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【MeRISEメンバー紹介】呉 宗樹(代表取締役社長)

こんにちは、ミライズ人事部です!皆さんに弊社をもっと知ってもらう為に、今回より役員・社員のインタビュー記事を公開していきます。

記念すべき第一回は、代表取締役社長 呉 宗樹(オ ジョンス)からお話を聞きたいと思います!社長から見るこの『MeRISE』という会社はどんな会社なのか?あるいはどんな会社にしていきたいのか?会社の舵取りたる社長が目指す弊社のビジョンを共有してもらいたいと思います。

起業のきっかけはフィリピン留学

インタビュー担当 松山(以下、松):お忙しい中有難うございます。今回はWantedly上で弊社ページをご覧いただいている皆さんに向けて、当社の財産である『人』にフォーカスしてインタビューを実施したいと思っています。差し当たって、まずは社長にお話を伺えたらと思いますので、よろしくお願い致します!

呉:はい、よろしくお願いします。

松:まずは、弊社ミライズ創業のきっかけから教えていただけますか?

呉:そうですね、起業に関し明確な時期を決めていたわけでは無かったのですが、会社員の時から常に経営者の道に進みたいと考えていました。色々とタイミングが重なり前職を退職する前に、「よし、起業しよう!」と決意を固め退職を申し出た形でした。

松:そうだったんですね、弊社を立ち上げる前は会社員として何のお仕事をされていらっしゃいましたか?

呉:新卒で入ったのは不動産業界で、そこで営業職をしていました。営業職の仕事は明確に結果が数字として現れる仕事なので、誰が見ても納得できる結果を残そうと努力しました。幸い社内でもトップの成績を残す事ができ、その時に数字は嘘をつかないという事と、数字で会話をしていく重要性を身に着けました。

松:そうなんですね、その後転職されていらっしゃいましたよね?

呉:はい、その後もっと広く世界で活躍している企業で一度仕事がしたいと考え、当時中国でものすごく伸びていたインターネット企業のアリババにて、日系企業の海外進出を支援するという仕事に携わりました。その仕事を通じ気付いた事は、日本の多くの会社は素晴らしいプロダクトやサービスを持っているにも関わらず、海外進出にはなかなか踏み切れずにいるという事でした。

松:業務をしながら課題を見つけたということなんですね。

呉:そうですね。もちろん、海外展開を始めることで新しいリスクを抱える事は事実ですが、マーケットなど各種指標を見て、今後アジア圏に大きなチャンスが眠っていることは確かでした。ただそれを一生懸命伝えても、思い切って行動に踏み切る企業様はほんの一握りに過ぎませんでした。

松:そこから逆に起業に繋がっていったのは何故なのでしょうか?

呉:ネットを駆使し最小限のリスク、低コストで海外進出が出来るというサービスにとても自信があったのですが、全然サービスが浸透しないという事に、とても歯がゆい思いがあったんです。当時はアリババという会社自体、日本ではあまり認知度もなく、名前だけで相当怪しまれていましたね(笑)
呉:ただそういう話は別にして一歩引いて冷静に考えると、私は海外進出を勧めている立場なのに日本に居て、他人様の海外進出を勧めるだけなので全然リスクをとって勝負していないなと。それで経営者の皆様にも伝わってないんじゃないかと、そんな事をもやもや考えているうちに、逆に皆が出ないのであれば、自ら出て海外から呼び込むほうが信憑性が高いのではと思いました。そして自分達も競合が少ない中で勝負する事が出来るのではないかと安易に考えました。

松:それは面白い発想ですね!

呉:実際日本ではあらゆる業種がレッドーオーシャン化している状況でしたが、一歩外に出れば、新興国なんかは足りないものだらけでチャンスに溢れている。今後世界経済の中心となり得るアジアのコミュニティに早くから入る事もできますので、これは今自ら出た方がチャンスなんじゃないか?と考え、起業への意志を固めていくと同時に、海外での起業を視野に入れていきました。

松:前職で働く中でそのチャンスを見出したのですね。では、数多ある東南アジア諸国の中でも、なぜフィリピンを選んだのでしょうか?

