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「ゼロから造る」発想で物流業界をエンジニアの観点から変革する

岡田 匡史
システム

前職はSESでシステム開発を9年程経験。
2015年に子会社のアリスタソリューション入社。
2018年にPALへ転籍し、社内用のシステム開発、販売用のシステム開発の設計を主に担当している。

SESからの転職。「決まったことをやる」から「何が必要なのか」への転換

事業会社に所属するエンジニアとしてはPALが初めてですが、決まったものを正確に作り上げるSESと違い、何が必要かというところから主体的に開発に携われることが、とても新鮮です。

PALではシステム部に所属しています。こちらのエンジニアチームは現在7名。30~40代が多く、全員男性です。チームとしては物流に特化した社内・外用のシステムを開発しています。私の仕事はプログラムを書くというよりは、設計や調整の業務が多いですね。実際のプログラムはエンジニアチームの川瀬さんや外部にバトンを渡してお願いしています。

PALに入って驚いたのは、物流業界独特のシステムであること。物流センターでは、扱う荷物やそこで働く人たちの勤怠・給与の管理といった、様々なシステムが動いていますが、中には特殊な使い方をしているものがあります。

物流のプロが設計した「物流に特化した独自のシステム」は、作られた当初はよくても、一定の時が経つと非効率になってしまっているということもあるんです。現場では「一般的にはこうなんですよ」と説明しながら、現場の人達と一緒に最適なシステムを考えるようにしています。効率的なシステムを提案する上で、SESとして様々な開発に携わってきた経験が活かせていると思っています。

現場で使用していた独特のシステムをより使いやすい仕組みに統合。変革への第一歩

昨年入社してからこれまでで、最も大変だったのは、2018年10月に行なわれた、社内システムのリリースですね。これまでPALが管理運営を請け負う、物流センターの勤怠管理には、独立したパッケージソフトを使っていました。それを労務や給与計算とも連携するJavaベースのものに一新したんです。本部と各現場にいる30名ほどが、物流センターで働く1500人ほどのスタッフの勤怠を管理できるようになる、システムでした。

開発は元々使っていたソフトの仕様を把握した上で、それぞれの現場での使い方や要望を集めることからスタートしました。物流センターは全国各地にあるので、主なやりとりはChatwork(チャットワーク)。中には本来こうあるべきなのに、これまでの経緯から煩雑なフローになっているといったものも見受けられました。そうしたものを極力正しながら、全体最適が図れるシステムを目指しました。

物流のデジタルシフトを実現化する鍵は、現場で取得する膨大なデータ

物流に特化したシステム開発で感じる課題は、現場で取得するデータですね。物流業界のデジタルシフトを実現するには「人、モノ、環境」に関する様々なデータが必要になりますが、中には取得が難しいデータもあります。例えば人が荷物を移動させる「作業」をカウントする場合、なにをもって「作業」とするのか、その定義が必要になります。

荷物の位置なのか、人の動きなのか。取得するデータには、様々な検討が必要になります。一足飛びにはいかない取り組みですが、デジタル化が進んでいない物流業界では、取得したデータを組み合わせることで、新しい可能性がたくさん見えてくると感じています。

デジタルシフトといっても、物流センターの完全自動化は実際のところ、まだ難しいかもしれない。けれども、すべての業務のデータをつなげて管理することができれば、大きな第一歩になると思うんです。こうした新しい取り組みとしてエンジニアチームが生み出したプロダクトが、PALのマーケティングの力で業界の中で活用される未来を夢見ています。

ドローン、AI、ブロックチェーン。新しい技術に興味があるエンジニアを歓迎します

デジタルシフトを掲げるPALでは、エンジニアチームが自由に働ける環境が整っています。ここでは新しい技術を試す予算も豊富。先日はドローンを購入し、倉庫内の荷物をRFIDでカウントするモデルを試しました。これから活用を検討している技術には、AIやブロックチェーンもあります。

入ってみれば分かると思いますが、PALのエンジニアチームには大学の研究室のような自由な雰囲気があります。実はいま会議室にある「室温をモニターするセンサー」は、私たちが半田ごてを使って作りました。

購入することもできますが費用もかかるし、それならキットを使って自分たちで作ってみようかと。うちのメンバーはモノづくり志向の人が多いので、みんな喜んでこうしたチャレンジに取り組みます。このセンサーは、厳格な温度管理が必要な商品を扱う物流センター用に試作したもの。物流業界を変革するために、エンジニアとして何ができるのか。PALにはそれを自ら問い、チャレンジを続ける、面白さがあると思います。

今、当社では一緒に働くエンジニアを募集中。物流業界の経験はなくてもかまいません。実際に、所属しているエンジニアは業務システムやアプリ、web業界出身とバラバラですから。それよりも、新しい技術に興味があり、チャレンジしたい人であることが望ましいですね。

仕事には結果を求められますが、失敗してもそこから何かを学び取ればOK。ここでは失敗を恐れてトライしない姿勢の方がNGとされます。自分が携わったプロダクトが物流業界や社会を変えていくことになる。そんなわくわくする仕事を一緒に楽しめる人との出会いを楽しみにしています。

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