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印刷オペレーターってどんな仕事?業界経験20年のベテランが考えるこの仕事の流儀ー

\小松総合印刷、ストーリー第二弾👏★/

社員インタビュー企画第2回目は、小松さんイチオシ!業界経験20年のベテラン勝見さん!印刷オペレーターの魅力などをたくさん語ってもらいました!ぜひ、ご覧ください!

まずは自己紹介をお願いします!

勝見です。昨年9月に入社したので、入社歴で言うと1年目ですが、業界経験は20年ほどになりますね。

めちゃくちゃ業界のベテランさなんですね!
これまではどういうキャリアを歩まれたのですか?

高校を中退して、働かなきゃいけないなと思って最初に飛び込んだのが印刷業界でした。そこから大手人材会社の法人営業、サービス業の店長、バーテンダーなど業界問わずに様々な経験を積んで今に至ります。

一番最初のスタートで印刷業界を選んだ理由は?

正直やりたいことが見つからなかったんです。

自分の親は一級建築士・不動産管理をしていたこともあって、学生時代は建築系を専攻して勉強していました。学校は家庭の事情で中退せざるを得なくなってしまって、すぐ働きにでなくてはいけませんでした。そこで何の道を進もうかなと悩んでいた中で、少し興味がわいたのがデザイン関連の仕事。というのも、高校時代工業高校に通っていたのですが、別のクラスでデザイン学科があってシンプルに面白そうだなと思っていて。ただ自分は絵心もないし、0→1が苦手だったのですが、せっかくならモノづくりの道に進みたいなと思って、印刷業界に飛び込みました。

そこではどんな仕事を担当されていたのですか?

今と同じ印刷オペレーターです。1社目の会社は小さな町工場でした。印刷業界最大手の会社から請け負っている会社で、商業印刷、チラシ、ポスター、冊子など様々なものを扱っていました。人手が足りておらず、説明書片手に試行錯誤しながらやる日々でしたが、印刷オペレーターの仕事はつきつめていく深さがあり面白いなと感じ、日々働いていました。

そこからなぜ別業界に?

これは本当にご縁で、たまたま知り合いに大手人材業界で務めていた方がいたのですが、彼に「話すの上手いから営業やってみなよ」と声をかけてもらったのがきっかけです。また、彼から製造業の将来性の話を受け、私的には製造業は安定性のある業界だと思っていましたが、ゆくゆくは淘汰されていくことを聞き、これからはヒトの時代ということに納得して人材業界の道に進もうと決めました。当時タウンワークが創刊されたり、今主要である人材のメディア媒体ができ始めたりした時代で、とにかくヒューマンリソースが熱く、新規開拓の企画営業の仕事を始めました!当時は求人広告を出せば人が集まる時代で、やたら売れました(笑)。当時起業家向けのプロジェクトに参画していて、経営層の開拓がメイン業務でした。当時家庭の事情でより稼がなくてはならなくなり、お客様の1人だった社長さんに相談したところ、「うちで経営をイチから勉強してみては?」と声をかけてもらい、サービス業の店長をやりながらバーテンダーをやるという二刀流の道に進みました。当時23店舗を統括しており、睡眠時間は1日1時間という働き方でしたが、稼がなくてはならない金額目標を達成して、この仕事を辞めました!(当時21歳)

今の時代では考えられないような凄まじいキャリアですね…!
その後はどのような仕事に?

これまでの仕事でやっぱり印刷業界の仕事が好きだなと思って印刷業界に戻りました。なぜかというと、この仕事に答えがないから。これまでの仕事は結構慣れてきたら何でもこなせるようになったのですが、印刷オペレーターの仕事だけは、まったく攻略できないんですよね。印刷オペレーターの仕事ってどんな仕事か想像できない人も多いと思いますし、ボタン押したら、何百枚も印刷できると思う方も多いと思うのですが、実はそんな簡単な仕事ではないんです。日本国内に紙の種類だけで6000種類あって、印刷機のメーカーが大手だけで5社あって、インクも大手で4社、細かいと60社くらいあります。なので、それぞれを組み合わせると無限大なんですよね…!温度、湿度、水質、デザイン…変動する要素も多くて、一辺倒ではいかないのです。こうだ!って思ってもスタートしても、うまく印刷できない。そこを試行錯誤して試してベストな状態で印刷できた時はうれしいですし、オフセット印刷を極めることができたら、世の中の仕事なんでもできると思うくらい、すべてのスキルが身に付く仕事だと思っています

例えば、営業だとお客様とトークすることがメインとなるので相手と話がつづくように会話の引き出しを持っていることが必要ですが、言ってしまえばその引き出しを持っていれば、うまくいくんです(自分の営業経験上)。しかし、印刷オペレーターの仕事って先ほど言ったような知識・情報も必要だし、生物学、物理、化学をはじめあらゆる学問が必要ですし、美的センスも必要です。本当に奥深い仕事で一生かけてももしかしたら極められないかもしれない、そんな仕事だからこそやりがいがありますし、飽きない仕事だなと感じています。

実際のエピソードなどありますか?

