【AWS/Azure/GCP/OCI】どのクラウドを学ぶのが正解?「需要」と「希少性」から考えるエンジニアの生存戦略
少し前まではインフラ専任の領域だったクラウドですが、今ではバックエンドやフロントエンドのエンジニアにとっても「触れて当たり前」の技術になってきました。
社内やカジュアル面談でも、
「これから本格的にクラウドをやるなら、まず何から始めるべき?」
「業務でAWSは少し触れるようになったけど、この先どうスキルを伸ばせば市場で評価される人材になれるの?」
といった話がよくあります。
生成AIの普及などを背景に、クラウド市場は現在も拡大し続けており、インフラを扱えるエンジニアの需要は非常に高まっています。
ただ、限られた時間の中で手当たり次第に新しい技術を触るのは、あまり現実的ではありませんよね。
今回は、エンジニアが効率よく「市場価値」を上げ、多くの企業から求められる存在になるためのクラウドの選び方について、少しリアルな目線で書いてみたいと思います。
「市場価値が高い」とはどういう状態か
市場価値を高める、というと「とにかく最新のニッチな技術を身につけること」だと思われがちです。
ですが、いくら希少な技術でも、年に数件しかプロジェクトがないのではキャリアの選択肢が狭まってしまいます。
現実的な市場価値とは、
「同じ時間をかけて学習したときに、より多くの企業から必要とされ、かつ代替不可能な存在(希少性)になれる状態」
作ることだと考えています。
つまり、「圧倒的な需要」があり、他の技術との掛け合わせで「希少性」を生み出せる。それでいて「学習にかかるハードル」が見合っている技術を選ぶのが、最も効率の良い戦略になります。
最初に触るなら、やっぱり「AWS」になる理由
これからクラウドを学び始めるという段階であれば、最初の選択肢はAWSにするのが一番無難で、かつ確実です。
これには明確な理由があります。まずは圧倒的な需要の多さです。
スタートアップの新規開発から大企業の基幹システムまで、AWSの採用実績は群を抜いており、「せっかく勉強したのに、自分の環境では活かせなかった」というリスクがほとんどありません。
そして、学びやすさ(学習コストの低さ)も大きなポイントです。
利用者が多いため、公式ドキュメントだけでなく、個人の技術ブログやZennなどのナレッジがネット上に溢れています。
エラーでつまずいたときに、検索すればすぐに解決策にたどり着ける環境があるのは、最初の学習ハードルを下げる上で非常に重要です。
また、VPCでネットワークを切り、EC2やS3を配置するといったAWSの基本操作は、そのまま現代のクラウドアーキテクチャの基礎になります。
ここで土台を作っておけば、後から他の環境を触ることになっても、学習スピードは格段に上がります。
AWSの「次」に何を掛け合わせるか
AWSの基礎が身につき、実務でもある程度動かせるようになった。
実は、そこから先の「2つ目に何を学ぶか」で、エンジニアとしての市場での評価に大きな差が生まれてきます。
現在は、適材適所で複数のクラウドを組み合わせる「マルチクラウド」や、オンプレミスと連携するハイブリッド環境が主流になりつつあります。キャリアの志向性に合わせて、次のような掛け合わせを狙うのが効果的です。
エンタープライズ領域で圧倒的に求められる「Azure」
AWSの次に学ぶクラウドとして、現在もっとも市場での需要が急増しているのがMicrosoft Azureです。
多くの大企業が、ベースのインフラはAWSで構築しつつ、社内のID管理(Entra ID)やセキュリティ、そしてOpenAIと連携した生成AI基盤はAzureで構築する、という構成を採用し始めています。
しかし、AWSとAzureの両方の知識を持ち、うまく繋ぎ込めるエンジニアは市場に不足しています。
この「マルチクラウド人材」としての希少性を担保できれば、クラウドアーキテクトやコンサルタントとして、ワンランク上のポジションで活躍できるようになります。
データ分析とAIに寄せるなら「GCP」
インフラ寄りというよりは、データ処理や機械学習の領域に強みを持っていきたい場合は、GCP(Google Cloud Platform)が有力な選択肢になります。
BigQueryをはじめとする大規模データの高速処理や、AI・機械学習APIの分野において、GCPは独自の強みを持っています。AWSでインフラを構築し、GCPでデータをさばくという設計ができるエンジニアは、データ活用やAI導入を推進したい企業から非常に重宝されます。
ミッションクリティカルな領域で代替不可能になる「OCI」
少し方向性が変わりますが、OCI(Oracle Cloud Infrastructure)を狙うのも一つの手です。
大企業がオンプレミスで運用している巨大なOracleデータベースをクラウドへ移行する際、OCIの深い知見が求められます。案件の絶対数はAWSなどに比べて少ないものの、金融や公共などの絶対に失敗できないプロジェクトが多く、高度な専門性を持つプロフェッショナルとして市場で高く評価される特徴があります。
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クラウド上でサーバーを立てたり、設定を自動化したりするスキル自体は、今後さらにコモディティ化していくはずです。
その先でエンジニアの単価や評価を大きく分けるのは、プロダクトの課題に合わせて「どのクラウドをどう組み合わせるのが最適か」を設計できる力や、ビジネス目線でコストとパフォーマンスのバランスを取れるアーキテクトとしての視点になってくると感じています。
まずはAWSで揺るぎない基礎をつくり、自分の目指すキャリアに合わせて2つ目のクラウドを戦略的に選ぶ。自分だけの「スキルの掛け合わせ」を持つことで、今後のキャリアの選択肢は大きく広がっていくはずです。
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