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-Qiita記事Part.12-【GISデータ】リニアリファレンスデータとは

こんにちは、ナイトレイインターン生の鈴木梨子です。
Wantedlyをご覧の方に、ナイトレイのエンジニアがどのようなことをしているか知っていただきたく、Qiitaに公開している記事をストーリーに載せています。
少しでも私たちに興味を持ってくれた方は下に表示される募集記事もご覧ください↓↓

はじめに

株式会社ナイトレイの森口です。
地理情報エンジニアとして、主に空間解析や可視化分析等の業務に携わっています。

以前、あるプロジェクトにて....
「とあるエリア全体の交通状況を示すラインデータに対して、任意のルート上のみのデータだけを抽出し、平均速度などを算出する」
という分析に取り組んだ際の技術調査にて、リニアリファレンスデータというデータ形式に初めて触れる機会がありました。
ここではその際に得られた情報を簡単に紹介させていただきます。

リニアリファレンスとは何か

GISで扱うデータには
点(point)や線(Line)、面(Polygon)のいずれかで表現するベクターデータ(Vector data)と
行と列の格子状(グリッド)に並んだセルで構成される、リモートセンシングなどが代表的なラスターデータ(Raster data)
の2種類に大きく分けることができます。

ベクターデータ

ベクターデータは以下のように、一つの地物(Feature)に対して付与する位置情報の数によってポイントやライン、ポリゴンなどの形態を持ち、一つの地物に対して一つの属性情報が付与されています。

例)ベクターデータのイメージ(Esri Japanより

ラスターデータ

ラスターデータは以下のようにセルに対して属性情報が付与されています。

ラスターデータのイメージ(Esri Japanより

リニアリファレンスデータ

線(Line)の始点からの距離情報を属性とセットにすることで、下のイメージのように一つのラインデータに対して様々な属性情報を付与し分析することができるようになります。

リニアリファレンスのイメージ(Esri Japanより


これらのイメージではベクターデータにおける線(Line)と変わらないように見えますが、下のイメージのように「3〜10キロ地点は渋滞発生中、14〜27キロ地点は工事中」といった形で、
ルートの始点からの距離にもとづいた属性を付与することができるのがリニアリファレンスの利点となります。
この利点によって、渋滞や事故発生などのリアルタイム性をもった道路状況の可視化が可能になったり、同じラインデータに対して距離の比率が異なる属性値を一つの地物として格納することができるなど、分析に幅を持たせることができます

データ作成方法

リニアリファレンスデータの作成方法は主に以下の2つです。(筆者調べ)

  • ArcGISの標準機能を使用する
  • QGISのプラグイン「Locate points along lines」と「LRS Plugin for QGIS」を使用する

今回はリニアリファレンスデータの紹介のみとさせていただきますが、
次回以降にQGISのプラグインを用いた、リニアリファレンスデータの作成方法を紹介します!

参考情報

最後に

私たちの会社、ナイトレイでは一緒に事業を盛り上げてくれるGISチームメンバーを募集しています!
現在活躍中のメンバーは開発部に所属しながらセールス部門と密に動いており、
慣れてくれば顧客とのフロントに立ち進行を任されるなど、顧客に近い分やりがいを感じやすい
ポジションです。

このような方は是非Wantedlyからお気軽にご連絡ください(もしくは recruit@nightley.jp まで)

✔︎ GISの使用経験があり、観光・まちづくり・交通系などの分野でスキルを活かしてみたい
✔︎ ビッグデータの処理が好き!(達成感を感じられる)
✔︎ 社内メンバーだけではなく顧客とのやり取りも実はけっこう好き
✔︎ 地理や地図が好きで仕事中も眺めていたい

一つでも当てはまる方は是非こちらの記事をご覧ください 。
二つ当てはまった方は是非エントリーお待ちしております(^ ^)

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