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【トップインタビュー】代表が語るチャリチャリの未来を 3 部作でお届けします!vol.3「ビジョン実現に向けたマイルストーンと、理想とする街の姿について」

みなさんこんにちは!neuet 採用担当です。
私たちのページをご覧いただきありがとうございます!

チャリチャリを運営している我々 neuet 。ついに代表インタビューも最終回です。
iemoto が語る未来図、是非最後までご覧ください!

vol.1「チャリチャリが目指す 3 つの姿」
https://www.wantedly.com/companies/neuet/post_articles/431543

vol.2「街づくりの実感と自治体との協働、街への愛について」https://www.wantedly.com/companies/neuet/post_articles/434443

▶︎ vol.3「ビジョン実現に向けたマイルストーンと、理想とする街の姿について」

<登場人物>
聞き手: 採用チーム
話し手: neuet 代表取締役 iemoto さん (いえもとさん)

採用チーム:
iemoto さんのお話を聞いていると、どんどんテンションが上がってきました!
事業の未来はけっこう壮大だなと思うんですが、到達までのステップだったり、
定めているマイルストーンみたいなものはありますか?

iemoto:
もちろん!3 つにわけてお話ししますね。

1 つは、ビジネスモデルを創り切るという意味で、福岡市でのサービスをやり切ること。

大前提として僕たちはサービスの展開を全国何十都市いけますとか、何百都市でいけますっていう設定は考えておりません。
ドミナントで対象の都市に集中してやった方がサービスがうまくいくという仮説と、
もう 1 つはそもそも何十、何百の都市を愛しきることができません。。

1 つ 1 つの街を愛そうとしたらものすごい時間かかりますし、知るとか、コミュニケーション取るというレベルではなくて、街を愛するためにも時間と自分達のスパンは、限りがあるわけなので、
よく考えてどの街にサービス展開するかは決めたいと思いますね。

愛着のある街、なんだかんだ縁がある街など、繋がりがあるというところに絞り込んでいくべきだと僕は思ってまして、福岡市は本当に縁があって最初にサービスをやらせていただいて、
2 番目の街は名古屋市なんですけど、これはクララオンライングループ (※ iemoto が創業し今も経営をしているグループ会社) としての創業の場所でした。

名古屋市は、福岡市よりも人口が多くて、交通分担率を見ると自転車の分担率も福岡市より高い。

自動車の街だと言われてるけど、実はそうじゃなくて、自転車での移動がむしろ多すぎて
街の中の課題が起きてるという、こういう街なのを知って、
結構想いを持って名古屋市は早めに、後から時間かけてやるより早くやりたかったので、取り組んだっていう経緯がありました。

2 つめは今展開している 4 つの街を全部収益化できる状況にしたい。

なぜなら、この事業自体、今の段階では国や自治体からの補助金をいただくというモデルではないからです。
国からは少し補助金をいただいておりますけど。本当にごく僅かなんです。

公設民営という今までの日本のシェアサイクルの自治体と事業者の関わり方ではなくて、あくまで共同事業という形の取り組みしか今までやってきてないので、続けていくためには僕らは自活しなければならないわけです。

補助金ありきの事業になってしまうと補助金が無くなったら、そこで終わってしまうので、
持続的にあり続けるためには僕らが僕らだけで事業が成り立つ形にしなきゃいけない。

収益として成り立つということをしっかりと早く短期的に見せるというのが、今年の短期目標です。

3 つめは、今後規模がスケールしていく形を社会に提案しなければいけないと思っています。

例えば、福岡、今 2,500 台程自転車があって、550 箇所程ポートがあって、9 割は民間企業の方々から場所を提供いただいております。

福岡市でのサービスを皆さん見ていただいてるとびっくりされるんですけど、そもそも我々のポートっていうのは市役所とか区役所のような公有地か民間で所有されてる土地だけなんですよね。

東京とか横浜に行くと、道路上設置と言って歩道の一部とかを占有したりするっていうようなポートってたくさんあるんですけど、福岡市はいろんな理由があってこれはできないんです。

