1
/
5

【LCエンタメ通信vol.4】氷川きよしさん・りゅうちぇるから見えるジェンダー問題とZ世代とのコミュニケーションのあり方

昨今、ジェンダー問題や、芸能人のジェンダーレス化などが問題になっています。2022年の紅白歌合戦では紅組でも白組でもなく特別枠として出演した氷川きよしさん。昔から可愛いジェンダーレス男子として注目を浴びていたりゅうちぇるさん。

そんな2人は今、Z世代からどう捉えられ、どう話題になっているのでしょうか。


■好きを追求した演歌界の貴公子

2022年の紅白歌合戦をもって23年間の歌手活動に終止符を打った氷川きよしさん。2022年9月には江崎グリコから発売されている「アーモンドピーク」のスペシャルプレゼンターとして起用されました。現在はすでに終了しましたが、氷川さんの内面の健康・美容を保つ秘訣のコメント付きのブロマイド(全8種・ランダム)が一枚付いてくるキャペーンを行っていました。Z世代の子達に反響を呼び、TikTokでは開封動画がバズっています。

K-POPでは、アルバムを購入したらランダムでトレカ(トレーティングカード)やポスカ(ポストカード)が付いてくるため、K-POP好きのZ世代に人気があります。また、氷川さんのビジュアル面(派手な衣装やメイク)でも、普段からステージメイクが濃く、曲ごとやステージごとで変わる派手な衣装を着るアイドルたちを見慣れているファン達に受けています。

ランダムトレカという点では、今はアニメやゲームのグッズとしてもランダムグッズ(例えばアクリルキーホルダーや缶バッジなど)が多いことから同様にそちらのファン層にも受けています。

元々ファッションやメイク、可愛いものが好きな氷川さんですが、2017年頃からジェンダーレスな容姿になっており、こちらもZ世代に受け入れられる要因の一つだと思われます。

■女性化が進んだ元祖ジェンダーレス男子

同じく、りゅうちぇるさんが最近ジェンダーレス化・女性化しているとのことからSNS上では賛否両論の声が上がっています。元々、2015年頃よりこんどうようぢ・とまんと共にジェンダーレス男子として注目されていましたが、2017年3月に放映されたバラエティ番組『りゅうちぇる×ちゃんねる』において自身はLGBTのどれにも当てはまらない性的指向・性自認であり、LGBTに理解を示しています。

2016年にぺこちゃんと結婚し、2018年には第一子が誕生していましたが2022年8月には離婚届を提出しました。しかし、現在でも3人で同居生活を続けています。このことについて事務所からは「『新しい家族の形』として同居は続ける」「事実婚というカテゴライズではない」との発表がありました。

2023年2月にpeco channelで一連の内容について2人が話した動画の切り抜き動画がTikTok上で広まっています。

この動画について視聴した人たちからは、「ぺこちゃんの好感度が上がる」「ぺこちゃん、人としてかっこいい」「ぺこちゃん本当に素敵な人」というように、りゅうちぇるさんの変化を受け入れて接しているぺこちゃんへのコメントが多く見受けられます。りゅうちぇるさんに対しては、女性化したことへの批判ではなく、ぺこちゃんの気持ちよりも自分を優先していることに対しての批判コメントが多くうかがえます。

こういったことから、ジェンダーや夫婦の在り方に関しては上の世代よりは多様性を受け入れていますが、りゅうちぇるさん&ぺこちゃん夫婦に関しては、りゅうちぇるさんが自分勝手している一方でぺこちゃんが我慢しているという構図に見受けられ、Z世代に批判されているのではないでしょうか。

■ ジェンダー問題を取り入れた2022年の紅白について

2021年の紅白のテーマは「Colorful~カラフル~」と、LGBTを象徴するレインボーフラッグと似通っており、ジェンダーフリーを意識しているかのように捉えることができます。2022年のテーマは、「LOVE & PEACE-みんなでシェア!-」を掲げています。氷川きよしさんが紅組でも白組でもなく特別枠として出場することから、2022年もジェンダーフリーであると話題になりました。

クィア(性的マイノリティや既存の性のカテゴリーに当てはまらない人の総称。LGBTQのQに当たる)が、氷川きよしさんを紅組でも白組でもなく違う特別枠だということについてTwitterでは、LGBTQを匂わせていてポジティブなイメージを抱いていない人も多くいました。なかには紅組・白組関係なく歌唱力を褒めている人も。

