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「OTOGIで人生の方向性が見つかった。」少数精鋭ECコンサルから設立1ヵ月の会社に飛び込んだ塚本が語る、OTOGIで働く魅力とは

なんだかパッとしない「ただただ普通の人生」を歩んでいる感覚がなんとなく苦しい。

隣の芝が青く見えやすい時代です。自分の人生を俯瞰してみたときに、このような悩みに陥る人は案外多いのではないでしょうか。

今回は記事の中でご紹介する塚本さんも、「特別な存在ではない自分」に対し、幼少期から強烈なコンプレックスを抱いてきました。そんな彼がOTOGIと出会い、人生の方向性を見つけ、危険な道へと足を踏み出していくことになったプロセスとは。

同じような苦悩を抱える方々にとって、この記事が何らかのヒントとなることでしょう。

塚本陽太朗 / プロデューサー

2021年に同志社大学卒業後、Webコンサルティング事業を展開するオンサイト株式会社に新卒入社。クライアントのEC事業における売上拡大の戦略立案から、運用業務のオペレーション効率化の推進まで、幅広いコンサルティングを実施。同志社大学在学中は、株式会社SAKIYOMI(旧:株式会社Radix)にてインターン生として採用支援事業部でCA業務に従事。2022年10月、株式会社OTOGIに入社。

起業したい!そう思った普通の人間を待ち受けていた絶望の日々。

ーーオンサイト社から中途社員としてOTOGI社に転職なさっている塚本さんですが、今回は異業種での転職ですよね。どういった理由からOTOGI社に転職なさったのでしょうか。

オンサイトからOTOGIへの転職では確かに異業種となりますが、実はその前にも新卒紹介サービスのCAとして働いていたことがあったんです。当時はまだ長期インターン生としてでしたが、とにかく学生と面談をし、採用成功のために奮闘する日々を送っていました。実は、当時の私の上司がOTOGI代表の山本であり、OTOGI入社への大きな理由となっています。

ーーでは、そのときの長期インターン生としての活動が塚本さんの人生にとっても重要な要素になっていたのですね。当時の塚本さんはどうして長期インターンを探されていたのでしょう。

「しっかりとビジネスを学びたい」という願望が非常に強くありました。この「ビジネスを学びたい」という願望自体が生まれた背景には、幼少期から大学生にまで続く自分に対しての強烈なコンプレックスがありました。コンプレックスを感じ始めたのは、小学生時代から。幼稚園生までは絵を描くことが大好きで、教室に作品が展示されるたびに周りから褒められていたのですが、小学校に入ったら自分よりも圧倒的に上手に描ける子がいたんですよね。ここで、「自分って特別な存在ではないんだ」と気づいたというか。ここからちっぽけながら自分のアイデンティティが崩壊したのか、人に劣っている部分が過剰に目につくようになりました。勉強においても常に中途半端、中学でも高校でも部活動は補欠。何か目立った才能があるわけでもない。なんだかパッとしない「ただただ普通の人生」を歩んでいる感覚が非常に嫌だったんです。

そんな中、ひょんなきっかけから知り合い経由でネットビジネスをやり始め、自分の力でもお金を稼げることに感動しました。稼いでいる月は、月間70万くらいの売上があったと思います。この快感から、当時は「自分一人の力で大きなことを成し遂げること」が普通の人生を脱却する、アイデンティティを確立する近道だと考えていました。そしてこの頃は、「今の自分ならなんでもできるのではないか?」というある種の有能感のようなものも得ており、「若手社長になって、起業して、有名になりたい」みたいな思考に至った結果、しっかりとビジネスを学んでみたいと辿り着いたのが代表の山本の前職であるRadixという会社の長期インターンだったというわけです。

ーー実際にRadix社に入られてからはどうだったのですか。

自分を過信していた時期だったこともあり、もう絶望しまくりでした。まず、Radixの長期インターンはものすごく熾烈な選考をくぐり抜けないと合格できず、その選考途中で全く歯が立たない自分に絶望しました。結果的に最下位で合格はできたものの、私以外の同期は志望していた事業部に配属されていたのに、私だけなぜか志望事業部に行けず、実際に仕事に取り掛かった後もなかなか価値を発揮できず、ちょっとしたTwitterでの炎上も経験して背筋が凍りつきましたし、自分がいかにに無能だったのかということを常々思い知らされていました。中でも一番の思い出は、Radix代表の石川と初めて出会った日に、「将来起業して有名になりたいんです!」と大見えを切ったら「しょうもない」と一刀両断され、反論できない悔しさから涙を流したことです(笑)。

