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「おれ」の価値

私たちは毎日毎日たくさんの外国人と話をする。
学習日本語として、一人称単数を「わたし」として教えるようだ。

「わたし は 6かげつ まえに にほん に きました」

来日したての頃、ほとんど全員が自分のことを男女関係なく「わたし」と表現する。

ところがである。

日本人独特の雰囲気や空気を読むことが良しとされる環境の中で、相手との距離感や序列・関係性を測り、「おれ」と発言していい場所・環境を判別し、その一人称単数をしっかり使い分けるという仕草ができるようになってくる。

彼らが自分のことを「おれ」と発言するとき、それはきっと「日本」を理解し捉えきっているときに出る「価値」だろう。

それが彼らにとってどれだけの意味を発するか、私たちは骨身にしみて分かっている。

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