株式会社常光はこのたび、高専生限定の企業研究会に出展しました。本イベントは、企業からの一方的な説明に留まらず、双方向のコミュニケーションや偶発的な出会いを重視したプログラム構成が特徴で、全国10校を超える高専の学生・教員の皆さまに出会うことができました。
学生の皆さまにとって有意義な時間だったと感じてもらえるよう、「企業研究パート」「技術探究パート」「企業交流パート」のそれぞれで、医療機器開発職のリアルをできるだけわかりやすく伝えることを大切にしました。
企業研究パート|“みんな”でつくるのが常光らしさ
「企業のことを知ろう」をテーマとする企業研究パートでは、25分間の企業PRを実施。以下のプログラムを構成し、常光の医療機器開発職についてお伝えしました。
- 常光が自社開発している医療機器と、そこに使われている技術
- 製品を通じて描いている今後の展望
- 開発職がどのようなプロセスで製品を形にしているのか
- 企画・開発・製品化・上市までの開発全体の流れ
- 入社3年目社員の具体的な業務例
常光の開発の大きな特徴は、企画から上市までのすべての工程に開発メンバーが一貫して関わることです。特定の工程だけを担当するのではなく、チーム“みんな”で製品を生み出し、上市後も「よりよく育てていく」姿勢を大切にしています。
また、この“みんな”には、社員だけでなく、取引先や実際に製品を使ってくださるユーザーの方々も含まれます。多くの声を取り入れながら製品を磨いていく。その考え方も、常光ならではのものとしてお伝えしました。
技術探究パート|実際の製品に触れてもらう
技術探究パートでは、「技術を知ろう」をテーマに、5分間の短時間セッションが6コマ実施されました。常光でこのパートを担当したのは、常光の元医療機器開発部長です。短い時間の中でも、技術の本質が伝わる内容を意識しました。
本イベント用に常光が開発・販売している電解質分析装置「IoNEX」を持参。「この技術が装置のどこに使われているのか」や「センサや回路基板とどのように関わっているのか」、さらに「IoNEXに使われている独自技術であるイオン選択性電極の仕組み」について、実機を交えながら解説しました。
実際の製品を目の前にしながら技術の話を聞けるという体験は、高専生の皆さまにとっても印象的だったようで、会場では熱心に耳を傾ける姿が見られました。
企業交流パート|学生との交流を通じて、常光の文化を伝える
企業交流パートは「カジュアルに話そう」をテーマにしていることもあり、学生と企業が気軽に話せる交流時間になりました。学生の皆さまも軽食を取りながら、リラックスした雰囲気で企業の話に耳を傾けてくれていました。
私たちは、このパート用に開発職の若手社員にも事前にアンケートを実施し、その回答をもとにリアルなエピソードを交えながらお話ししました。
- 社会人の先輩からのアドバイス
- 進路選択のヒント
- 常光の“推しポイント”
- なぜこの会社を選んだのか
- 働き方について
学生からは「実際に働く人の声が聞けてイメージしやすい」といった反応もあり、双方向のコミュニケーションが生まれる時間となりました。
学生の皆さまからいただいた質問を紹介します!
当日は、学生の皆さんからさまざまな質問が寄せられました。どのような質問に、どう回答したのか、いくつかご紹介します。
Q.(IoNEXについて)これは何をする機器ですか?
A. 溶液中の電解質(イオン)濃度を測定する装置です。血液や尿、透析液を測定対象としています。
Q.大卒と高専卒で、待遇や評価、キャリアに差はありますか?
A. 評価・キャリアに違いはありません。初任給については、高専本科卒業が20万6,800円、専攻科は学士取得という事で大卒と同じ21万1,000円です。入社時の待遇は学位によって差をつけています。
Q.(情報系の学生から)使用しているプログラミング言語は何ですか
A. 主にC言語を使用しています。
Q.つくったプログラムを機器に読み込ませた際、動作しない・うまくいかないことはありますか?
A. あります。プログラミング(ソフト)の問題であるケースもあれば、回路(ハード)に問題があることもあります。ソフトとハードどちらにあるのか原因を探るのが大変なところです。解決するとちょっとした達成感が味わえます。
おわりに
今回の高専限定・企業研究会を通じて、常光としても、高専生の皆さんが持つ技術への関心や探究心の高さをあらためて感じる機会となりました。医療機器開発は、決して一人で完結する仕事ではありません。多くの人と関わりながら、技術を積み重ね、社会に価値を届けていく仕事です。
常光はこれからも、こうした出会いの場を大切にしながら、次世代の技術者の皆さんとつながっていきたいと考えています。ご参加いただいた学生・教員の皆さま、ありがとうございました!