ーーその中でもやはり学びはあったのでしょうか。

もちろん、本当にたくさんのことを学べたなと感じています。実は、自分が志望していなかった事業部の責任者がOTOGI代表の山本だったんですが、仕事の仕方も、人間としてのあり方も、数え切れないくらいのものをいただきました。山本は当時26歳で、自分自身が26歳になったときにこうなっていたいという「人生の目標」にしていたくらいです。Twitterで炎上し、事業部の名を汚してしまったときも、山本に「陽太朗の成長のためになるんだったらそれでいいよ」と言葉をいただき、なんて懐の深い人なんだと感動したことを覚えています。

そして、Radix社には、「自分を含めた周りの人々を幸福にする」といった理念がありました。驚くことに、こんなに抽象度の高い概念的なものを、経営層からインターン生までもれなく全員が己に問い続け、仲間同士で語り合い、日々の仕事を進めていました。

いつしか、有名になるとか、社長になるとか、起業をするとか、そういった表面的なものを求めるのではなく、もっと本質的な何かがあるんじゃないかと感じるようになったのは、自分の人生において非常に有意義だったなと、今振り返ってみると感じます。その反動で、自分の人生の方向性がわからなくなったのも事実です。そこで、思い立ったときにすぐに行動に移せるような成長環境を求めて就活に取り組んでいました。

「"社会"を主語に物事を捉える。」最高に贅沢な環境から、設立1ヶ月の会社に飛び込んだ理由。

ーーそこからオンサイト社に新卒で入社されていますが、オンサイト社に就職を決めた理由はなんでしたか。

当時利用していた就活エージェントの方から、「トップ1%の社会人が集っている」とのお墨付きがあったくらい、オンサイト社はとにかくレベルの高い会社でした。複数の企業と面接しましたが、群を抜いて刺激を受けたことを覚えています。また、Radixで働いていたことの影響もあり、ベンチャー気質が強く、より地に足が着いた会社としてオンサイトがぴったりだったという背景です。

ーーオンサイト社ではどのようなことをやられていたのでしょうか。

Webコンサルティング事業を展開している会社で、クライアントのEC事業における売上拡大のための戦略立案から、運用業務のオペレーション効率化の推進まで、幅広くコンサルティングを経験しました。EC事業に対する知見はもちろんのこと、オンサイトが掲げる「JIBUNGOTO」というビジョンのもと「自分が相手の上司だったらどうするか」「相手の事業が自分の家業だったらどうするか」という視点を持って仕事に取り組む重要性を学びました。

ーー確かオンサイト社はかなり優秀なメンバーで構成されていると、かつてお伺いしたことがあります。

元々ライブドアで副社長を勤めていた岸社長を始め、リクナビの編集長を勤めていた私の直属の上司、ボストン・コンサルティング出身のCFO、同期には東大院卒がいたり、各所の精鋭たちが集められた会社です。毎月社長と2人で出張に連れて行っていただいたり、毎朝直属の上司と15分1on1MTGを開いていただいたりと、最高にレベルの高い環境で、レベルの高い社員さんたちと一緒にお仕事をさせていただき、これほどまでに贅沢な環境はないなと感じていました。

ーーそこからOTOGI社へと転職なさっていますが、きっかけはなんだったのでしょうか。

かつての「人生の目標」でもあった代表の山本に誘ってもらえたことも魅力的な要素でしたが、何よりもOTOGIのミッションを語る山本に感銘を受けたことが決め手です。OTOGIのミッションは「採用狭報を採用のスタンダードに」すること。誰もが起業をしやすくなっている時代ですから、HR業界でもたくさんのサービスや事業が生まれてきています。しかし、それらは往々にして似たような事業になってしまっており、ただゼロサムで資源の取り合いをし、結局社会にとってなんのベネフィットも生み出せていないことが多々あります。だからこそ、まだ成熟していない、もしかしたらニーズすらも存在していない可能性のある市場へと、OTOGIは切り込んでいくんだと。

山本は常に社会や人類を主語に置いて物事を見ているんですよね。「社会貢献」と一言で表すと陳腐な表現になってしまいますが、本当の意味でその気概を持っている。そして話を聞きながら、私は今まで感じたことのない高揚感を抱いていました。その時から少しずつ、人生の方向性が見えてきた実感がありました。

仲間とともに、人生や人間性を豊かにすることは大前提。「絶望」を肯定的に捉えられるように。

ーーOTOGI社では、仕事以外にも人生や人間性を豊かにすることに重点を置いていると聞きました。

現在社員2名のOTOGIですが、従業員が仕事をするために集まる会社というよりは、同じ志を持って集まる一味(コミュニティ)のようなイメージも持っています。仕事はもちろん重要ですが、メンバーの人生を豊かにするためのメインの1要素、という立ち位置になると思います。

