【就活学生必見:業界研究①】新卒採用担当者にインタビュー|急拡大しているシニアマーケットを取り巻く業界とは?
■ はじめに
こんにちは!採用担当の森です。
今回は、LIFULL seniorで新卒採用担当をしている浅井さんにシニアマーケット(※高齢者の課題とそれに関わる人たちをターゲットにした市場)についてインタビューをしました。
様々な業界の課題が関わるシニアマーケットについて知ることで、
・どの業界が自分に合うかわからない
・世の中にはどんな業界があるんだろう
などの悩みが解決できる内容になっています!
※本記事は二部構成のうち、第一部の内容となっています。
まず一部では、シニアマーケットの「概要」や「今後」について知ってもらい、
二部で実際に「抱えている課題」と「シニアマーケットに合う人の特徴」を知ることができます。
▼第二部はこちら
※https://www.wantedly.com/companies/lifull-senior/post_articles/545064
プロフィール
管理部 人事グループ 新卒採用担当 ー 浅井 寛希
2021年8月にLIFULL senior 中途入社
大学卒業後、大手保険会社にて営業職に従事。2度の月間トップセールスを獲得し、1年で早期退社。その後は人材系スタートアップベンチャーの立ち上げに参画し、同社でサービス責任者と新規事業開発を兼務。2021年に「老後の不安をゼロにする」に共感し、人事としてLIFULL seniorへ入社。主に新卒採用を中心に戦略立案から携わる
■ シニアマーケットの全体像(概要)
①「働く時間」 ≦ 「老後の時間」?!
森)
ーーー浅井さん、よろしくお願いいたします!早速ですが、浅井さんは保険や人材の会社を経験した後、なぜシニアマーケットに進もうと考えたのですか?
浅井)
自分と同じような経験をする人を一人でも少なくしたいと思ったからですね。
転職活動をしていた時、家族内で介護に関わることで辛い経験をしました。それは祖父母はもちろんだし、親や親戚、兄弟、20代の自分自身を含めて世代関係なく、家族全員を巻き込んだものだったんです。
恥ずかしい話、そのとき初めて「介護は高齢者だけの課題じゃないんだなぁ」と思いましたね。そこから自然とシニア世代に関わる企業の情報を集めるようになりました。
・介護施設のコンサルティング
・医療IT化開発
・健康福祉の商品製造
・シニア向けe-スポーツ
とにかく様々な企業の情報を収集しました。
きっかけは介護だったけど、シニア世代には医療・健康や地域格差、住居、生活支援などの様々な課題があることを知りました。解決できる年代と領域の広さに魅力を感じ、「あらゆる世代の課題を広い領域から解決できる」ことから飛び込もうと決意しました。
森くんは?
森)
僕は正直、初めはシニアマーケットに興味は無かったんです。
しかし「仕事をどうせするなら誰かのために仕事をしたい。できる限り多くの人に価値提供したい」と考えていました。
そして大学2回生の時に起きた祖父母や母のある経験をきっかけに「老後は人の幸せにおいて最も重要な期間であり、現状老後は最も過酷な期間だ」と考えるようになったんです。
▼この経験について第二部で詳しく紹介しています
※https://www.wantedly.com/companies/lifull-senior/post_articles/545064
それからはシニアマーケットについてたくさん調べました。
すると、老後の時間は働く時間よりも長く、残りの人生の半分以上を占めているのだと知りました。
このことから、
「人生の終盤であり、残りの人生の半分以上を占めている老後が、現状こんなにも困っている人が多く課題が多いと、最後に幸せな気持ちで終われない」
と考え、僕もシニアマーケットに飛び込みました。
浅井)
そうですよね...
しかも今後は平均寿命が伸びて、今まで以上に老後の時間が働く時間よりも長くなっていきますからね。
その分困る人も増えていってしまうでしょうね...。
②超高齢社会によって、シニアマーケットの課題はさらに深刻化する!?
