大学院で基礎研究を行っている時から、知的財産や産学連携に興味を持ち始めていた。10年近くこの業界で働いているため、スタートアップ設立、特許出願、技術の提案、ライセンス契約等すべての事は経験してきたつもりである。

まだまだこの業界の認知度が低く、特許は自分には関係ない世界と思っていた先生も、話していくうちに目を輝かせながら、初めて事業化を考えた、やりたい事がいろいろある！！などと言ってもらえると、なんとかして良い方向になるように努力をしていこうと思う。

それでも、先生から新しい技術や医療に対する構想を聞いた時は、どのように事業化をするべきか、すでに発表している研究成果もあるなかでどのように特許出願をしていくべきか、どのようなパートナー企業が良いか、などなど、とても悩む。

これが醍醐味でもあり、難しさでもあると感じる。10年近くやっていても、このように感じられるのも良い仕事だなと思う。