みなさん、こんにちは。
転職先を選ぶとき、その会社が情報をどう扱っているかを、入る前に確かめる方法はほとんどありません。求人票には書いていないし、面接で聞いても「きちんとしています」以上の答えは返ってきにくい、、、けれど入ってしまえば、初日から自分もその扱い方の側に立つことになります。
先週の月曜、リデルの全社朝会で、その部分がまるごと開いた数分がありました。
■ 今週の木曜と金曜に、外部の審査が入る
伝えられたのは、事実だけでした。情報セキュリティの外部審査の担当者が来社して、二日間ずっと作業をする。
外部審査というのは、社外の第三者が、会社で決めた情報の扱い方が実際にそのとおり運用されているかを、現地で確かめることです。書類の束だけでなく、働いている現場そのものを見られます。
そして、全員への依頼が続きました。
身の周りの整理整頓というか、書類とかそういったものが出ないように、引き出しにしまっておくなり
この機会に片付けも含めて、ちょっとやっといていただけると助かります
大がかりな対策の話は、ひとつも出ませんでした。出てきたのは、机の上の話です。
■ 「特別にやること」ではなく、「ふだん決まっていること」だった
聞いていて、いちばん引っかかったのはこの言い方でした。
書類を出しっぱなしにしない。そういうようになっているので。
審査があるからやる、ではありません。もともとそうなっている、と言っています。つまりこの二日間にやるのは、新しい対策ではなく、ふだんの規則をいつもより丁寧に守り切ることです。
審査のために一時的に整える会社と、ふだんから整っている会社の差は、たぶんここに出ます。前者は二日間が終われば元に戻り、後者は二日間が終わっても何も変わりません。
そして働く側から見ると、この差はかなり大きいところです。前者の会社では、審査の前だけ普段と違うふるまいを求められます。どこまでが本当の決まりで、どこからがその場しのぎなのかが分からないまま、毎回の号令に合わせて動くことになる。後者の会社では、覚えることは一組で済みます。今日やっていることが、そのまま明日も正解です。
■ テストは、もう全員が受け終わっていた
準備の話には、続きがありました。
テストのご協力はありがとうございました。皆さん受けていただいて、満点で受かっているのを確認しています
審査の直前に慌てて配ったのではなく、その前に全員が社内テストを受け終わっていました。しかも全員が満点です。そのうえで、こう添えられました。
もしかしたら質問されるかもしれないので、ちゃんと答えられるように
ここが、片づけの話と地続きになっているところだと思います。机の上を整えるのは見た目の問題ではなく、聞かれたときに自分の言葉で答えられる状態にしておくことと、同じ一本の線の上にあります。
規則を覚えているだけなら、テストで満点は取れます。けれど審査で聞かれるのは、その規則を自分がどう運用しているかです。テストが先に終わっていたのは、当日に思い出すためではなく、当日までに身体に入れておくためだったのだと思います。
■ 預かっているものは、だいたい他人のものだ
リデルの仕事は、クライアントのアカウントや、発信してくれる方の情報や、まだ世に出ていない商品の話を預かるところから始まります。私たちの机の上に置かれている紙は、たいてい自分のものではありません。
だから片づけは、気分や見栄えの問題ではなく、預かったものをそのまま返せる状態にしておくということです。「個人の影響力を、人々の未来のために。」私たちのミッションは人起点です。その個人の情報をどう扱うかは、掲げている言葉と同じ重さで見られます。
AIを日常的に使う職場になって、扱う情報の量はむしろ増えました。速く動けるようになった分だけ、どこに置いて、いつ消すかを決める仕事は増えています。速い会社ほど、こういう地味な所作を先に決めておかないと、あとでまとめて止まる。朝会の数分が机の上の話で終わったのは、たぶんそれを分かっているからです。
■ こんな人と働きたい
・審査があるからではなく、ふだんから机の上を戻せる人
・預かったものと自分のものを、はっきり分けて扱える人
・聞かれたときに、決まりごとを自分の言葉で説明できる人
会社の情報の扱い方は、入る前にはいちばん見えにくくて、入ったあとにはいちばん長く付き合うところだと思います。
もし気になったら、そこから聞いてみてください。まずはカジュアルに、「話を聞きに行きたい」からどうぞ。