また、出場したBE:FIRSTは衣装が黒とピンクで、運営側が紅白の組分けを感じさせない配慮をしていることに気づいている人もいました。一方で、今のZ世代はそもそも紅白の組分けが男女であると知らない人も多いのです。

このことから、ジェンダーフリーを意識してアピールしている割には男女で組分けしていることに違和感を抱いているZ世代が多くいるかと思います。ピンクは女の子、ブルーは男の子のように、紅=女、白=男、といった色に意味を持たせていることも前時代的のように感じませんでしょうか。なので、性別で組み分けするのではなく、じゃんけんやくじなどを使用して組み分けるのがジェンダーフリーではないか、という意見が多く見られます。

■まとめ

近年、芸能人やインフルエンサーなどが積極的にLGBTQを発信していることから若い世代はジェンダー問題に敏感であると言えます。また、芸能人やインフルエンサーだけでなく、より身近な周りの友人たちがカミングアウトすることも増え、自分と同世代であることから親近感が湧きやすいことも理由のひとつです。そのおかげで、上の世代よりもLGBTQに関してネガティブなイメージは湧きにくくなっています。

YouTubeよりも気軽に動画を発信できるTikTokにおいてLGBTQをカミングアウトしているTikTokerは、あくまで公言をしてLGBTQを理解してもらう、ジェンダーについて語るという形ではなく、Vlogのように日常を載せているのがよく見受けられます。

また、TikTokだけではなくTwitterやYouTubeなどでは、美容整形に総額1億円以上投じた“整形男子”として知られるアレン様が毛色は少し違いますがジェンダーレスな面では有名です。Youtubeではりゅうちぇるさんとコラボをしていたりします。

このように、ジェンダーに対して理解度は高いZ世代ですが、”ゲイカップル””レズカップル”などの特定のワードについて反応して批判コメントや見せ物として扱っているイメージが大きいです。こちらについては、まだ身近な存在ではないため「別なもの」「異質なもの」として捉えられているのだと思われます。この捉え方がなくなったら、LGBTQ問題・ジェンダー問題についても今より注目を集めることは少なくなっていくと思われます。

今回は氷川きよしさんやりゅうちぇるさんなどの例から、ジェンダー問題とZ世代のコミュニケーションについて紹介しましたが、若い世代を対象としたメーケティングやプロモーションにおいてもこれらのジェンダーやLGBTQ問題を考えて、自分がどのようにアプローチできるかが、いかにZ世代が自分ごととなれるかがキーポイントになっていくかと思います。


LCでは、このようなファンコミュニティをクリエイターと共に盛り上げたり、加速させる事業を行っています!興味のある方はぜひ一緒に仕事をしませんか?