呉:前職でずっと気になっていた事の一つに『英語』というキーワードがありました。海外に出れない理由を伺うと、殆どの企業や個人の方が口を揃えて言うのが『英語が出来ないから』という言葉でした。どんなに良いプロダクト持っていたとしても英語に苦手意識を持っていて、『英語が出来ない=海外には出れない』と決めつけている様にも感じました。勿論出来るに越したことはないですが、手段が完全に目的化してしまっている様に感じていたのは事実です。

松:確かに日本の方は英語への苦手意識は特に高いですよね。

呉:何か良い解決方法はないかなと考えた時に、以前からずっと気になっていたフィリピンへの英語留学が思い浮かびました。2009年頃、私は1年ほど韓国で暮らしていたのですが「フィリピンが英語を学ぶ留学先として非常に人気である」という事を聞いたり、友人が実際に行っているのを見てずっと気になっていたからです。自分でも調べた所、情報はまだまだ少なかったのですがコストパフォーマンスはかなり高そうだと感じ、百聞は一見にしかずで留学へと踏み切りました。

松:では、初めてフィリピンに行った段階ではそこでビジネスを始めるという考えはお持ちではなかったということでしょうか?

呉:そうですね、その時点ではアジアのどこかとは決めていましたが、起業する場所も事業内容も決めていませんでした。

松:どこらへんからお気持ちが変わっていったのでしょうか?

呉:留学自体は想像通り、とても有意義なものでした。英語学習はもちろんコミュニケーションも含めほぼ満足のいくものでした。しかし、当時既に29歳であった自分と留学生の大半を占める学生さんとは、留学をする目的自体が全然違う事も明らかでした。何が悪いという話ではなく、単純に求めるニーズが違う者同士が一つの箱の中に収まるのは適切ではないと感じ、ここに今提供する社会人向け留学のヒントがありました。

松:あくまで起業準備の段階だったところからチャンスを見出しての起業だったと。一方でアジアがチャンスに溢れていることがよく分かるストーリーですね。

呉:そうですね。丁度後の共同創業メンバーとなる渡辺が先行して現地に行っていた事も大きかったですが、彼が先行してアイデアを持っている中で、鈴木も含め皆で一緒に形にしていったという感じでしょうか。他にもフィリピンで生活する中で色々なチャンスに気付き、当初は留学事業以外にも色々と試していきました。

松:留学事業が一番最初ではなかったんですね。

呉:実は留学事業よりも先に始めていたのが、「AJITO(アジト)」というコワーキングスペース事業です。私達は3人での共同創業ということで、偶然にも異国で初めから頼れる仲間がいましたが、単身で海外に渡ってきたような人が現地でコミュニティの中に入っていくことは簡単ではありません。しかし、そんな気概を持っている様な方々と一緒に活躍したいとも思っていました。AJITOはそんな方々が東南アジアという異国の地で仲間を見つけられる場所を提供したい、ということでスタートし最初はクラウドファンディングで資金集めなんかもしていました。

松:コワーキングスペースが最初とは全然知りませんでした(笑)

呉:ただコワーキングスペース自体が今ほど認知されていない時でしたので、少し始めるタイミングが早かったと思っています。その後留学事業が大きくなる過程でコワーキング機能としてのAJITO事業はやめてしまいましたが、マインドは今も変わっていません。現在は想いだけでも残すべく、学校付設のレストランバーを「AJITO」と名付けて運営しています(笑)
呉:私にとっても『留学』は特別な思い出であり、留学を通して知り合った仲間とは今でも付き合いがあります。ご利用いただく生徒の皆様にとっても、英語だけではない出会いの場としての側面など、付加価値の高い留学を提供したいと思っています。


会社が目指すところ

松:創業期のことについてお話いただき有難うございます。次は社会において弊社の目指すべき立ち位置についてお話いただけますか?

呉:私達がミッションとして掲げているのが、「世界への挑戦をもっと身近に」という想いです。サービスをご利用いただくユーザーの皆様、共に働くメンバー、そして弊社自身に向けた言葉であり、生まれた場所や環境に関係なくチャレンジしたい人が当たり前に、平等にチャレンジできる世界を目指したいと思っています。

松:私も好きな言葉です。

呉:私達自身、縁も所縁もなかったフィリピンで起業することで、法律の違いや商習慣の違いなど、苦労は数え切れないほど多くありましたが、どれも決定的な障害ではなく、運もありましたが大抵のことは努力すれば乗り越えられるものでした。
呉:日本に生まれ育ったという事自体、世界的に見れば本当に幸運なことで、基本的な事で機会損失を受けることはほぼありません。しかし、世界にはそういったチャレンジすらも自由に出来ない人たちが数多く存在します。生まれた国であったり、育った環境、持っているパスポート等顕在化している障壁にも大きな個人差があります。

