上下関係を和らげたい。年齢や立場を超えて敬意をもった対応を。
とかく、「自分が上、相手が下」と考える人と付き合うと心が荒みます。
私などはキャリアも浅く能力も低いもので、努力不足という点を差し引いても、
人より下なのはやむを得ない。
身長も低いですしね。
だからといって「この見下した相手を見返してやりたい」とカッカするのも性に合わない。
反骨精神は結構ですが、エネルギーは「もっとよい商品づくり」「もっと良い接客」
に振り向けるべきであって、嫌な相手をねじ伏せるために頑張るというのは
悪いことではないでしょうけれど方向性としては無駄が大きいと考えます。
先に書いたように私はあまり人を上回っている要素が多くないので、
けっこう誰彼かまわずすごいなあと感心してしまうわけです。
例えば新卒の高校生が入社してきたとして、材木を運ぶ単純な腕力では
彼(もしくは彼女)のほうが上かもしれない。
木工の技術はまだ無くとも、習得は誰よりも早いかもしれない。
物覚えが悪くても、粘り強さを持っているかもしれない。
周りと打ち解ける人柄を持っているかもしれない。
なので、基本的に相手の年齢にかかわらず、
原則として社内全体で敬語を使う体制に持っていきたい。
60代の職人などはなかなか切り替えられないでしょうから、
それより低い世代が中心になりますけどね。
人々を取りまとめるのは難しいもので、
ともすれば「こいつ役員のくせに厳しくないな」と舐めてかかる人間が
出てくるという意見はもっともだと思います。
ですのでゼロ・カリスマ専務に対しても適度に敬意を持っていただける、
そういう方としか働きたくないですね。
30代、40代になったとき、新しく入社してきた10代、20代に対し、
あるいは
30代で入社したとき、すでに5年働いている20代に対し、
あなたは敬意を持って対応できますか?