社長室(経営企画/事業企画)
経営企画 |社長直下で新規事業開発から組織体制開発までお任せ!
LeadingCommunicationは、TikTokを中心としたSNSを用いてクライアントの課題を解決しています。 ■ 事業内容 ■ <プロダクション事業> 主要SNSを中心に独自のメソッドを活用し、再現性を持ったクリエイター育成をしています。フォロワー数以上に”熱狂度”を重視し、質と純度の高いファンを獲得することを目指しています。 <SNSマーケティング事業> TikTokを中心としたすべてのSNSにおいて、クリエイターを起用した企業プロモーション、タイアップなど、SNSマーケティング全般を企画からクリエイティブ制作、広告運用までをワンストップで行っています。 また、SNSにおける企業アカウントの運用も担っており、ユーザーの獲得だけでなくファンの熟成も行っております。 <クリニック事業> 医療法人と提携し、メンズ専門の脱毛やアートメイクなどの美容クリニックを全国に展開中です。 そのほかアプリ事業などエンターテイメントに特化した新規事業も展開しています。 2023年現在、プロダクション事業における総フォロワー数は5,000万人(総クリエイター数800人)を突破し、売上成率150%程度で毎年成長しています。 ■ 強み ■ <自社について> プロダクション(クリエイターのマネジメント)機能とそれらをマネタイズする広告ソリューションの両方を備えています。 通常、別の会社に跨ってしまうことが多い中、企画からタレントアサイン、広告運用まで一気通貫でご提供できることで、スピード感が早く、統一感のあるソリューションを提供しております。 <ホールディングスについて> ホールディングス全体で2022年は160億円の売上を上げています。 飲食や美容などの店舗事業、サプリメント事業、ブランド開発、新規事業を次々創出する資金力など、アセットを活用し事業開発を行っています。 ■ 今後の展望 ■ ホールディングス全体としては2026年で300億円、LeadingCommunication単体で70億円の売上を目指しています。 自社ブランドの立ち上げや、インフルエンサーを用いたDX事業、海外事業など、次々に新規事業の創出をしていきます。
株式会社Leading Communication
セールス/プランナー
セールスポジション┃TikTokやSNSが好きな方・キャリアチェンジ歓迎!
LeadingCommunicationは、TikTokを中心としたSNSを用いてクライアントの課題を解決しています。 ■ 事業内容 ■ <プロダクション事業> 主要SNSを中心に独自のメソッドを活用し、再現性を持ったクリエイター育成をしています。フォロワー数以上に”熱狂度”を重視し、質と純度の高いファンを獲得することを目指しています。 <SNSマーケティング事業> TikTokを中心としたすべてのSNSにおいて、クリエイターを起用した企業プロモーション、タイアップなど、SNSマーケティング全般を企画からクリエイティブ制作、広告運用までをワンストップで行っています。 また、SNSにおける企業アカウントの運用も担っており、ユーザーの獲得だけでなくファンの熟成も行っております。 <クリニック事業> 医療法人と提携し、メンズ専門の脱毛やアートメイクなどの美容クリニックを全国に展開中です。 そのほかアプリ事業などエンターテイメントに特化した新規事業も展開しています。 2023年現在、プロダクション事業における総フォロワー数は5,000万人(総クリエイター数800人)を突破し、売上成率150%程度で毎年成長しています。 ■ 強み ■ <自社について> プロダクション(クリエイターのマネジメント)機能とそれらをマネタイズする広告ソリューションの両方を備えています。 通常、別の会社に跨ってしまうことが多い中、企画からタレントアサイン、広告運用まで一気通貫でご提供できることで、スピード感が早く、統一感のあるソリューションを提供しております。 <ホールディングスについて> ホールディングス全体で2022年は160億円の売上を上げています。 飲食や美容などの店舗事業、サプリメント事業、ブランド開発、新規事業を次々創出する資金力など、アセットを活用し事業開発を行っています。 ■ 今後の展望 ■ ホールディングス全体としては2026年で300億円、LeadingCommunication単体で70億円の売上を目指しています。 自社ブランドの立ち上げや、インフルエンサーを用いたDX事業、海外事業など、次々に新規事業の創出をしていきます。
株式会社Leading Communication
採用人事マネージャー候補
採用人事マネージャ候補!SNSマーケティング事業を展開するスタートアップ。
クリエイターマネジメントだけでなくファンエーゲージメントの強化、クリエイター個人の経済圏の創造など多岐に渡りサービスを提供しています。 オンラインとオフラインを融合させ、リアルからデジタル、デジタルからリアルの行き来をさせることで、 コミュニティの熱狂度を上げることをコアアイデアとしたスタートアップ企業です。 現在「プロダクション事業」「広告代理店事業」「アプリ配信事業」「クリニック事業」を展開 しています。 プロダクション事業部は、始動半年弱で110万人フォロワーを達成するなど、それぞれの事業部で着実 にその成果を上げています。 ■プロダクション事業 TikTokerを中心とした、クリエイターを獲得/育成しています。 ■広告代理店事業 LCの強みである企画力を軸とした、tiktokアカウントのアカウント運用代代行ではクライアント様の目的に沿った、アカウントコンセプトを設計し、企画、撮影、編集、運用、分析まで包括的にサポート。 ■ライブ配信プラットフォーム事業 メンズ特化型のライブ配信プラットフォーム【to U】を展開。
株式会社Leading Communication
株式会社Leading Communicationでは一緒に働く仲間を募集しています
8 いいね!
8 いいね!
同じタグの記事
今週のランキング
株式会社Leading Communicationからお誘い
この話題に共感したら、メンバーと話してみませんか?