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スタッフインタビューvol.11 「誇りをもって働く-アドベンチャー施設の施工」

CCDI(工事部門)のアドベンチャーパーク、ジップライン、ロープスコースの施工を一手に引き受けるさとる(二宮悟)に現場の魅力、ビルダーの仕事について話を聞きました。

ビルダーの仕事

2007年にビルダー見習いを始めたのでもう11年目、2012年から工事全体を担当するようになりました。ビルダーだけをやっていたときと大きく違うことは工程管理をするようになったことです。工程管理では決められた納期までに仕上げること、ビルダーの手を止めることなく作業してもらえるように段取ることが大切です。

工程を管理するうえで、一番左右されるのは天気です。記録的な豪雨や大雪など天候には泣かされます。うちの工事だけなら土砂降りだろうが動きますが、外注の業者さんができないと言ったらできないんです。そこが難しいですね。

紙の上で考えていたことを実際の形にしていく段階でうまくいかないこともよくあります。アドベンチャーはミリ単位の数字で作っているのではないんです。いつだってそこで体験するお客さんをイメージしながら作っていきます。設置する板材の間隔が何センチなのかというのも、スタートから何個目のエレメントなのか、コースの客層はどうかなどを考えて、難易度を工事をしているその場で設定していくんです。

作ってなんぼのビルダーなんです。レイアウトやエレメントデザインもさせてもらっていて、「アドベンチャー」という目に見えないものを物理的に創造するというのは稀有な仕事だと思っています。やっていて誇らしいし、楽しいです。

アドベンチャー感覚を呼び戻す

自分でデザインしてレイアウトするから、自分の中の感覚のアドベンチャーになってしまいます。それだと面白くないし、いろいろな人の考えやいろいろな人が感じているアドベンチャーをそこにどんどん入れ込んでいった方が面白くなると思います。

実際に10年も作っていると、自分の中に高さなどへの恐怖心がないので、「アドベンチャー」が逆に作りにくいんです。そのせめぎ合いや葛藤はずっとあります。
最近、新しいビルダーが入ってきて、アドベンチャーやアドベンチャーパークをあまりよく知らない人と一緒にやっていると新しい感覚で作ることができるときがあります。どんどん頭でっかちになってしまうので、彼らの感じていることを聞いて反映させていきたいです。

バカみたいに難しいコースも作ってみたい!でも子どもからお年寄りまでみんなが楽しめるコース作りをしなければならなかったり、コースを1周クリアするストーリー感覚、達成感なども大切なのでこのあたりの兼ね合いはいつも難しいです。

ビルダーのチームワーク

意地でも大事にしたいことは、現場は楽しくあるべきということです。アドベンチャーという楽しんでもらう施設を作っているので、それを自分たちが楽しんでいないのはナンセンス。作り手が作ることを楽しんでいるからこそ楽しいコースになると信じています。
現場はなるべく楽しくするように心がけていて、そのためには、やっぱり笑顔かな(笑)

あとは、具体的なゴールを示すようにしています。その日のやるべきことをはっきりと伝え、あとはみんなに委ねる。あんまり指示ばかり出してガチガチにしても面白くないから。やるべきことはやるけれど、その中でコースに合った調整をしながら作ります。

昔、自分が一番下っ端でやっていたとき、先輩ビルダーたちが何の打ち合わせもなく作業を始めて、みんながみんなの動きを気にしながら、まさに阿吽の呼吸で作業をしているのを見ていました。それはみんなが施工を熟知していることと、一人ひとりの性格やその人なりの手順を熟知していないとできないんだと思います。仲の良いときも悪いときもあったけれど、想定外の出来事が起きたときに、結束してみんなで重いものを動かしていく姿に憧れていました。いつかその一員になりたいと思いながら、ビルダーってかっこいいなと思っていました。そんなビルダーになりたいし、一緒に働いてみたいと思っていたから、しゃかりきになって、楽しくあがけました。

これから

単純に自分のやっていることに誇りを持ちたいし、ビルダーのみんなにも持ってもらいたい。以前に先輩ビルダーが「息子が友達に”お父さん何の仕事しているの?”と聞かれて、”アドベンチャーパーク作っている”と答えたときに、”すごいね”と言われるようになりたい」と話しているのを聞いて感銘を受けたんです。そういう風に思われる仕事にしたい。小学生の卒業アルバムの将来の夢の欄に「アドベンチャーパークの施工」と書いてくれる子が出てきたらいいなと思っています。

(20180219)

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