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こんにちは、マツリカでHRマーケティングをしている井上です。
マツリカでは現在、マーケティング〜セールス領域を支える6つのプロダクト(SFA/CRM・MA・BI・DSR・Target・Engage)を提供しています。
今回のストーリーでは、6つのプロダクトの方向性を決めるPdM(プロダクトマネージャー)にエンジニア・カスタマーエクスペリエンス(CX)という異業種から挑戦している鈴木と牧野をご紹介します!
2人はなぜ全く違う職種からPdMになりたいと思ったのか。
そして、なぜマツリカではその挑戦ができたのか。
話を聞く中で、マツリカで挑戦が生まれる理由が見えてきました。
マツリカやPdMに興味がある方や、これからのキャリアでもっと挑戦したい人に届けば嬉しいです。
この記事で分かること
- エンジニア・CXという異なるキャリアからPdMに挑戦した2人のストーリー
- PdMに挑戦しようと思った理由と、実際になって感じたこと
まずは、二人が飛び込んだ「PdM」という仕事について簡単にご紹介します。
目次
はじめに:PdMって何する人?
【鈴木のストーリー】エンジニアからPdMへ
【牧野のストーリー】CXからPdMへ
2人の挑戦を支えたもの〜機会を生み出し続ける会社〜
はじめに:PdMって何する人?
PdMってどんなイメージがありますか?
「プロダクトの企画をする人?」
「開発チームをまとめる人?」
「エンジニアとデザイナーの間に立つ人?」
答えは、「全部」です。 企画もするし、チームもまとめるし、職種間の橋渡しもする。
PdMの仕事は、想像以上に広く、そして奥深いものです。
その中でも、マツリカのPdMが最も大切にしているのは「プロダクトの方向性を決めること」です。
そしてその方向性は、私たちが実現したいビジョンから始まります。
マツリカは 「創造性高く遊ぶように働ける環境を創る」というビジョンを掲げ、その実現のためにプロダクトを提供しています。
方向性を決めるというのは、ただ機能を企画するだけではありません。
以下3要素のバランスを取りながらどのようにプロダクトを進化させていくのか判断します。
<ビジョンへの貢献>
「創造性高く遊ぶように働ける環境」にどうつながるのか?
<ユーザー価値>
本当に解くべき課題は何か?どうすれば顧客の成果につながる体験になるのか?
<事業収益>
ビジネスインパクトはあるか?会社の戦略に合致しているか?
この判断をするために、PdMは日々さまざまな情報と向き合っています。
ユーザーの声、営業・CSM(カスタマーサクセスマネージャー)から得られる現場のリアル、市場動向、プロダクトの利用データ。
そして、デザイナーやエンジニアなど様々な部署と協働しながら、「今、何を優先すべきか」を判断し、プロダクトを形にしていきます。
ここまで読んで、「PdMって、やることが多くて大変そう」と感じたかもしれません。でも、マツリカのPdMには"全く違うキャリア"から挑戦し、活躍しているメンバーがいます。
ここからは、エンジニア出身の鈴木とCX出身の牧野、2人のストーリーをご紹介します。
【鈴木のストーリー】エンジニアからPdMへ
鈴木はこれまで、Web接客SaaSの企業や新規事業開発支援の企業でエンジニアとして、自社プロダクト開発からクライアント企業のプロジェクトに参加してのプロダクト開発、進行管理や要件整理まで、開発者の枠を超え幅広く担当していました。
「設計や実装に集中している時はもちろんだが、ユーザーの課題を整理してヒアリングしに行ったり、どんな体験を提供したら課題解決できるか考えたり議論することが特に好きだった。」と語ります。
その背景としては、3ヶ月かけて開発した機能が顧客の真のニーズとズレており、満足いただけなかった経験がありました。
「エンジニアとして開発に携わるだけでは、ユーザーのニーズや本当に作るべきものを理解してプロダクトを作ることができないのではないか。」
そんなもどかしさを感じながらもまずはスキルを高めるために、エンジニアとして仕事を続けてきました。
2024年にマツリカへ入社してからは、Mazrica Marketingのエンジニアとしてプロダクトの成長を支え、半年ほど経ったある日、転機が訪れます。
当時、Mazrica MarketingのPdMはAIプロダクトの開発も兼任しており、リソースが逼迫していました。後任を探す中で「技術的なスキルを持ったPdMを後任にしたい」と話しているのを聞いた鈴木。
「会社としてはこのPdMがAIプロダクトに注力できる環境の方がいいし、自分としてもPdMに興味がある。全体最適を考えたら、挑戦するのは今がいいんじゃないか」
そう思い、マネージャーとPdMに相談すると、「やりたい人がやりたいことをやるのがいいよね」と言われGOサインが出ました。
「こう言ってもらえたのはタイミングもあったと思う」と鈴木は語りますが、このGOサインは、これまでマツリカでエンジニアとして貢献してきたことや努力があってのことです。
こうして鈴木はエンジニアと兼任してPdMの道を歩み始めました。
まず最初に鈴木が取り組んだのは、「何から改善すべきかを整理し、仕様を決める」というPdMの基本プロセスでした。
前任のPdMが年内にやりたいことは整理してくれていたので、戦略策定のような大きな仕事よりは、個々の開発チケットの仕様決めや要望の整理といった細かなことにフォーカス。他にも、前職での経験であるスクラムの理解を活かして、バックログ整理や開発の流れを整えていきました。
そうしてPdMとしての仕事を進めるなかで、エンジニア出身という背景や、兼任していることで感じたメリットはいくつかあるといいます。
