社員インタビュー第45弾!2025年4月にイチロウへ入社し、20年以上のエンジニア経験を活かして、介護という社会課題に技術で向き合う泉名さん。イチロウの開発現場のリアルと、エンジニアとして大切にしている価値観を聞きました。
━━これまでのご経歴について教えてください。
高校生の頃は理系科目が得意で、大学は工学部の機械学科に進学しました。ただ、当時はいわゆる自分探しの時期でもあり、1年で中退しています。その後は、キャンプをしながら日本一周をしたり、オーストラリアにワーキングホリデーに行ったりしました。現地ではダイビングにハマって、ダイビングインストラクターとして働いていました。25歳の頃に体の都合でダイビングを続けられなくなり、帰国後は正社員として営業職に就きましたが、実際は配達に近いルート営業でした。3年ほど続ける中で、このままでは成長できないと感じ、転職を考えるようになりました。そこで次に目指したのがエンジニアです。3か月ほど独学で勉強してJavaの資格を取得し、28歳・未経験でエンジニアとしてのキャリアをスタートしました。その後、エンジニア組織が整った企業に転職し、約21年間勤務しました。開発・運用を経てチームリーダーとなり、最終的には約40名規模のエンジニア組織の現場統括を担い、サービスの基盤づくりや運用など、インフラ領域にも深く関わってきました。
━━イチロウ入社のきっかけは?
前職はゲーム事業など、エンタメ中心の会社でした。50歳を迎え、20年ほど勤めたタイミングでひとつの節目を感じ、この先働ける時間が10年、15年だと考えたときに、残りのキャリアは人の役に立つことや社会課題の解決に使いたいと思うようになりました。また、小学生の娘に誇れる父親でありたいという想いもありました。教育・医療・介護・エネルギー分野を中心に転職先を探す中で、エージェント経由でイチロウからスカウトをいただき話を聞くうちに、事業の面白さや将来性、社会貢献性に強く惹かれ、選考に進むことを決めました。
━━入社前と入社後のギャップは?
入社前は、いずれマネジメント中心になるのだろうと思っていましたが、実際に入社すると、最初からしっかりコードを書けたのが良い意味でのギャップでした。現在は入社から半年ほど経ち、マネジメントと開発がだいたい半々くらいで、もともと自分がイメージしていた働き方に近いと感じています。介護向けのシステムであっても、ゲーム向けのシステムであっても、システムの基本的な構造は共通している部分が多く、技術的な違和感はほとんどありませんでした。一方で、スタートアップという観点では、エンジニア組織はまだ発展途上だと感じています。4〜5人規模で開発してきた期間が長く、現在は20人規模まで急成長しているため、これまでのやり方を少しずつ整えていく必要があると思っています。
━━現在の業務について教えてください。
現在は、バックエンド開発とインフラの両方を担当しています。1日の流れは特に決まっておらず、前日に発生した課題があれば、メンバーと協議しながら解決策を考えます。日中はミーティングや採用対応が多く、まとまって作業できるのは夕方以降。そこでコードを書いたり、インフラ周りの作業を進めています。
━━お仕事する上で心がけていることは?
一番大切にしているのは、メンバーの話をよく聞くことです。エンジニアマネージャーという立場上、無意識に意見を押し付けてしまったり、相手が忖度してしまうこともあると思います。そうした状態が続くと、周りがイエスマンばかりになり、チームも個人も成長できなくなる。これまでそういう場面を見てきたからこそ、メンバーの声にはしっかり耳を傾けたいと思っています。現場の意見を集めて上に代弁し、その内容に責任を持つこと。それがマネージャーの大切な役割だと考えています。
━━やりがいを感じる瞬間は? 一番の面白さは?
