なにをやっているのか
私たち、(株)黄金の村は徳島県西南部、高知県との県境で人口およそ1200人あまりの山間部に位置する木頭地区(旧木頭村)にある、農地所有適格法人です。地域の特産品は木頭ゆずという香り高く日本を代表する柑橘であるゆずの産地です。木頭ゆずの歴史は半世紀に及び1977年には柑橘として初めて朝日農業賞の受賞、1987年には全国ゆずサミットの開催、2017年GIマークの取得を始め日本のゆずの歴史は木頭ゆずの歴史といっても過言ではないほどの歴史を誇ります。会社は7期目と歴史は浅いですが、農林水産省の6次産業の認定を2013年に受け、2014年には搾汁工場を完成させ、木頭ゆずの栽培から加工品の企画販売を手掛ける会社です。
代表取締役である藤田恭嗣は地元旧木頭村西宇地区の出身であり、現在代表取締役社長を務める(株)メディアドゥホールディングス(電子書籍事業、1999年設立、2016年東証一部上場)の創業者でもあります。また地元旧木頭村の地域創生を次の事業の目的と掲げ2017年KITO DESIGN HOLDINGS(株)を設立しグループ企業としてKITO YUZU(株)(渋谷ヒカリエ直営店舗運営(2020年までに20店舗展開目標、木頭ゆず加工品卸販売)、CAMP PARK KITO(株)(グランピング場経営)、(株)Chico (オリジナルキャラクター ゆずがっぱを中心としたイベント企画) ル・セベロ・ジャポン(株) (熟成肉レストラン、東京2店舗)、そして(株)黄金の村(農地所有適格法人)それぞれを傘下に務めており、各事業体の目標とする計画は4つのPARK計画であります。現代社会において、よく話題に挙がるのが人間関係の希薄化です。人間は本来支えあって生きていくために人とのつながりを必要とします。都会のようにすぐに何でも揃わない「ムラ」には人と人とのつながりがあります。しかし「ムラ」には外の人と集う場がありません。我々はこの木頭という「ムラ」で、老若男女を問わず、人とのつながりを再発見・再確認できる場(PARK)をこれから創っていくことを目指し、「PARK-PLAY-KITO」をコンセプトテーマに4つのPARKを連動させていきます。
1)MANGA PARK KITO(屋外でもマンガが読める,マンガの神様、手塚先生の全作品の閲覧、マンガ原画保管事業、宿泊施設を併用) 2)YUZU PARK KITO( 休校となった地元北川小学校をリノベーションし特産品木頭ゆずに触れあえる体験型、農泊、農&食、地域交流の場の創設) 3)FARM PARK KITO( 木頭の山を生かした自然放牧型酪農事業、岩手県中洞牧場との提携) 4)CAMP PARK KITO (2018 完成 次世代型キャンプ場 CAFÉ & RESTRANT 、GLAMPING、 自然オープン型露天風呂) の総合事業計画を中心とし木頭地区の活性化推進に努めております。また急激なインバウンド化に対応するためのキャシュレス化、またお客さまのデータべ―ス化に取り組んでおります。そしてテクノロジー化された田舎に人がおもむき、複合的に長期滞在できる環境作りを目標としております。
2013年に設立、エシカルをベースに加工品においては農薬不使用栽培ゆずの使用、また青果においては限りなく有機的栽培を基本に現在の(株)黄金の村の従業員数は栽培3名、工場2名、商品管理1名、経理1名の正社員数でアルバイトは10名の体制です。6期目売上目標は1億円です。木頭ゆず畑総面積はおよそ4.5ha (成木3000本、新植1500本)に及び、80家の契約農家より原料ゆずの供給を受けオリジナル加工品33品目と木頭ゆず青果を全国の卸売市場そして高級スーパー、高級食材店、百貨店、雑貨店、セレクトショップまで販路はおよそ300店舗に及びます。また2013年の搾汁工場の完成と同時に香料会社との技術提携によりゆず果皮よりオイルを抽出する機械を導入し化粧品香料、食品香料の原料事業とオリジナル化粧品の開発も手掛けております。海外販路開拓分野においては、2015年よりEU向け青果輸出を開始し現在もフランス、イギリス向けに木頭ゆずとして日本を代表する柑橘として輸出を伸ばしています。(およそ1t)
特にテロワール(風土、環境)にこだわるフランスでは3星シェフ、パテシェにも高い評価を得ています。企業理念は、「美しい大地と木頭ゆずの香りで、世界の人々を感動させる、奇跡の村を創ります。」であり先祖が切り開いてきた木頭ゆずの歴史を受け継ぎ、SUSTAINABLE 持続可能な故郷を作ること、すべての人が笑顔になれる、奇跡の村を創ることが我々のミッションであり日々努力を重ねております。
なぜやるのか
旧木頭村の歴史、産業、人口の推移を簡単に説明します。木頭の歴史はまさしく徳島市からでも車で2.5時間もかかる山岳地帯にも関わらず、日本の戦後高度成長期を象徴するような背景でもあります。1955年人口3487人銘木を象徴する「木頭杉」は高度成長期の住宅建設のために大きな需要となり、林業依存度は人口の55%もありました。その他方農業にも注目が集まり、今の「木頭ゆず」栽培の芽生えとも言える「助ひなどりクラブ」が誕生し1965年人口4115人には「木頭果樹研究会」へと成長しいきました。