以前は「何を作るか」は自分の守備範囲ではないと思っていましたが、PdMを兼任したことで、課題の整理から価値の定義までを自分の役割として捉えられるようになり、
“作ること”だけでなく“なぜ作るのか”まで責任を持つ視点が身につきました。
さらに、スクラムの知識があったことで、開発プロセスを先回りして準備できる場面も多く、エンジニアとしての経験がPdMの業務にも活きていると感じることが増えたものの、一方で、エンジニアとPdMの兼任は想像以上に負荷が大きく、パフォーマンス面での難しさを痛感する場面も少なくありませんでした。
「エンジニア0.5、プロダクト0.5でやろうと思っていても、結果エンジニア0.2、プロダクト0.5くらいのアウトプットになっちゃうんです。兼任による初速ボーナスがなければ、本来の0.7倍くらいのパフォーマンスになるイメージ。今後半年くらいで兼任を解消できるように調整していきたいです」
鈴木は、今回兼任が成り立っているのは前任のPdMが方針や背景を丁寧に整理してくれていたおかげであり、もし最初からすべての業務を一人で担う必要がある状態だったとしたら、エンジニアとの兼任は難しかったと振り返ります。
同時に、この経験を通じてPdMという役割がどれだけ幅広い領域を扱い、意思決定の重さを持つ職種なのかを実感したとのことでした。
現在は、PdM専任に向けた体制づくりを進める一方で、鈴木自身は「顧客解像度の向上」をテーマに日々取り組んでいます。
「エンジニアをやっているとお客様と話す機会は限られるんです。マツリカではCSMがお客様と密にやりとりをし、お客様のビジネス成功に向けて伴走しているので、CSMに相談すれば理解度は高まるんですけど、いつも社内相談していてはただの要望受付係になってしまう。CSMと同じ解像度、プラス、解決策を考えるためのUIやエンジニアリングの知識の両立を目指したいです。」
技術理解と顧客理解を両立できるPdMを目指して。
鈴木の挑戦は、まだ始まったばかりです。
一方で、まったく異なるキャリアから同じPdMという役割に挑戦したのが、CX出身の牧野です。
【牧野のストーリー】CXからPdMへ
牧野はSaaS業界未経験でマツリカに入社しました。
最初に配属されたのは、CXチーム。
CXは、お客様の「困った」に最前線で向き合う役割です。
チャットサポートやオンラインマニュアルの監修をしており、主にMazricaの使い方のサポートや障害対応、バグ検証を行っています。
まず、プロダクトを誰よりも深く理解してないと、チャットでお客様の質問に答えられません。
さらにマツリカではお問い合わせをいただいてからのレスポンスタイムは平均1分30秒ほどとなっており、ユーザーの不明点を最短で解消します。
そんな重要なポジションで、高品質なサポートを維持するために、機能の使い方から、他ツールとの連携方法、データの扱い方まで、牧野は入社当初、必死にプロダクト理解に励みました。実際にチャットサポートによって、お客様の課題を解決できたときは、大きなやりがいを感じたと語ります。
ただ、顧客理解やプロダクト理解が進み、仕事を続けるうちに、ある思いが芽生えてきました。
チャットにくるお問い合わせは、CXがいることによって解決できる問題がほとんど。しかし、Mazricaで実現できないことに関するお問い合わせに対して「これはできないんです」と伝えるたび、お客様が困っているのに解決策を提示できないことが心苦しかったんです。
「"できない"を"できる"に変える側に回りたい」
入社半年後、牧野はその思いとPdMに挑戦したい意思を会社に伝え、牧野はPdMになりました。
PdMになった当初、牧野はたくさんの壁にぶつかる中で、ふとこんなことを思いました。
「自分が元エンジニアだったら良かったのに。元デザイナーだったら良かったのに。」
PdMの経歴を見ると、エンジニアやデザイナー出身の人ばかりだけど、自分はそうじゃない。エンジニアが話す専門用語も当時はわからないことばかり。
でも、たくさんのことを学びながら数ヶ月PdMとしてもがき続けて、気づいたことがありました。
「CXとしてチャットで毎日お客様の声を聞いていたからこそ、どんな機能が本当に求められているのかが分かることが私の強み。」
実際、CX時代に自分が対応したお問い合わせが、新機能としてリリースされたときは、本当に感慨深かったといいます。
「どなたからいただいたものなのかも、どういうやりとりをしたのかもしっかり覚えていました。機能にお声を反映できるのは、本当に嬉しいです」と語ります。
お客様の声を、自分の手で機能に変える。
それが、牧野がPdMとして日々やっていることです。
2人の話をあらためて振り返ると、そこには共通して「マツリカらしさ」が見えてきます。
2人の挑戦を支えたもの〜機会を生み出し続ける会社〜
マツリカには手を挙げた人の挑戦を後押しする文化があります。
その背景にあるのが、日々の業務の指針となる7つのバリューです。
中でも「情熱を燃やして挑戦しよう」というバリューが象徴的ですが、その前提にあるのは「目の前の仕事にしっかり向き合い、信頼を積み重ねること」です。
鈴木と牧野もまずはCXやエンジニアとして成果を出し、周囲からの信頼を得ていたという共通の背景があったからこそ、次のステップに挑戦できました。
もちろん、挑戦したあとも、誰でもすぐ成功するわけではありません。
時には、壁にぶつかることもあります。
それでもマツリカでは1人で抱え込む必要はありません。
失敗しても、悩んでも、チームが支えてくれます。一緒に考えて、一緒に形にしていけます。
もし興味を持っていただけたら、まずはカジュアル面談で気軽にお話しできれば嬉しいです。
あなたの挑戦をお待ちしています!