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事業部の名前を変えたら、会社の目指すべき方向性が定まった

こんにちは。ナンバーナイン取締役CXOのころくです。

先日、ナンバーナインにとって初めての試みとなった漫画家向けトークイベント「漫画家ミライ会議」のリアルイベントを開催しました。

榎本俊二さんによる「キャラ論」(トミムラコタさんは体調不良によりお休み)、Pericoさんと若林稔弥さんによる「続・頑張りすぎない漫画家のあり方」、それぞれ非常に盛り上がりを見せ、300人近い方にご来場いただきました。この場を借りて、お礼申し上げます。

各所でいろんな取り組みをしているナンバーナインですが、2022年4月1日に7期目を迎えました。弊社はこれまで9月を期初としていたのですが、INCLUSIVEのグループ会社に入ったタイミングで期を統一させるために、今年から4月が期初になっています。

ナンバーナインは2016年11月29日に創業したので、創業からは5年半ほど経つけど期としては7期目になるという少々複雑な状況です。しかし7期目は7期目。みなさんもそこのところご承知おきください。

目次

  1. ナンバーナインは7期目に入り、組織図を再編しました
  2. 事業部再編に込めた思い
  3. 会社をどう言語化するかで、向かうべき方向が変わる

ナンバーナインは7期目に入り、組織図を再編しました

さて、本題に入ります。

4月に入り、ナンバーナインでは様々な新しい取り組みを行っています。

新卒社員2名を迎え入れたり、INCLUSIVEのグループ合同入社式にジョインさせていただいたり、会社概要資料を刷新したり、公式HPのリニューアルを行ったり、就業規則を見直したり……慌ただしくも新しい刺激旺盛な日々を過ごしています。

公式HPは、TOPページのファーストビューをこれまでのオフィス風景から抽象度を上げて、ポップでポジティブな印象のデザインにアップデートしました。

加えて、新しく「ナンバーナインについて」というページを作り、僕たちに興味を持ってくださる方々が、僕たちの考えや価値観についてより深く理解できるようなコンテンツをご用意しています。興味がある方はぜひ覗いてみてください。

すべての漫画を、 すべての人に。デジタルコミックエージェンシーナンバーナイン
ナンバーナイン について 漫画家さんが創作活動に専念できる環境づくりに取り組んだり、漫画の領域で様々なオリジナルコンテンツ制作を行うナンバーナイン。Mission、Vision、Valueを通して、私たちの人柄や価値観に触れてみてください。 ナンバーナイン について 漫画家さんが創作活動に専念できる環境づくりに取り組んだり、漫画の領域で様々なオリジナルコンテンツ制作を行うナンバーナイン。Mission、Vision、Valueを通して、私たちの人柄や価値観に触れてみてください。 デジタル技術の発展とSNS
https://corp.no9.co.jp/about

7期目に入ってからは、組織図の再編も行いました。この再編が、個人的には中期的な会社の方向性に影響を与える意味を持っているものだと考えています。そこで今回のnoteでは、組織図再編に伴って2022年のナンバーナインの体制変化とその狙いについて描いてみたいと思います。

まずは、6期目の組織図を見ていただきましょう。

続いて、7期目の組織図です。

なんか一気に経営陣(取締役)が増えました。これはINCLUSIVEという会社の資本傘下に入ったためです。

事業部再編に込めた思い

大切なのは事業部名の変更で、「デジタル配信事業部」という名前が「クリエイターエコノミー事業部」に変わりました。今回の変更に込めたメッセージは、事業部再編を行うことで事業部の目指す姿を明確にするよということです。

これまでは、デジタル配信サービス「ナンバーナイン」の著しい成長がナンバーナインの今を支えてくれていることもあり、「デジタル配信事業部」が会社にとっての大きな柱として君臨していました。

今回、その「デジタル配信事業部」から「クリエイターエコノミー事業部」に変更したのは、「ナンバーナインという会社はデジタル配信という枠にはまらない、漫画家の創作活動支援を様々な角度から行う会社でありたい」だという意思表明をしたかったためです。

