった個人は、「社畜」と呼ばれるようです。



「組織」中心の時代から「個」中心の時代へ…

入社した約10年前と比べると「個人」の力が相対的に大きくなってきているなと感じています。さらに、さまざまなトレンド予測でもこれからの10年は「個人」がより力を大きくする時代だとも言われています。

実際に、この10年余りでさまざまなビジネスインフラが整備され、時間と場所の制約が格段に減りました。起業のハードルも下がり、クラウドソーシングで仕事を見つけるなど個人として活躍する環境も整いました。また、SNSの普及により、個人がメディアとして影響力を発揮できるようになったのも、大きな変化だと思います。

つまり、『社会への影響力を最大化させ、自身の成長を加速させるドライバとなる働き方』として唯一無二だと思っていた(大きな)組織に属する働き方以外にも、社会への影響力と自身の成長を最大化させる働き方があるのではないか?と強く感じるようになったのです。


 理想の働き方とは?

では、理想の働き方とはどういう状態なのか?

私が思う理想の関係図としては、社会、組織、個人がお互いにインディペンデントであり、適切な距離感をキープしている関係です。そして、その重なり合う領域をいかに最大化していくことで、「理想の働き方」につながっていくのだと感じています。 



この関係を実現するためにはひとつ条件があると思うのです。

それは、個人が「プロ」であることです。

私も、この理想の働き方を目ざすため、iCAREというフィールドで「プロマーケター」として、「プロ経営者」としての価値をさらに高めていかなければと考えています。

そして、このような環境とチャンスを与えてくれているiCAREの仲間と関係者の皆様に感謝しつつ、iCAREをますます成長させることで恩返しをしていく一年にできればと決意を新たにしています。

長くなりましたが、お付き合いいただきありがとうございます。次回は、組織に所属しながらも理想の働き方を模索する動きについて書いてみたいと思います。

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