【CFOインタビュー】難易度の高い環境こそ、戦闘力が上がる場所。外資金融を経てAIスタートアップに飛び込んだ彼が、代表と追求する"AI時代"の経営戦略とは。
紫安 勇成 | Chief Financial Officer(CFO)
今回は、Lightblueの経営の屋台骨を支え、財務戦略から組織づくりまでを幅広く統括するCFO・紫安 勇成さんにインタビューしました。
東大卒業後、外資系投資銀行でキャリアを積み、プロフェッショナルファームでの経験を経てLightblueにジョインした紫安さん。「人生に全力でありたい」と、代表と共に経営の最前線で事業成長を牽引しています。
彼が定義する「AI時代のCFO」とは何か。数字を武器に事業の本質を突き詰めるその姿勢と、Lightblueで挑む壮大なビジョンについて伺いました。
目次
Chapter 1|輝かしいキャリアとLightblueへの参画
Chapter 2| スタートアップへの決断ーー「リスク・リターン」の再定義
Chapter 3|CFOとしての役割とCFO+αが求められる環境
Chapter 4|Lightblueで働く面白さ:オーナー社長と挑む「本質の追求」
Chapter 5|Lightblueの未来とメッセージ
Chapter 1|輝かしいキャリアとLightblueへの参画
ーー大阪から東大へ進学、学生時代から非常に高い水準を追求されてきたのですね。
紫安: 昔から、高い壁に挑戦することが好きでした。
幼少期は、空手で大阪代表として全国大会に出た経験があり、当時は全国でベスト8まで結果を出すことが出来たり、大学ではサークル活動に打ち込んでいまして、未経験で始めたダンスは、プロの方からレッスンの代講を頼まれるほどになりました。その後の就活では、運よく素敵な先輩や同期と出会うことが出来まして、お互いリスペクトを持ちながら、高い目標を目指す仲間がいる環境に居心地の良さを感じました。その中で、より自分の市場価値を高めるために、外資系投資銀行を選びました。
ーー外資系投資銀行という、いわゆる「エリート」なキャリアを歩まれてきました。当時を振り返ってどう感じますか?
紫安: 正直に言うと「本気を出せなかった」という悔しさがあります。外部環境に左右される自分の未熟さなのですが、この人と働きたい!と思っていた人が入社前にやめてしまったり、入社直後にコロナ禍になり、「出社しないでください」「飲み会も禁止です」という環境下で、苦しみました。人生の大半を費やす活動で、これほどモヤモヤしたことはありませんでした。だからこそ、今は「優秀な仲間が本気で世界を変えようとしている」この環境で、心から全力を出せている感覚があります。
ーーその中で、Lightblueとの再会はどのようなきっかけだったのですか。
紫安:創業当時、学生インターンをしていました。それから時を経て、代表の園田から突然メッセンジャーが来て。「ポーカーが好きな川俣(営業部長)が入ったから、一回会ってみてほしい」と。なんの話かと思いましたね(笑)。
自分自身、プロフェッショナルファームでの経験もありましたし、やるからには中途半端なことはしたくない。事業計画すら整っていない状況に「もったいない」と感じ、どの山をどのスピードで登るのかということを数字で定義してあげることで、事業仮説をサポートしたり、証券会社に対して事業の魅力を伝えたりすることで、さらに会社は伸びると確信してジョインしました。
Chapter 2| スタートアップへの決断ーー「リスク・リターン」の再定義
ーー20人規模のスタートアップへ飛び込むことには、勇気が必要だったのでは。
紫安:実は、金銭的な不安やリスクはあまり感じていませんでした。プロフェッショナルファームにいる時から業務委託でLightblueに関わっていましたが、採用や事業開発など、これまで触れてこなかった領域に挑戦する中で、確かな「戦闘力」の向上を実感していたからです。
リスクというよりも、この環境で得られる成長機会のほうが圧倒的に大きい。リスクとは「自分でコントロールできないこと」に感じるものだと学びました。自分が組織を伸ばし、会社をコントロールしていく経験ができれば、それはリスクではなく、むしろ最高の投資だと思っています。
Chapter 3|CFOとしての役割とCFO+αが求められる環境
ーー現在の紫安さんはCFOだけでなく、経営企画や人事、採用まで広範囲をカバーされていますね。
紫安:バックオフィスから経営まで、全領域を横断しています。今、最も意識しているのは「代表や営業部長と同じレベルで事業の議論をすること」です。園田は技術の専門家であり、プロダクトの解像度は誰よりも高い。川俣は営業のスペシャリストで、今世の中で何が起きているのか?ということに一番詳しいと思います。私は彼らの言葉を翻訳し、数字や戦略として形にする役割です。M&AやIPOは必須のスキルですが、それ以上に「業界の専門家とも対等以上に議論できるCFO」を目指しています。
ーー成長を肌で感じる瞬間はありますか?