今までは民間企業の方々が所有する土地のデッドスペースとか空いてる場所を頼りにポートを開拓してきましたけど
そろそろ限界がきていて、本当に交通機能のバランスを取ろうと思ったら、
ここから先はやっぱり思いっきりギアチェンジするかしないかみたいなことを
街の皆さんと一緒に考えていくフェーズに入らなければいけない。

100 円で 24 時間停められる公共の駐輪場はたくさんあって、それはそれで必要なんですけど、
街の自転車を確保するために、あれで朝から夕方まで場所がロックされてるのと僕らの自転車が
8 回、10 回、15 回ぐらい回転するのと、どっちが街としての効率がいいですかっていう話を説いていきたいと思っていて、所有から共有のギアチェンジをした方がいいという話をしていきたいわけです。

街のそもそもの所有自転車数が多すぎる。支えきれない、自転車屋さんも支えきれないってのもあるので、能動的に考えると僕らは所有から共有に切り替えるためにモードシフトした方がいいですよってことを、提案していきたいんです。

これがちゃんと進められると何が起きるかというと、街の中に投入できる台数が
桁が変わる形で増やせるはずなんですよ。

具体的に目指してる姿の例があって、ニューヨークなんですね。マンハッタン、ブルックリン。
だいたい今の僕らの 10 倍ぐらいの台数があるんです。
ほぼ、どのブロック、アベニューごとにも自転車を置くようなポートが車道に迫り出す形で存在していて、しかも我々みたいに 3 台、 5 台みたいなかわいい形ではなくて、 15 台とか 20 台とかは当たり前みたいな。場合によっては 50 台みたいな、そんなサイズ感になってるわけです。

それぐらいの便利さじゃないと、おもいっきりシフトしていかないと思うので、
台北でもいいし、ソウルでもいいし、ニューヨークでもいいんですけど、
そういうシフトしきった街を日本の方々に一緒に見ていただいて、考えるきっかけを作りたいなと思ってます。

全部の自転車をシェアサイクルにという話ではないんですけど、
少なくとも 2 万台とか 3 万台ぐらいはこの街の中でこの自転車が走っててという姿で、
便利かつ事業としても採算が成り立つ、大体どこにでもいけるみたいな姿ってのが、
2 段階目で作れたらいいなって思ってます。

今度はそれが大きくなっていって、名古屋市や熊本市等我々が他に展開してる街においても同じようなことを実現していけたらいいなと。

この 3 つかな。我々のチャリチャリという事業の中においてお話しするなら、
これらのステップが今見えているところだと思います。

採用チーム:
なるほど、ありがとうございます!
展開の背景には、愛情の話があるんですね。街を愛すっていう言葉はちょっとびっくりです。

iemoto:
うん、多分これはね、愛なんですよ。一方的な愛かもしれないけど。
福岡の街、博多の街の人達がオープンマインドで受け入れてくれたことに対しての愛です。

受け入れてくれなかったらそもそもこの事業は始まらなかったと思うんです。
それは結果的に他の街に行っても同じで、名古屋市でも受け入れてくれたし、熊本市も受け入れてくれた。

お互い心を通わせ合うと一緒に考えるということができる。

それぞれいろんなやり方持ってるけど、この街にはこの街の歴史があって、
街の作り、道路も街の割り方も歴史によって全部違うわけで、それに合わせて一緒に考えましょうっていうスタンスが取れるかどうかなんだろうなって思います。

僕が育った名古屋市は戦国時代の後にできた街なので、真っ直ぐ人が突っ切って移動することの効率の良さを作った街なんですよね。戦いが終わった後に。

福岡はそれより前にあった街だから道路もグニュグニュに曲がるし、街のあり方もやっぱり全然違う。
福岡の街は、歴史がそのまま積み重ねられてる「町割り」をされているんですよ。

道を隔ててあっちとこっちで街の作り方も違うし、戦後に道路ができた割にはめちゃくちゃ狭いなって思ってた道があったんですけど、なるほどあそこに昔は川があったからか! みたいな発見があったりで。だから 1 個 1 個が楽しいんですよ。どの街見ても、福岡中どこ見てても面白い!