デザイナーの立ち合いがあるのですが、これまでかなりこだわりの強いデザイナーさんに会ったことがあって(多分みなさん知っている方です)、「ちょっと夏っぽくして」「もうちょっとかっこいい感じに」といったオーダーがくることがありました。デザイナーさんの言葉をかみ砕く力が必要で、そもそも夏っぽくとはどういうものなのか、かっこいいとはどういうものなのか自分がこれまでの人生で経験してきたことやセンスなどを掛け合わせて答えを導いていく、そして印刷し終わったときにデザイナーをはじめお客様に満足いただく、その時はかけがえのない喜び、やりがいを実感できます。センスというのは後天的ですし、手っ取り早いのは経験の数を増やすこと。いろんなことを経験して、それが自分での知識となって、センスや感覚につながっていきます。探求心がある方、自己学習ができる方には向いている仕事だと思います。これから入ってくる若手の方には、おいしいものを食べさせてあげたり、様々な場所に連れて行ったり、いろんな経験を積んでもらって、自らのセンスを磨いてほしいなと思っています、

改めて、勝見様が考える
印刷オペレーター仕事とは?

「きつい」「きたない」「危険」と言われる3Kの仕事のように思われていますが、私からするととても魅力的な仕事です。今の時代は子供の頃の夢に、プロ野球選手、YouTuber、F1レーサーなどいろんな華やかな仕事を夢にもつ方が多いと思いますが、本当に実現できるのは一握り。ライバルが多い職種ですよね。だからこそ思うんですよ、ライバルが少ないところでトップを取ったら、成功体験も多いですし、稼げますし、良いことがたくさんあると。表面的に面白そうな仕事はライバルが多いが故、いつ取って代わるかがわからない厳しい世界。印刷オペレーターの仕事は日陰のビジネスですが、先ほども述べたように極めたら如何様にもなりますし、結局印刷物の需要はあり続けるんです、これからの時代も

自分の若いころのようにやりたいことがないという人に“印刷っておもしろいじゃん”って思ってもらいたいなと思いますし、そう思ってもらえる仕組みがちゃんとあると思っています。また、自分も稼がなきゃいけないこともあったのでわかりますが、将来何も決めてないけど稼ぐ必要がある人も一定層いると思います。そんな人にもこの仕事をオススメしたいですし、センスを磨きたい方にはとことん尽くしていきたいと思っています!自分がこれまで20年経験してきたことをこれからは若手のみなさんに還元していくフェーズだと思っているので。

印刷オペレーターのやりがいをどういう部分で実感しました?
また、きびしい部分はどういうところなのでしょうか?

やっぱり1番は自分が手掛けたものを世の中で目に見えること。チラシ、冊子もそうですし、電車の中吊り広告もそう。ちょっと自慢したくなっちゃうような、誇らしくなっちゃうような。街中で見かけた時はうれしい気持ちになります。

もちろん、華やかな部分だけではなくきつい部分もあります。そこはちゃんとお伝えしたいと思っていて、機械のトラブルがあったら対応することもありますし、世の求人にあふれている残業0!といったきれいごとはありません。やることもたくさんあります。でも、結局つらいことがあるからこそ、その先に見える喜びが実感できるのだと思うんです。

小松総合印刷さんにはどんな方があっていると思いますか?

ワークライフバランスが整っている会社に行きたい、残業したくないというのを否定しませんが、それを実現するために自分が効率的に動くタイプなのか、会社に求めるのか、当社は前者のタイプが向いています。年齢に関係なく視座が高い方、私や小松も常に世の中の当たり前なことに疑問を持つタイプなので、そのように疑問をもって自分の意見を持ったり、本質を理解できる人に合っていると思いますね。

今回なぜWantedlyを始めるなど採用を強化したかというと、変革期を迎えているから。私たちの会社は1963年10月に設立した会社でいわゆる老舗企業の1つ。在籍している人も長い人は長く、良くも悪くも小松式のやり方が定着しています。しかし今後この時代を生き抜いていくには変化に恐れずチャレンジしていくことが必要だと考えいて、今がちょうどその"変わる”時だと感じています。だからこそ今回採用する方には、当社に新しい風を吹かせてくれるような方に来ていただきたいと考えているのです。

うちにある文化をぶっ壊してしまうような、新しいことを生み出すことが好きな方に来ていただきたいのが本音です。ミスないことがもちろん一番ですが、ミスなくこなすことに精一杯でチャレンジがないということはダメなんです。表現が難しいですが…変態のような……とにかく、失敗を恐れずチャレンジする、変化を怖がらない方、物事の本質を捉えられる方はぜひ一度お会いしたいですね。

あとは一芸に秀でてほしいなと思います。分野を問わずこれだけは負けないというものを持っていてほしいですね。これまでも未経験の状態で入ってきた方には、一番最初は掃除でトップを目指せと伝えてきました。飲食店でも汚いと行きたくないなと思いますが、きれいすぎて行きたくないななんてことはありませんよね。きれいすぎてダメなことはないので、まずは誰でも目指せる成功体験として掃除など、スキルに差がでないところから頑張ってほしいなと思っています。