森)
ーーー浅井さん、よく「高齢化社会」という言葉を耳にするのですが、実際そんなにも高齢化が進んでいるんですか?(※高齢化社会:高齢化率(65歳以上が人口に占める割合)が7%を超えた社会のこと)
浅井)
はい。
ご存知の方もいるかもしれませんが、年々世界中でも高齢化が進んでいます。
中でも日本は世界で最も高齢化が進んでいる国であり、既に「超高齢社会」※というフェーズに入っています。(※超高齢社会:高齢化率(65歳以上が人口に占める割合)が21%を超えた社会のこと)
図を見ても分かるように、現在の日本はどの国と比べても高齢化率がダントツで世界1位なんですよ。
それは、今後約40年間も上昇し続けるとされています。
また2060年には、日本の65歳以上の割合は40%近くまで増えると予測もされており、
2.5人に1人が65歳以上となることが見込まれています。
森)
日本の高齢化がここまで進んでいるとは思わなかったです…
このことは今後の日本にもかなり影響してきそうですね。
浅井)
その通りだね。高齢化によって年々新たな課題が増え続けています。
解決したくてもできていない課題や高齢化が進むとともに新たに生まれてくる課題など本当に多くの課題が存在していますね。
だからこそ、世界で最も高齢化が進む日本が今後培うものは、海外から見ても先行指標とされると言われています。
■なんでビジネスで取り組むの?
森)
なるほど。すごく勉強になります。
ーーー 一つ質問なのですが、シニアマーケットに対して公的支援ではなく、民間のLIFULL seniorがビジネスで取り組むことには何か理由はあるんでしょうか?
浅井)
いい質問ですね。
実は大きな理由が2つあるんです。
①課題解決には持続性も大事
浅井)
前提として、社会課題は複雑で解決が難しく、とりわけシニアマーケットの課題は特に解決に時間が掛かります。トップクラスの難易度なんですよ。
そのためシニアマーケットの課題を解決するためには長期的な目線が必要になってくるんです。つまり、継続して価値を届けることが大切です。
正直、公的支援だけだと財源確保や人的リソースの面などで難しい現実があるんですよね。したがって、僕ら民間企業も取り組んでいくことに意義があります。
多くの人に対して長期的に価値を提供するにはビジネスで取り組む事も重要だと考えてます。
森)
短期的ではなく、長期的な目線で考えることが大事なんですね。
浅井)
そうなんです。そしてここで重要なのが、「他者に価値提供した対価として利益や成長の機会をもらっていること」ですね。
もし「社会課題解決」よりも「自分たちの利益」を優先してしまうと、長期的な目線は失われてしまい、困っている人のためにはならないんです。あくまで社会課題をビジネスという手段で解決しているという価値観が大切ですね。
森)
そういうことだったんですね。すごく勉強になります。
僕もこの価値観は今後も絶対に忘れずにいようと思います!
二つ目の理由は何ですか?
②マーケットが大きい分、困っている人も非常に多い
浅井)
ビジネスにおいて重要になってくるのが、世の中に困っている人がどの程度いるかです。
どんなに良いサービスでも、困っている人がいなかったら何の解決にもならないことが多いですからね。ビジネスではマーケットがどの程度大きいかと表現することもありますね。
つまり、マーケットの大きさは困っている人の多さに比例します。
森くんは、シニアマーケットの市場規模がどのくらい大きいのか知ってるかな?
森)
うーん、中の上くらいですかね…?(笑)
浅井)
そうだね。なんとなく大きそう!というイメージはありますよね。
実はシニアマーケットは全業界の中でもトップクラスの規模を誇っています。
しかも、シニア層の人口増加に伴ってシニア向け産業の市場規模は年々拡大し続けていて、2025年までに100兆円を超えると予想されているほどなんです。
よって、
・シニアマーケットの課題を解決するには、長期的に価値提供しなくてはいけない
・シニアマーケットは市場規模が大きく、その分困っている人が多い
上記2つの理由から、LIFULL seniorはビジネスでシニアマーケットに対して取り組んでいるんです。
森)
なるほど!
シニアマーケットには困っている人が多い分、他の業界と比べてトップクラスの市場規模になっているのですね。
また、LIFULL seniorがビジネスでシニアマーケットに取り組む理由と意義を理解することができました!
■最後に
第一部では、「新卒採用担当者にインタビュー|急拡大しているシニアマーケットを取り巻く業界とは?」について紹介いたしました。
ここまで読んでいただいた学生の中には「実際にシニアマーケットにはどんな課題が存在しているの?」「シニアマーケットに合っている人ってどんな人なの?」と疑問に思っている方もいると思います。
そのため第二部では、
引き続き浅井さんと一緒にシニアマーケットのさらに深い部分に入り、
「シニアマーケットの課題とは具体的に何なのか|シニアマーケットに合う人の特徴」についてお話しています。
▼第二部はこちら
※https://www.wantedly.com/companies/lifull-senior/post_articles/545064
今回の記事で、「シニアマーケットに少し興味を持った!」「シニアマーケットはどんな人に合っているのか知りたい!」という方は、ぜひ第二部もご一読ください!