2026年2月2日、久留米工業高等専門学校 制御情報工学科4年の授業科目「創造プログラミング演習」の最終発表会が行われ、カラビナとして今年も企業メンターとして参加してきました。
この授業は、行政課題を題材に、フィールドワーク→アイデア創出→仕様書→実装→発表までを、企業メンターと伴走しながらやり切る実践型の演習です。学生に求められるのは、単なる開発だけではなく、課題理解・協働・実装・プレゼンまでの総合力。まさに“実務に近い学び”が設計されています。
今年のカラビナ体制:高専出身×フロントエンド×人事
今年はカラビナから、次の3名で参加しました。
- yosui:久留米高専出身(同じ現場を知る先輩メンター)
- chino:フロントエンドエンジニア(佐世保高専出身)
- meijin(私):人事として参加(開発だけじゃない“チームの進め方”も伴走)
技術的なレビューはもちろん、チーム開発の進め方、伝え方、アウトプットの作り方まで、役割を分担しながら関わりました。
“高専の空気感がわかるメンター”がいるのは強いし、そこに“現場の開発視点”と“人事の視点”を重ねることで、学生の成長をいろんな角度から支えられたと思います。
私たちが担当したのは「1班・6班・9班」の3チーム
今年、私(meijin)たちは 1班・6班・9班 のメンターとして伴走しました。
1班:完成度が高いほど、次の伸びしろも見えてくる
1班は、調査や作り込みがしっかりしていて、発表もデモも“見せる力”がありました。
完成度が高いチームほど、最後に問われるのは「客観性」と「ユーザー視点の磨き込み」。完成に近づくほど“もっと良くできる点”が具体的に見えてくるのが印象的でした。
6班:見せ方まで含めて“使う人”を考えた設計(カラビナ賞!)
6班は、つくる力だけでなく、見せ方/伝え方/使う人のことまで丁寧に考え抜いていました。
画面の情報量や文字の大きさ、説明の順番など、相手が理解しやすいように整える力は、実務でもそのまま効いてきます。
今年はその姿勢に敬意を込めて、6班に「カラビナ賞」をお渡ししました。
(発表後の質疑でも、受け答えがとても落ち着いていて、積み上げてきた時間が伝わってきました)
9班:“実用性”と“楽しさ”を両立させる工夫
9班は、分かりやすいUIと説明で、出来上がったものが“ちゃんと使える”レベルまで到達していました。
さらに良かったのが、実用性に寄りすぎず、使ってみたくなる“楽しさ”も添えていたところ。プロダクトは機能だけでなく、触ってもらって初めて価値になる——その入口づくりが上手でした。
メンターとして大事にしたこと:「答え」より「前に進むための問い」
この授業でメンターに求められるのは、正解を教えることではなく、学生が自分たちで前に進める状態をつくること。
たとえば、こんな問いをよく投げました。
- その機能は、誰のどんな困りごとを一番減らす?
- 仕様書の“言葉”は、別の人が読んでも同じ実装にたどり着ける?
- デモで伝えたい価値は1つに絞るなら何?
- 今日の1時間で“確実に前進した”と言えるタスクはどれ?
学生たちは、悩みながらもちゃんと前へ進む。
その過程が、最終発表の説得力につながっていくのを毎年見せてもらっています。
なぜカラビナはこの取り組みに関わるのか
理由はシンプルで、未来の仲間に、実務に近い学びの場を届けたいからです。
この演習は、行政課題の理解から始まり、チームで仕様と実装を積み上げ、時間内に発表するところまで含めて設計されています。
つまり、“現場で必要な力”が、授業の中で自然と鍛えられる。
そして何より、学生のアウトプットが年々すごい。
「ここまで考えて、ここまで作るのか」と、毎回こちらが刺激を受けています。
最後に:一緒に“つくる”を楽しめる人へ
カラビナには、高専出身のメンバーもいます(多分10名くらいで、社員の1割は高専出身者)。今回のような取り組みを通して、技術力だけでなく、チームでつくる力、相手に届ける力を持った人たちと出会えるのが、本当にうれしいです。
来年もまた、この場に戻ってこられるように。
そして、いつかこの授業の参加者が、カラビナの仲間として一緒にものづくりできる日が来たら最高だなと思っています。
(関係者のみなさま、今年も本当にありがとうございました!久留米高専の他に、北九州&奈良高専とも授業連携させてもらっています。)
高専生の新卒(推薦応募可能)、また中途の応募もお待ちしてます!