前回取材して、今回勝見さんとお会いして感じましたが、
お二人の相性はピッタリですよね!笑

出会いは前職での印刷業の時。32歳で工場長をやっていて、そこから印刷のコンサルティングをメインとしたビジネスをしようと思い企業したのですが、台湾主軸のビジネスだったのでコロナで大打撃。結局このビジネスは始動できず、次の道を探していてとある企業の生産本部長としての仕事をもらい工場立ち上げを行いました。一定の成果も出せたし、ちょっとここでは書けないいろんなこと(笑)もあったので、退職することにしました。そんな時に、情報収集用に登録していた媒体から小松がメッセージをくれました。とりあえず会ってみるかと思ってご飯を食べに行ったら馬が合ったんですよね。嫌いなことなどの感覚が一緒で、二人とも性格が極端で、こんなに合う人っているんだ、って思いました。そして、そこからお声がけいただいて小松総合印刷の一員になりましたね。本当に出会えてよかったと思います!

すごい出会いですね…!
関東にいた勝見さんは長野への移住の決断はすんなりいくものだったのですか?

これまで人生で14回引っ越しているので抵抗はありませんでした(笑)。小旅行的な感覚です!

こにきてよかったのは空気がきれいなことが1番! 東京いくと嫌な気分になっちゃうくらい、環境もいい ですし、家賃も安いですし、過ごしやすいですね。

なるほど…!ありがとうございます。
ここで叶えたいビジョンはありますか?

今、当社は変革期。創業80年の会社を変えるということはめちゃくちゃエネルギーが必要な部分なのですが、間違っているものは正さなければならないですし、もっともっと上を目指していかなくてはなりません。自分ができることはこれまで20年間印刷業界で培ってきた経験をもとに、オペレーター目線にたって意見を伝えたり、施策を考えたりして、現場の理解を得ながら改革を行っていくことが自分の使命だと思っています。

勝見さんが考える、他の印刷会社と比べてよいところは…?


経験者に伝える魅力としては、世界に一つの印刷機があること。オフセット印刷、バリアブルな印刷をしながらニスができる一台で、ハードルがたかい部分もありますが、そんな世界にたった一つの設備に携われるのは貴重な経験だと思います。

また、未経験者に伝える魅力としては、印刷業界のヒエラルキーの中でよい位置にいること。ただで使われる商業印刷よりは上で、パッケージなど製品単価にお金を割く印刷よりは下で。絶妙な位置なのですが、だからこそ幅広い経験が積めたり、くじをはじめ個人情報を扱う緊張感が高い仕事をしたり…。また、世に出る情報にいち早く触れられるのも魅力。当社はデジタル・アナログを融合したものを取りアつあっているのでいろんなことを学べますよ。Excelもマクロが必要になってくるので、今後も活かせるスキルが身に付きます。

また、どちらにも言えるのですが当社の強みはただ印刷物を刷るだけでなく、デジタルダイレクトマーケティングと組み合わせたモノや、スクラッチ、スピード圧着くじなど様々なものを扱っていることが1つ挙げられます。当社のサービスで"デジくじ”という、QRコードを読み取るだけで抽選キャンペーンを実施できるモバイルキャンペーンシステムがあります。コロナ禍だからこそ、従来行っていた店頭でのくじ引きや抽選イベントを、簡単に非接触型にすることができることから、需要が拡大。このようにこれからの時代を生き抜いていくためにデジタルと印刷を掛け合わせたサービスに注力していきます。もちろん紙でしか伝わらない世代の方もいますし、需要に合わせて紙・デジタルを使い分けてサービスを提供していきたいと考えています。

また、可変データ(個人に対してIDなどを変えたり、あたりやはずれを紐づけたり、1件1件違うデータのこと)の印刷も強く、この印刷ができるのは国内で数えるほどの会社しかありませんし、圧着した内側に印刷できる会社はうちだけなのです。(オフセット印刷の会社は9000社ほど)

他の会社でできないこと実はたくさんやっていますし、仕組みやワークフローが整っているので、当社だからこそ経験できることがたくさんあると思います。ぜひ、当社で新たなキャリアを歩んでみませんか?あなたのご応募をお待ちしています。

勝見さんありがとうございました!

お話をお伺いして印刷オペレーターという仕事のイメージが変わりましたし、自分の周りでキャリアに悩んでいる友達がいたら勧めたいなと思うくらい魅力的な仕事だなと感じました。世にはたくさんの印刷物であふれていますが、この一つ一つは、印刷オペレーターの方がその時々の条件に合わせてつくりあげた作品なのだなと思うと、もっと大切にしていかなければと思いました。同社は、大手企業の案件も多く絶対誰しもが世の中でみたことのあるものを手掛けています。その社名や品名を伝えられないのが残念ですが、日々町中を歩いてたらみかけるものばかりです。それらのものを手掛けられる仕事、ぜひ始めてみませんか?

この記事を読んで同社の変革期にチャレンジしたい、印刷オペレーターってなんだか楽しそう、印刷業界でトップを目指したい、そんな想いを持ってもらえたら幸いです。

(文・福田桃子)

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