一例ですが、OTOGIでは人生や人間性を豊かにするKWの1つとして「メタ認知」を挙げています。メタ認知とは自分の認知活動を客観的に捉えること、言い換えれば「自分の認知を認知する」ということです。例えば、私も含めて世の中の大半の人は自身をメタ認知できておらず、自分にとっての過不足を正確に把握することが困難な状態にあります。それにより、実際よりも自分が優れていると誤認している状態は「馬鹿の山」と呼ばれており、自己成長が止まる原因となっています。

ーー馬鹿の山...非常にパンチの強いワードですね(笑)。

私も最近知ったのですが、この「馬鹿の山」とは「ダニングクルーガー効果」という心理学における一説から引用しているものです。そしてこの先が面白いのですが、「馬鹿の山」からさらに知識を得て、その知恵の深さに自信を失ってしまっている状態は「絶望の谷」と呼ばれており、正しい自己評価を行うために前進しているといった肯定的な捉えられ方もできるんですよね。

引用:https://motifyhr.jp/blog/training/dunning-kruger_effect/

振り返ると、幼少期、ネットビジネス、インターン時代と、常に「馬鹿の山」と「絶望の谷」を行き来する人生を過ごしてきました。この概念を知った今は、幾度となく私を苦しめてきた絶望に対し、とても肯定的に捉えられています。そして「啓蒙の坂」のフェーズへ進むために、着実に歩み続ける人間でいたいと思っています。

このような学びを日々山本からインプットしたり、漫画、ラジオ、本などから得たあらゆる学びをアウトプットし合ったりと、側から見たら少し気味の悪いトークが毎日繰り広げられていたりします。このような話に高揚感を感じる方は、非常にマッチする環境なんじゃないでしょうか。

危険な道を、夢中で駆け抜ける人生へ。

ーー塚本さんは現在OTOGI社でどのような仕事をされているのでしょうか。

現在は山本と一緒にWantedly運用代行事業を行っており、クライアントのWantedly運用をまるっとお任せいただいています。担当しているクライアントは15社ほど。採用戦略の策定、求人原稿の作成、採用狭報観点のコンテンツ作成のためのインタビュー、スカウトの送信、クライアントとのMTGなど、上流から下流までを仕事として行っています。基本的に相対するのは資金調達額が億単位に上るベンチャーやスタートアップであり、その中でも社長さんたちと渡り歩く日々です。ダニングクルーガー効果ではないですが、本当に絶望することも多いですし、苦しいと感じることもあるんですが、やはりその都度山本から出てくるアウトプットから学びを得られたりだとか、自分をメタ認知して自己分析ができたりだとか、成長を感じられる日々を送ることができています。また、山本自身はHR領域に長く携わっていますが、私自身は実質未経験。特にこの業界は暗黙知的な要素も多分に含まれていますので、その感覚を細かく山本にチューニングしてもらえているのは非常に助かっています。

ーー塚本さんから見た山本さんの人となりをぜひお伺いしてもよろしいでしょうか。

人柄的な部分で言えば誠実ですし、謙虚ですし、芯が通っていますし、物腰も柔らかいですし、教養も深い。日々私と接するときもビジネスパーソンとしての戦闘力をあげてくださっていることはもちろんなのですが、やはり人生そのものを豊かにしようとしてくれているんだと感じる場面を非常に感じられます。人生においては、いかに自分をメタ認知し、自分がバカの山に止まっていないかを認識することが重要である一方で、どうしてもその山を越えられずに満足してしまうことが多々存在しています。やはり山本と話をしていると、自分が今バカの山にいることを日常的に感じられますし、ポジティブな意味で絶望を与えてもらえる。自己成長や人生を豊かにするという観点を持ったときに、この絶望感を日常的に与えてくれる存在が身近にいることは今の自分にとって非常に大切だと感じています。

ーーOTOGI社は創業して間もないですが、塚本さんの視点から会社をこうしていきたいというものはありますか。

やはり、まずはミッションにある「採用狭報を採用のスタンダードに」することを目指していきたいです。まだまだ未開拓な採用狭報という領域ですが、危険な道にこそ夢中があると信じ、OTOGIが常にその危険な道を歩み続けられるよう、山本と一緒に会社を強くしていく所存です。

また、いずれ私自身も自分の価値観に沿った事業をOTOGIで展開できたら良いなと考えています。山本であれば、ビジョンにもある「個性- identity -で勝負ができる社会を創る」だと思いますが、日々OTOGIの中で可能性を広げながら、社会との新しい接点を見付けていけたら嬉しいです。

私自身は山本と出会い、OTOGIに入社し、危険な中を夢中で駆け抜ける人生へと転換していきました。これを読んでくださる方の「今」がどういったものなのかはわかり得ないですが、もし私と同じように、「なんだかパッとしない自分」に悩まされている人や、「社会に対する存在意義」を感じられずモヤモヤしている方にとって、少しでも感情を揺さぶる何かになったら良いなと思っています。

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