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法人設立のきっかけ

Photo by Duy Pham on Unsplash

私の、フリーランス時代の話です。

とある夏、打合せのため東京駅へ向かう途中電話が鳴った。

入院中の祖母からの電話だった。

「わたしもうあかんと思うねん、一回病院お見舞いに来てな」

「いや、ごめん。必死に営業してて今東京やねん。
 弱気にならんと、気をしっかりもって頑張って、大丈夫やって!神戸戻ったら連絡するわ」

「あ、そう。帰ってきたら一回お見舞いきてな」

今思えば、祖母は自分の死期を察して連絡してきたのではないかと思う。
孫の中でも僕のことが一番かわいいらしく、よくおもちゃを買ってもらったりお小遣いをくれた。
東京に住んで仕事してた時も、神戸に帰って久しぶりに会うとすごくうれしそうに迎えてくれた。

子供のころおばあちゃん子で
近くに住んでいたのだが、飼ってた鳥を踏んでしまって、
死んでしまいそうになって、誰を頼っていいかわからず祖母の家が2駅先だったので
そこまで泣きながら走って助けを求めに行ったこともあった。
残念ながらピーちゃんは助からなかったが。。。

当時、東京にマンションを借りていて3週間ほど東京へ滞在していたところ、
突然母から祖母が亡くなったという連絡を受けて、神戸へ戻った。

葬儀屋さんにいくと、布団に祖母が横たわっていた。
生前と変わらない姿で話しかけたが返事はなかった。
そして、手を合わせて家に戻った。

この時抱えていた仕事は、デザイン会社の仕事で代理店を経由した案件だったのだが、
代理店人がやたらと電話をかけてくる方で、デザイン会社へ何度もかかってくるがめんどくさかったのか
デザイン会社が私の承諾なく、勝手に代理店私の個人の電話番号を伝え
何度も何度も修正の連絡が掛かってきていた。

祖母が亡くなったことは、通夜の時もずっと修正連絡が来ていたので
周りの目を気にしながらではあるが、悲しい気持ちを押し殺して対応した。

お葬式の日、火葬場へ向かうバスで電話が何度もかかってきて
「今祖母の葬式中ですので、少し待ってもらえますか?」
と伝えたところ
「そうなんですか、それはご愁傷さまです。
 それで問い合わせの件何時に治りますか、至急原因調べてもらえますか?」
と言われ、携帯電話のテザリングして火葬場に向かうバスの中で修正し完了の連絡した。

祖母も商売人だったので、
「仕事はちゃんとせなあかん」と言われて育った。
会社勤めの時だったら、休んでも同僚がフォローしてくれただろう。

兎に角、祖母に申し訳ない気持ちで仕事自体は収めたが、
もう2度と、誰にもそんな目に会ってほしくないと強く思った。

といった話がありました。

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