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情報の調べ方について考察してみた 紙顕微鏡

こんにちは、(株)ピュア設計事務の和智です。

前回に引き続き、情報の調べ方のコツについて考えてみようと思います。

Wantedlyを見ていると、こんなにこの世にはココロオドル世界がいくつもあるのか!と

ハッとさせられる瞬間やワクワクする瞬間が割とあると思います。


でも、「気になる!」「よし、調べよう」となってもグーグル検索した結果、

これ、本当なのかな?」「うーん、惜しい」という情報が出てきて断念すること、ありますよね。

情報の海におぼれて欲しい情報をうっかり見誤るという事象。

全世界の人に利用されるグーグルさんであっても、マニアックな情報やニッチな情報は調べにくいです。

そこで普段から調べ物が多い私が考える、情報の調べ方のコツを簡単にお伝えしようと思います。

*記事を見てくださったあなたにとって、ささやかな助けとなれば幸いです。


今個人的にアツい【紙の顕微鏡 Foldscope】について調べてみました。

目標としては、【購入する一歩手前まで】を目指して調べてみようと思います。

*単純に折り紙顕微鏡の買い方を知りたい方は、4.から見てください。


1.マニアックな情報を調べたい。 「紙の顕微鏡?」

→あまりメジャーではない、ドマイナーな情報については、

 いくらグーグルさんといえどもすんなりとはいきません。※ヤフーさんもしかり

 今回は検索すると出てくるには出てきます。が、しかし・・・しかし、ですよ。

・紙で作る折り紙顕微鏡Foldscopeが画期的!

・顕微鏡で見た様子をそのままにスマホで撮影も可能

・紙を折るだけ50セントでできる折り紙顕微鏡(画像)

・紙を折るだけで顕微鏡に、専門家も太鼓判

・サイエンスなび/ミクロの世界 紙の観察

・折り紙顕微鏡Fold scope 倍率はなんと140倍

・顕微鏡周辺用品ボール紙 通販モノタロウ【顕微鏡】→工作の材料提案なので別物。除外

 ・・・ほぼ基本情報だと思います。これだと入手方法は不明です。

 そこで一度テーマ出しをして、1度検索範囲を広げます。

折り紙顕微鏡Foldscope(ホールドスコープ)イメージ


2.テーマ出し 「Foldscope 購入方法」「折り紙顕微鏡 どこで買える」

 ここで時短の裏技を使います。そして得たキーワードで再検索します。

 グーグルでは関連の検索キーワードが勝手に最下部に表示されます。

 時間が限られている時やテーマが出ない時は、この不特定多数の皆が調べたトピックから検索します。

 キーワードを見ると購入方法をかなり調べられているようです。(え、アマゾンで買えるの?)

 これだけ買い方が検索されている・・・嫌な予感が頭をよぎりますが、覚悟を決めて探します。

・紙の顕微鏡20セットを導入した、体験授業を受けられる場所がある。探究堂 (惜しい)

・「世界中の子どもたちに顕微鏡を配る」という計画のもとに作られた顕微鏡

・開発者のマヌ・プラカシュ教授は、発展途上国を中心に「Foldscope」を配布する事業を展開中

・個人向けの製品のため39.99ドル(約4,500円) ※当時の定価 (どこかで販売されている)

・教育向けの20個入りセットは35ドル(約4,000円) ※当時の定価 (これは法人向けぽいので除外)

・とても丈夫で耐水性もあり、それでいて重さは9グラム 電源不要

・残念ながら、現段階では普通に購入できない (情報元は2017年1月の…1年以上前当時)

・クラウドファンディングで資金を集めている途中 (情報元は2017年1月の…1年半以上前当時)

・「世界ふしぎ発見!」で取り上げられた模様 (2017.1.27放送)

・まだ大量生産はできないが2017年に1万のテスター募集枠が満員に。同年8月に先行販売開始 (近い)

やはり、中々たどり着けません。

(ちなみにアマゾンには取り扱いがありませんでした。)

2018年の今につながる情報探しですが、現状難航しております。

同じサイトの違うページがいくつも表示される感じになってきたので見たサイトを再度精査します。


3.情報の再精査 「折り紙顕微鏡 どこで買える」

 最初はざっくりとしか見ていなかったので、再度細かく見ていきます。

 量自体はそんなに無いので時間かけて見ていってもそんなに時間がかからなそうです。

「Foldscope」はどこで買えるの?

販売単位は、アクセサリーが充実した豪華仕様のものがある

学校のクラス単位を想定した基本セットなどもある

出荷は2017年8月からスタートの予定

※公式サイトはすべて英語表記ですので、ご注意ください。

(ん?公式サイト??)