「クリエイターエコノミー」とは、ジャンルを問わず個人のクリエイターが自らの表現で収入を得ることにより形成された経済圏のことを指します。YouTuber・ゲーム配信者・SNSインフルエンサー・アーティスト・ジャーナリストなど、さまざまな人々が収入を得られるようになってきています。従来は収入を得る場を提供するプラットフォームやサービスの力が強く、クリエイターの立場は弱いものでした。それに対して今、形成されつつあるクリエイターエコノミーは、立場の強いプラットフォームを介することのないマネタイズの選択肢が増えたことにより生まれました。最近では、クリエイター個人に寄り添い、顧客から直接収入を得ることができるプラットフォームが発達してきています。そういったプラットフォームの存在が、クリエイターエコノミーの活発化を後押ししていると言えるでしょう。

引用: https://www.trans.co.jp/column/trend/creator_economy/

既に世界的には市場規模が10兆円規模にも拡大しているというクリエイターエコノミー市場。当然、漫画家もそのクリエイターの一員と言えます。それならば、ナンバーナインは漫画家というクリエイターのエコノミーをサポートする会社だなと。シンプルに考えた結果、そんな結論に至りました。

クリエイターエコノミー事業部の中には、デジタル配信部門・タックス部門・サポート部門の3つの部門が存在します。それぞれ紹介しますと、以下のような具合になります。

◆デジタル配信部門…デジタル配信サービス「ナンバーナイン」を運営する部門。
◆タックス部門…漫画家・イラストレーター向けの確定申告代行サービス「ナンバーナインタックス」を運営する部門。
◆サポート部門…漫画家マネジメントや漫画クラウドファンディング、広告漫画プロデュース、ECサポートなど、創作以外のあらゆるサポートを行う部門。

デジタル配信サービスが今なお主力事業であることに変わりはありません。しかし、「漫画家の創作活動をサポートする」という目的意識を持った事業部名に変わることで、今後も漫画家さんが求めるサービスを模索し提案できる体制になりました。(もとからそうだったけど、事業部名を変えることで名実ともにそうなった、という方が正しいかもしれません)

これにより、ナンバーナインは、「漫画のデジタル配信サービスをやっている会社」から「漫画家の創作活動をサポートする会社」という説明に変わっていきます。一つ、視座が高くなったように思えます。

もう一つ、大きな変化があります。それは、コンテンツ事業部が「WEBTOON」の専門部隊になったこと。ナンバーナインがWEBTOONにフルコミットすることはご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、組織図上で「漫画編集」という言葉がなくなり、「WEBTOON」のみを記すことでより一層の覚悟を感じます。(横読み漫画の編集も、やっていないわけではありませんが、現状は新規のご依頼はお受けしておりません)

Studio No.9チームも、ジャンプ+で連載されていた『終極エンゲージ』の原作者である江藤さん、大ヒット漫画を描く作家さんのもとでプロアシとしてご活躍されている前田さんを筆頭に、多数のクリエイターさんに参画いただき、4月には新卒社員のクリエイターメンバーも入社しました。

日々編集者とともにWEBTOONの創作について侃々諤々議論している様子をが頼もしいです。作品の発表までもう少しお時間を頂戴すると思いますが、楽しみにお待ちください。

会社をどう言語化するかで、向かうべき方向が変わる

創業から今までで強く感じるのは、会社は生き物のように状態が変わっていくということ。組織図も、ここ3-4年位は下手したら半年に一度くらいの頻度で変更を加えていたように思います。フェーズに応じて環境をアップデートしていかないと、気がついたら古くなってしまうからです。

言葉には魂が宿ると言いますが、会社をどう表現するか次第で、小さくまとまることも、大きく成長させることもできると思っています。それは、Mission / Vision / Valueだけでなく、事業部名にも同じことが言えるのかもしれないなと、改めて感じました。それくらい、強度のある名前にしたつもりです。

ナンバーナインが目指す先までは、まだまだ果てしない道が続きます。今後も芯は太く、それでいて柔らかく、組織は変わっていくと思いますが、すべては漫画業界のため。そして漫画文化を支える漫画家さんのため。粛々と邁進していきます。

ということで、引き続き私たちの目指す未来を一緒に実現してくれる方を募集中です。気になる方は、各種ポジションよりご応募ください。質問などあれば、僕のTwitterDMを開放しているので遠慮なくアタックしてみてください。

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