松:確かに日本のパスポートを持っていれば、大抵の国には行けてしまいますもんね。

呉:フィリピンで事業を営む中で、国の状況も色々と見えてきました。夢があり能力もあり、でもビザだったり金銭的な問題で挑戦の機会すら得られない人、そもそも教育すらまともに受けることが出来ない人がこんなにも多くいるのだという事実を目の当たりにしました。そうした状況が少しでも改善されればと思いますし、何か働きかけができればと考えています。私達ができることは限られていますが、弊社に関わって下さる方々には従業員を含め、そうした機会が提供できるように、そして未来はより広く機会創出ができる会社を目指していきたいと思っています。ミライズ英会話もその一つです。

松:私もフィリピン現地から来られる先生方と話をする中で、日本に来る事自体が長年の夢だったという先生も多く、私たちが予想しているよりも、高いハードルがあるんだということを実感しています。

呉:彼らが日本に来るにあたり、ビザ一つ取るだけでも煩雑な手続きが必要であることはあまり知られていません。実際日本におけるフィリピンのイメージは、正直なところあまり良くないと思いますが、こうしたイメージもなかなか彼・彼女らの待遇が改善されない要因の一つなっていることでしょう。しかしながら、弊社のフィリピン講師陣が日本で英語講師として露出し、活躍していくことを通じて、「フィリピン人=クオリティの高い英語講師が沢山いる」というように、少しずつ人々のイメージが変わっていけば、いずれはネガティブなイメージの改善にも繋がっていくだろうと信じています。


新しいものに触れ、知ることが自分の世界を広げることに繋がる

松:よく分かります。私は弊社に入社するまでフィリピンに行ったことが無かったので、初めてあったフィリピン人と言えば先生方。今のイメージとしては「フィリピン人=英語講師」が最もしっくりきます。

呉:根強いバイアスがかかっているのは、20代ぐらいの若い方々というよりはもっと年配の方々でしょうね。時代背景が大きく関係すると思いますが、結局『知らない』からこそ不信感に繋がったり、時にはそれが嫌悪感といったようなネガティブな感情に至ってしまうのだと思います。

松:その通りだと思います。知らないものを怖いと感じてしまうことは私自身も経験があります。

呉:拡大解釈過ぎるかもしれませんが、それが結局争いに繋がっていくと思っています。だからこそ未知のものに触れる、『知ろうとする』努力がその負の感情を緩和するきっかけになると考えています。
呉:だからこそ、この『知らない』を無くしていくことが、私達が掲げる「世界への挑戦をもっと身近に」する事に繋がっていくのではないかと考えています。生活習慣の違いや、宗教の違い、文化の違い、歴史背景、そしてそこに住む人を理解していき、同時に自分たちのことも理解してもらう。相互理解が深まった状態での両者における違いは、"理解できない何か"ではなく"個性"として認識できるようになっていく。こうなることで世界はもっと面白くなるんじゃないかと思います。

松:確かにそうですね。ちゃんと相手を理解できていれば、考えの違いも許容できるようになるかもしれません。

呉:違いを受け入れる勇気だと思います。勿論、こう唱えた所で人の気持ちは簡単に割り切れるものではありません。一人で知れる範囲もたかが知れていますが、こうしてSNSが浸透した社会であれば、知っている者・知らない者同士でネットに溢れるフェイクではない本当の情報交換が出来れば、いずれ平和な世界にも繋がるのではないかと思っています。

松:世界中の人達が笑顔で繋がる様なときが来ればよいですね。

呉:そして、英語は今グローバルなコミュニケーションで無くてはならないものです。弊社サービスを使って下さる生徒の皆様には、英語を学ぶ事が目的ではなく、英語を学んだ先にある輝かしい未来を見据えてサービスを利用して頂けると嬉しいなと思います。我々もそれに全力を投じていきたいと思います。


一緒に働きたい人は?

松:有難うございます。次が最後の質問ですが、社長が一緒に働きたいと思う人はどんな人ですか?

呉:当社のミッションやビジョンに共感し、一緒に夢を追いかけられる人です。
ミライズという会社は一つの大きな船。そこに乗っている人たちの最終目的地自体は多少違ったとしても、向かっている方向性が同じであれば別々の船を漕ぐよりも、一隻の船を協力して漕いだ方が推進力も大きくなります。それぞれの夢を応援しつつ、一つの方向に向かっていくこと、そして同時にメンバーが達成した事を一緒に喜ぶ事ができる、そんな方にぜひお越しいただきたいと考えています。
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