4.公式サイトの存在を発見

最後の注意にもしや!と思いもう一度読み直したら、発見しました。

公式サイトで2月1日より先行販売が開始されました。

紹介文の中であっさりした書体でサラっと書かれていたのでうっかり、見落としていました。

しかし、丁寧にリンクまで貼ってあるので販売サイトにジャンプができます。(リンク切れでなければ)

これで購入することが出来ます、たぶん。

しかし、飛んだ先のサイトはもちろん英語表記です。ハードルが上がった・・・。

でも、「このページを翻訳しますか?」と出てきたので「翻訳」を押すと翻訳されました。

Foldscope.com のトップ画面です。

なんという親切設計。偶然かもしれないけど、グーグルさん助かります。

よくよく見てみると所々に直訳故の限界か、ぎこちない日本語が見受けられますが意図はつかめます。

たまに誤訳もあるので油断はできません。※Shop Foldscope Kitsがチョコレートキットに訳されてます。

ここは慎重に、原文と見比べながら見ていきます。

「今すぐ購入 shop now」ボタンをポチります。

商品のセレクト画面に移りました。色々あります。

アクセサリーが充実した豪華仕様のもの=Deluxe individual kit (1個39.99ドル)*個人利用向け

学校のクラス単位を想定した基本セット=Classroom kits (20個入り/100個入り/デラックス1個付)

・Foldscope専用アクセサリ 磁石付きライト(これがあれば暗くても携帯カメラ微妙でもくっきり写る)

※ちなみに2段目右端の物はコーポレートスタッフ専用なので個人利用の場合は選んではいけません。



2018年11月現在、日本円にして本体は4500円ちょいで購入可能です。でも、待って!

いくつか海外購入ならではの注意ポイントがありました。

・米国国内発注しか送料無料にはならないようなので、実費は商品代+送料+関税で考えます。

・海外から発送されてくるので、注文してから届くまでに少し時間がかかることが予想されます。

 ※アメリカ国内の場合でも2日~6日かかる模様。日本の場合はまた違うケースだと思われます。

・世界中に発送をしているのでいくつか物流拠点があり、購入者の国に近い拠点から順次発送中

・在庫が切れることもあるので、その場合はお知らせが届くようです。(これ見落とし厳禁!)

 ※お知らせは、「在庫がありませんが受注生産しますか?」といった内容かと思われます。

 ※関税と送料は購入者負担なので、追加精算時に支払い不足で運送側からのお知らせも届く可能性も。

  その場合は追加で不足分を支払えば、引き続き配送してくれます。(見落とすともちろん届かない

・受注生産すると時間がかかりますが、お知らせさえ見落とさなければ手元に届く

・購入はクレジット決済かペイパルになるので、クレジットカードの用意かペイパルの登録が必要です。

 購入環境やFAQについては、海外あるあるで納得です。

 これで日本からでも公式サイトにアクセスすれば、個人でも紙の顕微鏡は買えそうです。


5.+α 補足:マイクロコスモスって何?

このホールドスコープのサイトをくまなく見ていると、マイクロコスモスという単語が頻出します。

ここで新たな疑問が湧きます。マイクロコスモスってなに?

そこでサイトを見直してみます。

メニューにcommunity - the microcosmos を発見。(勘のいい方はこの時点でピンとくるでしょう。)

押してみると、マイクロコスモスに飛べます。正確に言うとページに移動します。

このマイクロコスモス(訳:小さな宇宙)は、情報共有コミュニティサイト、プラットフォームでした。

また、過去検索のデータベース機能も兼ねており、気になった対象の倍率140倍版画像を調べられます。

ホールドスコープ購入者は、ユーザーとして自分が観察した記録を投稿閲覧できるようになっています

もちろん、私は迷子になりそうなので翻訳機能を使いつつ、見比べながらサイトを探索します。

顕微鏡の観察対象として定番の葉脈はもちろん、トマトの種の皮など変わり種もあります。

個人的にはマツの花粉が良いな、と思いました。(伝わらない)


紙顕微鏡があれば、こんな世界を垣間見ることが出来ます。

(紙顕微鏡の世界)紙とは思えないほど、本格的なものが見えます。


というわけで、今回は実際に購入する一歩手前までを想定して調べてみました。

グーグルの自動翻訳機能が作動していなかった場合、英辞郎片手に戦う羽目になってました。

検索しても出ない場合、日本語では検索にヒットしない可能性も考えられます。

今回は日本語の範囲内でなんとか無事、購入ルートを見つける事に成功できました。

リサーチする時にもし迷子になりかけたら、試してみてください。

私は設計で業者探しをする際、割とこの方法をよく使います。

パッと見、効率的ではないですが収穫は大きい検索方法かと思います。


もし私たち設計部に興味を持っていただけたら、募集を確認の上で応募をお願い致します。

(現在、募集人数は残り8名です)

設計部一同、貴方にお会いできる日を楽しみにお待ちしております。

*共感していただけたら応援していただけると今後の励みになります*

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