毎日のように未知のことが起こるので、それを調べながら解決していくのは、本当に難しいパズルを毎日解いているような感覚です。そのパズルは、これまでの経験や知識がなければ解けないものばかりなので、20年以上エンジニアとしてやってきた経験を活かしながら、新しい課題を解決できていると感じる瞬間は、エンジニアという仕事そのものの面白さだと思っています。インフラについても、知識としては理解していたものの、本番環境を自分で触る機会はこれまであまりありませんでした。以前は専任の担当者が作業しているのを見ている立場でしたが、実際に手を動かしてみると、「こうやっていたんだ」と腑に落ちる瞬間があって、点と点が線でつながる感覚があります。そうした理解が深まる瞬間も、エンジニアとしての大きなやりがいですね。また、CSチームなどを通じてお客様の「助かった」「ありがとう」という声を聞くと、縁の下でも誰かの役に立てていると実感できるのは、やはり嬉しいです。エンジニアでいる以上、意地でも学び続けたいという思いも強いですね。私くらいの年齢になると、マネージャー専任になってコードを書かなくなる人も多いですが、若い人たちは一日中コードを書けるし、吸収力やスピードでは敵いません。それでも食らいついていくために、今でも意識してコードを書く時間を確保しています。そこは自分なりのこだわりです。
━━イチロウに入ってからの一番の苦悩は?
一番大変だったのは、お客様の身体状況を把握するADLや、パートナーのスキルを評価するロジックを大きく見直したときですね。そのロジックが非常に複雑で、ソースコードに落とし込む作業には本当に苦労しました。当時は、仕様がエンジニアではないPO(プロダクトオーナー)の頭の中にしかなく、かなり抽象的に書かれた仕様書を何度も読み込んで意図を推察し、「これはこういう意味ですよね?」と具体例を出して一つずつ確認していく。そこでようやく仕様が固まる、という進め方でしたね。仕様が決まってからの実装も難しく、正直、よく大きなトラブルなくリリースできたなと、今でも自分で驚くくらいです。ただ振り返ると、もし当時からAIをもっと本格的に活用できていたら、もう少し楽にスムーズに進められた部分もあったと思います。
━━エンジニアとしてイチロウの良い点は?
代表の水野さんが、現場のことを本当によく理解してくれるところですね。困ったことがあるとすぐに協力してくれますし、例えばAIツールのライセンスも、必要だと伝えればすぐに手配して、翌日には使えるようにしてくれます。一般的には、エンジニアじゃない人が判断することで「それって何の役に立つの?」と言われて予算が下りない、ということもありますよね。でも水野さんは、現場が必要だと言うならきっと意味があるだろうと信頼して、判断を委ねてくれます。そうした信頼があるからこそ、エンジニアとしてとても働きやすい環境だと感じています。
━━今後の目標や、チャレンジしたいことは?
まずは、同じエンジニアマネージャーである名生さんの負担を減らすことですね。今はどうしても多くの役割が名生さんに集中していて、結果的に頼ってしまっている部分があります。その状態を、私も含めて他のメンバーに分散させていきたいと考えています。他部署の方から見ると、「エンジニアのことは名生さんに聞けば何とかなる」という認識があると思います。前職では、実は私自身もそういう立場だったので、イチロウでも早くその役割を担えるようになりたいですね。名生さんは立ち上げ期から関わってきた背景もあり、能力もモチベーションも非常に高く、領域を限定せずに全体を見られる強みがあります。その分、負荷が集中しやすいので、組織として支えられる形にしていきたいです。組織全体としては、のびのびと働けている良さがある一方で、今後は若手エンジニアの採用と育成にも力を入れていきたいと考えています。安心して成長できる環境を整えていきたいですね。
━━最後に、イチロウへの応募を検討している方へメッセージをお願いします。
イチロウでは、いわゆるフルスタックエンジニアを目指すことを大切にしています。一つの領域に閉じず、複数の技術領域に関わりながら開発したい人には、とても合う環境だと思います。「ここしかやりません」というより、いろいろなことに挑戦してみたい人に来てほしいですね。自分で課題を見つけ、自分から提案し、解決までやり切れる人には、どんどん任せていきたいです。やる気と努力する姿勢がある人であれば、若手でも私たちが全力でサポートします。一緒に成長しながら、良いプロダクトを作っていけたら嬉しいです。
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