1971年人口2884人には林業衰退とともに人口の減少とダム建設という大きな難局を向え当時の村助役の藤田恭嗣の父堅太郎氏の大きな尽力により2000年人口1948人にはダム建設中止という大きな偉業を成し遂げさらなる成長に向かって新しい村の再建にむけスタートが切られました。のち2005年人口1778人には3町2村の地域合併があり現那賀町木頭地区となりました。そこで次世代を担う産業として果樹として初めて地域貢献農産物に送られる朝日農業賞を木頭ゆずは受賞し、日本を代表する柑橘として木頭ゆずのブランド化がすすみ全国的な需要拡大をめざし全国に先立ち1988年にはゆずサミットを開催し栽培、販路のノウハウを広げていきました。
しかしその木頭ゆず拡大路線をうまく取り入れた高知県は今や加工、青果ともに徳島県を抜く収穫量を誇り、量の高知県、品の徳島県という現在は市場背景となりました。2018年現在の人口はおよそ1200人と急激な過疎、高齢化の地域となり限界集落となりうる現況となり、ゆず生産者の平均年齢も70才を超え、木頭果樹研究会のメンバーも1/3に減少している状況であります。
またその木頭地区の古い歴史に根ざされた多くの特徴的な背景は見逃すことはできません。西日本第二の標高を誇る剣山を背景に徳島県ではNO1の美しい紅葉を誇る高ノ瀬峡、やそのすそ野を走る全国唯一の未舗装であるスーパー林道(オフロードバイカーのメッカでもあります)、杉どころ木頭を象徴し、当時の林業では実際輸送の手段として川の流れを使い木材を搬出した木頭杉の川流しである、木頭杉一本乗り大会(毎年100名にも及ぶ参加者が全国から集まります)
その他、全国でも唯一残る最古の布織物である、太布織の保存会など木頭には知られざる日本一の宝庫でもあります。
すでに限界集落(65才以上の高齢者が人口の50%を超える割合の地域)である那賀町はその割合も60%を越え全国6位の不本意な数字となっています。全国的にもその傾向は林業や優れた農産品に培われた現代の日本が忘れている大切な宝であり我々は将来に向けて継承せねばならない使命であると我々は感じています。我々は木頭という地域を観光、農業、話題、人の力を結集させ未来永劫、4つのPARK計画を待って
SUSTAINABLEな創造的な地域に復活させることにより、我々の現在を潤わせ将来の子供たちの為に活気のある木頭にすることが、一つの失われつつある日本を取り戻すために取り組む大きな意義ある挑戦であると考えます。
どうやっているのか
4PARK計画に現在携わるメンバーは、現在55名(正社員38名)です。その組織、KITODESIGNHOLDIN(株)、CAMP PARK KITO(株),(株)Chico,ル・セベロ・ジャポン(株),KITO YUZU(株)そして農地所有適格法人(株)黄金の村です。農地所有適格法人とは旧農業生産法人であり簡単に言いますと農業経営を主体とした会社組織です。現在正社員は7名、アルバイトは常時5名(繁忙期は15名)のスタッフが働いています。農業の6次産業化をめざし、栽培担当、工場担当、商品管理担当、営業企画、経理と少数ながらも仕事の内容は多岐に及びます。1年を通してゆず栽培は10月末~11月末の収穫期を中心に基本1月からその年の栽培がスタートします。1月/土作り、2~3月/剪定、4月/除草、5月/開花、6月/消毒、7月/冠水、除草、8月生産調整、消毒、9月/青ゆず収穫、10月/収穫準備、11月/収穫、12月/出荷(12月の冬至は最大の需要時期です。)
工場では、10月末~11月末の収穫時期に収穫されたゆずの搾汁、果皮貯蔵を1か月間行います。我々の商品の加工のこだわりは収穫後24時間以内の搾汁加工にあり鮮度を何よりも最重要と考えています。その後冷凍された果皮からゆずのオイルを抽出する作業をおよそ1月~7月にかけて行います。ゆず果皮オイルは1工程での抽出量がわずかの為、長期にわたり抽出作業を行います。そのオイルはゆずアロマオイルになったり、化粧品、食品などの天然ゆず香料となり海外にも輸出されています。
営業、企画では、現在およそ28種のゆず加工品、5種のアロマ商品のブラッシュアップと展示会出展と営業活動を日々行っています。ゆずの強みは食品だけでなく、化粧品などにも幅広く商品化できるところや、日本を代表する柑橘としても今や世界が注目する独特の香り、酸味を持っており、現在は、フランス、イギリス,アメリカ、シンガポール、マレーシア、台湾、香港などにも輸出、展示会出展もしております。
商品販売方法も多岐にわたり、ゆず青果の販売、加工品のB2B,B2Cや業務用の販売まで広い用途にも販売し、別会社のKITO YUZU(株)の経営は直営の渋谷ヒカリエではゆずスイーツの販売も行っており原料として100%供給しています。
商品管理部門では、商品在庫の管理、商品受発注、日々の注文に対応しております。
6次産業の利点は原料の栽培から販売までの一貫性にありますが、小規模農家がその理想の流通を出来るかについては多くの問題が生じます。自然環境に大きく左右される栽培が最重要とされますが、その栽培の合いまでの販売など時間、コスト共に難しい問題が発生します。
農業は1年を通じて田、畑を管理し収穫を向えその成果が問われます。私たちの主体はゆず栽培に重点をおき、ゆずの可能性、本物のゆずの提案をどの産地よりもいち早く完成させることが使命であり、世界に向けて日本を代表する柑橘、ゆず、その中でも我々が自信を持って育て上げた木頭ゆずの青果と加工品を世界に向けて発信させ、新しいゆずの付加価値の創造を目指し、地域に貢献し、将来に向けて持続可能な木頭を作ることを(奇跡の村)使命とする会社創りを目指しております。