みなさん、こんにちは。
担当していた案件を、別のメンバーへ渡す。よくある場面だと思います。渡す側がやることといえば、資料をまとめて、引き継ぎのミーティングを設定して、、、まずは資料作りから始めたくなるものではないでしょうか。リデルであった引き継ぎは、その手前が少し違いました。
■ 資料より先に、確認から始まった
複数の案件を担当していたメンバーが、別のメンバーへ引き継ぐことになりました。渡す本人が最初に社内へ投稿したのは、ひとつの相談でした。
引き継がせていただく案件について、引き継ぎの準備をさせていただきたく考えております。
このような進め方・引き継ぎの粒度で良いかについて、明日この時間で相談させていただけないでしょうか。
案件ごとのREADME(引き継ぎ相手が迷わないための手順書のようなものです)は作る、と先に言い切ったうえで、その中身と粒度が受け取る側にとって十分かどうかを、渡す前に確かめにいっていました。
■ 中身も粒度も、案件によってばらばら
相談の投稿には、渡す予定の案件も一緒に並んでいました。前回の施策の結果を渡すもの。新しい提案の見積もりや先方の検討状況を渡すもの。日々の運用の流れそのものを渡すもの。請求のタイミングを渡すもの。
案件が違えば、引き継ぐべき中身も、必要な粒度も違います。「この案件は結果を」「この案件は進行中の状況を」。渡す前に、一件ずつそう言葉にしていました。
READMEを作ると決めていても、中に何をどこまで書くかは、案件の数だけ違う判断が要ります。そこを渡す側の感覚だけで決めず、受け取る側に「この粒度でどうか」と先に聞きにいく。準備の途中で確かめにいく順番でした。
■ 返ってきたのは、確認ではなく一言の希望
受け取る側からの返信は、進め方への同意ではありませんでした。
うちのメンバーも入れてください
このやり方で良いかを聞かれた側が、まず口にしたのは、自分の案件に関わっているもう一人を、相談の場に加えてほしいという一言でした。
■ その場で、反映された
ありがとうございます!入れました!
やり取りは、これだけで終わっています。検討します、社内で調整します、といった間を置く言葉はありませんでした。頼まれたことを、頼まれたそのやり取りの中で片づける。
■ 渡して終わりにしない、引き継ぎ
引き継ぎは、渡す側の準備が整った時点で完了したことにしがちです。資料ができて、説明する場を設ければ、あとは受け取る側の仕事だと考えても不思議ではありません。
けれど今回、渡す側が最初に聞いたのは「このやり方で良いか」でした。受け取る側が返したのは「もう一人入れてほしい」という、進め方そのものへの要望でした。渡す前に聞き、聞いたことをその場で反映する。引き継ぎを、渡す側から受け取る側への一方通行にしていません。
これから案件を受け取る立場になる人にとって、地味だけれど気になるところだと思います。前任がどれだけ丁寧に資料を作っても、自分の意見を挟む余地がなければ、結局は渡された形をそのまま受け入れるしかありません。今回、粒度を最後に決めたのは、確認された受け取る側の一言でした。
「個人の影響力を、人々の未来のために。」誰かの持ち場が変わる瞬間ほど、その人が次の場所で困らないかを、周りが先に考えられるかが問われます。案件の中身と同じくらい、引き継ぎ方そのものを相談できる関係を、私たちは大事にしています。
■ こんな人と働きたい
・自分の仕事を渡すとき、渡し方から相手に確かめられる人
・小さな要望でも、その場で反映して次に進められる人
・案件の中身だけでなく、進め方そのものに意見を持てる人
渡して終わりにしない引き継ぎは、渡す側だけでは作れません。受け取る側の一言をどう扱うかで決まります。
気になったら、まずはカジュアルに「話を聞きに行きたい」からどうぞ。