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低単価デザイナー脱却への道!


今回は「低単価デザイナー」について、melaのクリエイティブディレクター・三尾響(みつおひびき)さんにインタビュー。

mela代表の吉田です!

今回も三尾にインタビューしていきます。

前回のストーリー記事 では、

  • 現在の体重が95kgであること
  • デザインに対する想い

を知ることができました。

今回はその2点について、もう少し深掘りしていこうと思います。

▍そもそも低単価デザイナーとは?

まず、今は94kgです。前回から1kg落ちました。

低単価デザイナーについて捉え方は様々あると思いますが、今回は「 バイトした方が稼げるぐらいの金額で仕事を受けている 」デザイナーと定義させてください。



▍三尾さんも初めはそうだったんですか?

はい。

最初の仕事はロゴデザインでしたが、 5,000円で100時間 くらいかかりました。時給50円です。笑

時給の良し悪しで仕事を決めているわけではないですが、ビジネスをとして持続的にやっていくって考えると良い金額ではないですよね。

▍その期間はどのくらい続いたんですか?

最初の半年くらいですね。

「 デザインをしよう 」って思ってるうちはそこから抜け出せなくて、" あること "に気づいてからそこを抜け出せたんじゃないかと思ってます。

▍"あること"とは?

クライアントが求めているのは デザイン じゃないってことですね。

デザインによってもたらされる「 効果 」を求めているんです。

例えば、

  • ロゴデザイン が欲しいんじゃなくて「 顧客からの信頼 」が欲しい
  • 名刺 が欲しいんじゃなくて「 的確な情報 」を伝えたいし「 カッコいい 」と思われたい

そういう「 社会的価値 」だったり「 機能的価値 」「 情緒的価値 」を求めてるんです。

もちろんデザインはこだわりを持って作るべきなんですが、本当に提供にしないといけないものは この3つ にあると思ってます。



▍気づいたきっかけは?

「 デザイナーさんのセンスに任せます 」

「 カッコよければOKです 」

デザイナーの方は聞いたことある、もしくは経験したことがあるんじゃないでしょうか?

このセリフを聞くたびに僕は「 お金を払ってデザイン発注してるのに、なんで"あとはデザイナーに任せる"って考えになってしまうんだろう 」って思ってました。もし僕が発注側なら細かいところまでこだわりたいし「 一緒にベストな形を考えたい! 」って思うけど、なんでそうじゃないんだろう...と。

そしてそういうクライアントに限って、制作途中で要求がコロコロ変わるんです。

そのこだわりがないから "あとはデザイナーに任せる" はずなのに、なぜコロコロ変わるのか。これを突き詰めたときに「 全ての人は、他者に対する自分の見え方を気にしてる 」ということに気づきました。

「街中で見かけたから〜」とか「他の人のデザイン見てこっちの方がかっこいいかも〜」とか、比較の中で自分のポジションを作り上げることを求めてるんだなと。

そこがきっかけで、クライアントとの関わり方やデザインへの向き合い方が変わりました。

▍具体的にどう変わったんですか?

極端に言うと、デザインの話をしなくなりました。笑

「 どういうデザインにしたいですか? 」という話ではなく、「 どういう風に思わせたいですか 」「 どう見られたいですか 」という「 在り方 」「 クライアントのステークホルダーとの関わり方 」について話し合う。

そうなってくると提案の幅も"見た目だけのデザイン"を超えます。例を挙げてみましょう。

【例】

  • クライアント:口下手な経営者
  • クライアントの課題:初対面の人と仲良くなりにくい
  • シチュエーション:名刺交換の場

【提案内容】

  • 課題の分析:無口な人は怖い、接しにくい
  • 解決案:ポップでユニークな名刺
  • 目的:コミュニケーションの手助けをする

簡素な例ですが、要は デザインを通してその人の在り方や、取り巻く環境をデザインする。

そこまで提案できるようになれば自然に単価は上がっていきますし、むしろ「 ここまでしてくれてこの金額は安いね 」と言っていただけるようになります。


▍まとめ

デザインが上手になる=単価が上がる

のではなく、

デザインを通して、クライアントが求めるものを提供する

もちろんデザインが下手で良いということではありません。ただデザインを極める・形を極めるってことにフォーカスしているだけでは単価は上がっていきません。

繰り返しになりますが、クライアントが求めているのはデザインという単なる形ではなくて、デザインによって得られる何かしらの成果、価値。

そこをデザインできるようになることが、「 低単価デザイナー脱却への道 」の第一歩だと思います。

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