採用チーム:
社員の方も、街づくりが好きな人が多いんですか?

iemoto:
どうだろう。必ずしも街づくりっていうキーワードで入ってきたかどうかはわからないですけど、
自然に街作ってる感、街を支えてる感はあるんじゃないかな。

ポート設置に関して言うと、あなたが作った、交渉してできたポートをこの後、何千人の人、何万人の人がこの後使うんだよ、誇っていいよ! と僕はよく言います。
もう昔と違って駅を作るとか線路を作るってないわけですよ、この時代。

このポートを誰が頑張って交渉して設置したかっていうのが、社外の人にはもちろんわからないけど、僕らからするとあなたが交渉してポートが開設できたことで、
何千人、何万人もの生活が変わるんだよって話はしますね。

でもね、大変なこともたくさんあると思います。
会社の規模が小さい分だけ、まだレイヤーもしっかりしてるものじゃないから、
それが逆に複雑だという風に思う人もいるかもしれない。

採用チーム:
neuet ではなくチャリチャリというサービスに限定させてもらうんですけど、
自分の知人とか知り合いに紹介するときになんていう風に皆に紹介してほしいですか?

iemoto:
難しい質問。それはめちゃくちゃグッドクエスチョンですね。
一概になかなかどういう言い方をするかってのは難しい。相手によるかもしれない。
まず 1 回使ってみたら面白いよと。便利だよという表現から始まるかもしれないし。難しいな。

機能的価値の話をするんだったら、街の中をちょっと移動したいときに乗れる便利なもの、シェアサイクルだよみたいな話で多分終わると思うんですけど、多分伝えるときに、あんまり男性女性に分けて話するわけじゃないですけど、でもわかりやすい表現のために申し上げると、僕が同じ年の男性の人に伝えるんだったらそれで終わっちゃうんですよ。機能的価値で終わっちゃう。

採用チーム:
例えば、社員が紹介する時に、こういうふうに紹介してくれてたら嬉しいなみたいなのはありますか?

iemoto:
そうですね、その時は愛する存在として話してほしいな。愛でるというか、愛するというか。

我が子みたいなそういう感じの表現。我が子じゃなくても良いんだけど、友達とかそういう距離感の近さの感じで話してくれたら嬉しい。相棒とかパートナーとか。ちょっと移動するときにこいつがあるとすごく助かってるんだよって存在が擬人的にいるような感じですかね。

道具としてではなく、愛するとか親しい友達を紹介してくれるように
こいつこういうところもあるんやけど、良いところもあるけん一回会ってほしい、みたいな。

親しい友達に親しい友達を紹介するときって、良いことばっかり言わないじゃないですか。
足りないことも当然言いますよね。そういう喋り口で喋ってもらえたら幸せかなって。

機能的価値というか、自転車という側面の話と、街の中での身近な存在っていうのは、実は僕の中で別物ではなくて一緒くたに考えてるんですけど、ただ両方考えないといけない難しさもあるんですよね。
そこがこの事業の難しさ。

普通の会社だと、ソフトウェアのことだけ考えるとか、ハードウェア作ることだけ考えるとか、
そういうこと考えれば終わりなんですよ。

こんなにステークホルダーの幅が広くて、こんなに組み合わさってるものがある事業って、
この規模感の事業ではなかなかないことなんですよね。

この大変さを僕は面白いと思ってるけど、みんなにも、
これから入ってくる人にも楽しいと思ってもらえるとよりいいなって思いますね。

採用チーム:
難しいけどだからこそおもしろい、ということですね!
未来をたっぷり聞かせていただきありがとうございました!
これからを想像すると、原動力が湧いてきました。明日からまた、頑張りたいと思います!

3 部作でお届けしたトップインタビュー、いかがだったでしょうか?
これを読んでワクワクが止まらなかったそこのあなた!
事業を育て、街を愛する才能があるかもしれません^^

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