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- アトラクションができるまで - 「LIGHT AND SEEK / モグーのさがしもの」

こんにちは!プレースホルダでアトラクション開発を担当しているエンジニアの渡邉です。

弊社は、「遊びが学びに変わる」をコンセプトに、全く新しい次世代型テーマパーク「リトルプラネット」を企画・運営しており、デジタルコンテンツならではの体験の新しさ、可変性の高さを生かしたアトラクションを数多く生み出しています。

そんな数あるアトラクションについて、一体どうやって作っているんだろう? と言う声をいただくことも。

なので、今後「アトラクションができるまで」と題して、アトラクションを実際に開発しているメンバーを交えながら開発の裏側の話をご紹介していこうと思います!

まずは、記念すべき第一回は自分が開発を担当し「リトルプラネット」で最近導入させていただいた、NFCバンドを使った周遊アトラクション、「LIGHT AND SEEK / モグーのさがしもの」をご紹介します!

アトラクションの紹介

「LIGHT AND SEEK / モグーのさがしもの」は専用のバンド「シャリング」を使って、パーク内を探索していく宝探し型のアトラクションです。

リトルプラネットに入場するときに一つもらうことができる「シャリング」
こちらを使って、パークの至る所を探して、パークオブジェクトのキノコ型のオブジェクトを探して歩きます。
見つけた時にはこのシャリングをキノコにタッチ! キノコが不思議な音と共に光って反応します。

そして、全てのキノコを探して回ると、豪華なプレゼントがもらえる...というアトラクションです。

どうやって実現しているのか

システムの構成は大まかに以下のようになっています。

アトラクションの肝となっているこのバンド 「シャリング」



こちらには実はNFCタグと言うものが入っています。

NFCタグとはどう言うものか、というと簡単に言うとみなさんが普段使っているSuicaなどの交通系のカードなどにも入っているような、近距離感通信を可能にするものです。


このチップにはそれぞれ 固有のID が付与されています。 それぞれパークに隠されたオブジェクト(キノコ型の筐体)にタッチするたびに、そのIDに紐付いたデータが更新されていきます。

例 . IDが〇〇のユーザーは赤いキノコをタッチした

こうすることで、ユーザーそれぞれのタッチしたポジションのデータを保持し、 ステータスを管理することで、ユーザーそれぞれの体験の状況というのを管理 しています。

パークオブジェクトとなるキノコ型の筐体は、

  • コストやシステムの取り回しの良さ
  • ハードウェアとして有線・無線接続を備え、他システムと連携が用意
  • pythonベースでの開発が可能で、システムの流用がしやすい (NFC制御などの共通部分を切り出して、PC側でも使用、など)

という点から、Rasbery Piをベースに開発をしています。
Rasbery PiからNFCリーダーやキノコ型のライトの点灯やスピーカーを制御したり、各データベースとの連携を行っています。

パークも複数あり、それぞれのパークに複数置かれるものなので、たくさん準備するときは大変でした...!

開発の背景

元々、「シャリング」自体の着想としては、リトルプラネットを立ち上げた時からありました。

それは、「進化し続けるテーマパーク」ということで、毎日来るたびに遊びの仕組みが変化するような体験を届けることです。

テーマパークというと、アナログとデジタルがかけ合わさっているため、中々「アップデート」という形が難しかったりします。 (場所やコストの問題など)

そのために、元々、パークとして以下のようなシステムをずっと検討していました。

① 既存のパークのスペースやシステムを利用し、遊びを新しく導入できる仕組み
② ユーザーが遊んだアトラクションなどのパーソナライズデータを利用して、ユーザーごとに遊びが変化していく仕組み

この「シャリング」を使ったコンテンツは、既存のアトラクションをアップデートする中核となるシステムとして開発しています。
そのため、このシャリングを起点に、既存のアトラクションに変化を起こしたり、また
・「このアトラクションをよく遊んでる子にはこのような体験を」
・「子どもがどのようなアトラクションを遊んで学んでいるか、親が視覚的に見れる」
など、今までのパークの仕組みを利用して、アップデートすることで、新しく体験の仕組みを導入 することを目指し、開発を進めました。

今後もこれを活かして、パークの遊び方を拡大していく予定です。

この辺りは弊社代表の後藤がnoteでも熱く語っているので、こちらも合わせてご覧ください ↓

開発に当たって苦労したこと、こだわり

開発にあたって苦労した点といえば、弊社としてもこのようなタイプの" 横断型のアトラクション"の仕組みを開発したことがなかった点です。

普段弊社ではプロジェクターやセンサーを使ったアトラクションを開発していることが多いです。
基本的には、そのアトラクションで完結し、決まった場所で遊ぶ、という形が主な形となります。

今回のシャリングを使ったシステム、及び「LIGHT AND SEEK / モグーのさがしもの」では、
いつもの形とは大きく違ってきます。

・パーク全体を使う体験(オブジェクトを探す体験)
・複数のハードウェアの開発、連携
・NFCバンドと言う、新しいユーザー側が使うデバイス
・それを管理するデータベースの構築や連携
・合わせて、紐付ける会員登録管理のシステム
... etc.

普段とは違う構成ばかりのアトラクションとなりました。
例えばタッチして周るキノコ型のハードウェアを開発などは、なかなか手探りの中での開発だったので、
社員の皆さんの力を借りつつ、 手作りで作っていく場面も多かったです。

すごい作業場 のようになった時期も...

だからこそではありますが、複数パークで導入する大きな変化があるアトラクションながらも、
どこか自分たち自身の手で一つずつ作り上げた、そんな気概を感じれるコンテンツになったと思います。

開発担当者からひとこと

今回紹介させていただいたシャリングと「LIGHT AND SEEK / モグーのさがしもの」ですが、まだまだ完成と言うわけではありません。

シャリングについても、このバンドを起点に今後いくつかのアトラクションと連携が進んでいく予定です。
現在パークでは、塗り絵アトラクションで描いた絵をシャリングに紐付けて保存ができたり、
英語学習アトラクション「DIGITAL “SPOGLISH”」 では、体験し、学習した履歴をスマホから確認できるようになり、子供たち一人一人の学習状況に応じて体験が変わるようになっています。

また、「LIGHT AND SEEK / モグーのさがしもの」に関しても、例えば同じ色のキノコを集めるように日ごとに遊び方が変化して行ったりなどのアイデアも考えています。

単純に一つの遊びとして導入するのではなく、今までパークにあったアトラクションを拡張させたり、
またこのアトラクション自体の遊びの幅が日々変化をする。
「遊びが変化するテーマパーク」を目指して、今後このシステムもアップデートしていく予定です。

プレースホルダではこのように日々、新しいアトラクションを作り続けています。
新しい体験だからこそ、決まった遊びの形というものはありません。
まさに「変化するテーマパーク」のように、日々いろんな遊びの種を仕込み、アトラクションにして行っています。
今後も続々と「新しい遊びの形」を提供できたらと考えています。

少しでもご興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にエントリーください!

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