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The Roots vol.1「プラモデル」後編

最近の仕事:大手SIer/技術商社での3Dプリンター(※)・サポートエンジニア

プロの視点 1

根っこで困っていることは何か?根源を見据える

サポートエンジニアの仕事は、電話・メールでのヘルプデスク対応から訪問・修理までを行う仕事です。サポートを行う人が陥りがちなのが、例えば「電源が入らない」という問い合わせに対して、「電源を入れるための」サポートに捉われてしまうこと。でも考えてみて下さい。お客様は「電源が入らない」ことに困っている以前に、「ものが出来上がらない」ことに困っているのです。そう考えれば、修理に伺う前にデータを送信いただき、こちらで作ってお持ちすることだって考えられます。レンタル機を貸し出すことだって考えられます。(もちろん仕事として行っていることなので赤字はいけません。状況に応じて有償でもらえるものはもらいますけどね。)「根っこで困っていることは何か?」根源を見据えることでお客様に本当の満足をご提供できる。私はそう考えます。なかには“それは過剰サービスでは?”と考える方もいるでしょう。短期間のスパンでみれば、そうかもしれません。でも数年のスパンでみれば、サポート力に期待しお客様はまた次の3Dプリンターを買って下さるはずです。これも根源を見据えればわかること。私にとってサポートエンジニアの仕事とはそういう仕事です。

プロの視点 2

技術と技術の隙間を埋める知識と経験

技術者にも複数の役割がある。多くの技術者がひとつの分野を掘り下げていく。それは人間の歴史と共に歩いてきた技術者の歴史。今日多くの技術者が世に溢れている中、私は別の役割を自分に見出しています。13年間で5つの職場を経験しました。それも分野がまったく異なる職場です。転職を5回もするとキャリアに傷がつく。だからそんな人は滅多にいない。でも技術派遣であれば、5つの職場もとても自然なことなのです。技術派遣の、WATの、そして私の役割とは、分野の異なるフィールドで得た知識と経験で別の技術と別の技術の隙間を埋めることに活かすこと。それが私の役割だと思います。例えば、ひとつのCADデータをみた時、組み立てられるか?量産できるか?修理の際、工具はどこから入れるのか?摩耗する部品のために全取り換えはないか?など、様々な視点でみることができます。それも硝子の検査員に、戦車設計、量産設計、CAD講師、3Dプリンターと様々な分野を経験できたからこそ。一つひとつがまったく別の分野なので、一見するとサッカー選手がカーリングをやっているみたいですけどね(笑)。


モチベーションの原点

充実するために知識と技術を吸収する。充実とは自分の付加価値

充実するために頑張るって“普通”なんですけど(笑)。では自分自身の充実って何だろうって考えると、求められることや人に認められることだと感じるんです。つまり自分を選んでいただくために人とは違う特別な付加価値を付けることが充実の源なのではないか。そのために知識と技術を吸収している。いつも心がけていることは「人がやりたがらないことから手をつけよう」ということ。そうすれば、ほかの人以上に経験値が増えるはずです。もちろん失敗したことだって、たくさんあります。でもそんな失敗もすべて経験です。失敗した経験も必ず次に活かせる。やってみることで損はない。「うわべの解決を目指すより、根っこの解決を目指す」のも同じ。勇気も決断する力も要るけれど、その方が多くの経験値を得ることができます。そんな風に一つひとつの経験を自分の付加価値にすることで、自分を認めて下さる方が増えるほどに、より自分が充実していると感じるんですよね。そして自分の付加価値は会社の付加価値。常に“5歩先をみて”サポートできるサポートエンジニアを目指しています。

目指す姿

自分のこれまでの経験を活かして新規事業を立ち上げたい

WATに入社した時、社長から「CAD講師ができるなら、CADのセミナーを事業化してみる?」とお声を掛けていただいたことがあります。その時はまだ「CAD☓◯◯の講師だけで、どこかの研修センターと同じことをやるだけでニーズがあるのか」という、その先を考えたいという思いだけがありました。でも今は「CAD☓3Dプリンター」という構想が自分の中で現実味を帯びてきました。設計して→つくって→納品する。例えばブライダルなら、「彼女、彼氏の望むとおりのアクセサリーを贈りたい」、趣味であれば「自分だけの◯◯を作りたい」という個人の思いに応えられる。発展させれば企業や町おこしなどのニーズにも応えられるという。CADと3Dプリンターがあれば、ほとんどのものは作れます。「あなただけのオリジナル商品をお作りします」ってどうでしょう。「某自動車メーカーでのべ1000人以上にCADを教え、3Dプリンターの仕組みを熟知している技術者がお作りします」。うーん、いっそCAD講座から始めて、「あなたの手で、1からつくりませんか?」というのもありでは(!)。自分のこれまでの経験を活かして、どんなことができるのか?そう考え出すと、思いは尽きません。新規事業、いつかやってみたいですね。


前回記事も参考ください


The Roots vol.1「プラモデル」前編 | WHAT is WAT
ルーツ:週にひとつは作る。小学生時代の思い出「プラモデル」ルーツとの出会い"作る"楽しさを教えてくれたプラモデル小学校の1年生から3年生くらいまでは、プラモデル作りに没頭していました。300円か...
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