紫安さん: まだ成長の途上ですが、組織が拡大するにつれて、一人ひとりが自分の仕事に詳しくなっていく過程を目の当たりにするのが楽しみです。
この前の全社合宿でこれだけの人数が集まったのかと驚くこともありますし、飲み会の請求額が桁違いに増えていくのを見て「会社が大きくなったな」と実感します(笑)。
ーー成長を継続するために、今の組織に何が必要だと考えていますか?
紫安: 「自分よりもこの人に任せた方が進む」という領域をメンバーそれぞれが作っていくことですね。私自身も取締役として、もっと自分らしさを組織に還元していかなければならない。組織が大きくなっても、全員が当事者意識を持って「自分の仕事」に責任を持てる状態を目指しています。
Chapter 4|Lightblueで働く面白さ:オーナー社長と挑む「本質の追求」
ーー代表の園田さんと二人三脚で経営されていますが、彼にはどのような魅力を感じますか?
紫安: 仮説思考が圧倒的に強いですね。普段から長期的な視点で世の中を見ているので、こうなんじゃないか?というところのセンスと意思決定力が光っていると思います。
結局みんな園田さんの言うことを聞いてみたいと思っている気がします。会社をどうしたいとか、プロダクトをどうしたいとか困った時、みんな園田さんに聞いてみたらいいと思います。
後は、技術から採用、商談まで、あらゆるレイヤーで当たり前の水準が非常に高い。長年社長をやっていると手離れが良くなる人もいますが、園田は今でも全チャンネルの泥臭いところまで見ています。常に本質的で、常に全力。振り回されながらも戦闘力が勝手に上がっていく環境は、他では味わえない面白さです。
ーー紫安さんはLightblueで、どんなCFOでありたいですか?
紫安:CFOという役割の中には攻めと守りがあって、自分のバックグラウンドは、圧倒的に攻めなんですよね。一方で今の会社のフェーズとしては、ガバナンスを強化したり予算を守ったり、守りの部分を強化する必要があると感じています。攻めと守りのバランスの新しい形というか、締めるところは締められる、今までにない形のAI時代のCFOでいたいですね。
更に言えば、AI活用によってスキルのコモディティ化が進んでいる中で、それでもここで働く意味というのは、目指している世界が魅力的だとか、この人とならストレスなく楽しく働けるなとか、そういったやわらかい部分なんだと思います。なので、人的資本経営という言葉もあるように、ある種"Chief Feelings Officer"とも言えるくらい、組織のエンゲージメントに向き合うCFOでありたいなと思っています。
管理部は、会社を支える重要な役割ですし、人材の定着率が重要な部署だと思っているので、「うちの管理部は元気で笑顔が多いよね」というポジションを目指したいと思っています。
Chapter 5|Lightblueの未来とメッセージ
ーー 一緒に働く仲間には、どのような姿勢を求めますか?
紫安: 自戒を込めてですが、自分の意思決定に対して環境のせいにしない、自立した人ですね。私たちが世の中を変えるために何をしているか、その想いに共感してくれる人でないと、今のスピード感にはついてこれないと思います。
ーー10年後のLightblueは、どうなっていると思いますか?
紫安: プロダクトや事業も増え、Appleのように革新的なアイデアや商品を次々と世の中に新しい価値を送り出す存在になりたいと思っています。あの会社、イケてる人が集まっているらしいよ、と言われたいですね笑
個人的には、新しい事業や組織を生み出し続けるプラットフォームのような役割を果たしていたいです。
ーー最後に、これから挑戦を迷っている方へメッセージをお願いします。
紫安: AIの時代は今、始まったばかりです。10年後、20年後に「あの時、AIの最前線にいた」と胸を張れる経験ができる場所は限られています。パナソニックの創業期や、テレビ業界の立ち上げ期と同じく、マーケットが伸びるタイミングに飛び込まないと上には行けません。スキルを片手間で使うのではなく、本業として最先端の技術に向き合う。飽きっぽい人ほど、変化の激しいこの環境で5年ほど走ってみてほしい。
間違いなく、あなたの市場価値は大きく変わるはずです。
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