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POL代表 加茂が法政大学で講義した「LabBase流!0→1フェーズを勝ち抜く3つの極意」を大公開

11月13日、法政大学の「アントレプレナーシップ論」にPOLの代表 加茂が講師として登壇いたしました。自身も東京大学工学部在学中の学生でありながら、研究者や理系学生の支援サービス『LabBase』等を立ち上げ、起業家として会社経営に携わる加茂。当日は、起業に興味を持つ学生に対して90分たっぷり講義をしてきました。

加茂が講義したことは、起業におけるいくつかのトラップを回避する方法や、仲間集めのコツなど。起業を志す人にとっては垂涎ものの、有り難〜い内容でした!ということで、今回は特別に実際の講義内容をまとめてお伝えします!

LabBase流 0→1フェーズを勝ち抜く3つの極意

その①:そのサービスってほんとに必要?市場のニーズを先読みする「プレスリリース大作戦」

「苦労してサービスを作ったのに、全くユーザーが増えない...」

時間もお金もないサービス立ち上げ時には、このようなことも起こりうるのが起業の実情。わずか数万円で、そのリスクを減らすことができる方法があるんです。それが、「プレスリリース大作戦」。

「プレスリリース大作戦」とは、文字通りサービスのプレスリリースを打つこと。ただ、LabBase立ち上げ時にはそのタイミングを工夫しました。そのタイミングは、なんとサービスを作り始める前!

こちらが、実際のプレスリリースです。

理系採用と産学連携を革新!研究室と所属学生/研究員のデータベース『LabBase』の法人事前登録を開始!

「サービスがないまま、プレスリリース打ってどうするの?」と思われる方も多いと思いますが、実はいいことづくめなんです。

一番のメリットは、事前登録の件数でニーズの強さを測れること。LabBaseの場合は、事前登録の段階で100社以上から反響があり、「このサービスはイケる」と確信を持った状態で開発に臨めました。

また、事前登録した企業にヒアリングをしながらサービス詳細を決めていったので、ニーズに沿ったサービスをローンチすることができたのもポイント。そして、更にはそれらの企業がそのまま顧客となるので、正式リリース前から顧客がいるという、ありがたい状態でスタートできました。

その②:にわとりたまご問題は、「100人の〇〇」で解決!

プラットフォーム型のサービスに共通する問題、それが「どちらのユーザーから集めればいいかわからない」ということです。Uberを例にとるならば、「ドライバーがいなければユーザーが集まらないが、ユーザーがいなければドライバーも集められない」という問題です。

LabBaseの場合、ドライバーとは学生であり、ユーザーとは利用企業でした。この問題を解決するために、LabBaseは学生である自分(加茂)がやりやすい方=学生集めから取りかかることにしました。

まず、全国にLabBaseのアンバサダーとなる学生メンバーを集めるところから始めました。集まった100人の学生メンバーに毎月1000研究室を訪問してもらい、地道に登録学生を増やしていく作戦です。その結果、広告の10分の1のコストで学生を集めることができ、今では旧帝大の理系院生の3人に1人が使うサービスにまで成長しました。泥臭く、地道に活動して集めた学生数はLabBaseの資産であり、登録企業を集める上で大きな競合優位性になりました。

その③:「デカくて良い旗」を掲げることが、巻き込み力を高めるコツ

ヒト・モノ・カネの何もないスタートアップが成長するのに一番大事な要素、それが「巻き込み力」です。資金調達も採用も営業も、全てはこの「巻き込み力」にかかっていると言っても過言ではありません。

LabBaseが成功したのも、この「巻き込み力」が強かったからこそ。 共同創業者に元ガリバー専務取締役の吉田を巻き込んだり、他社で事業責任者をしていたメンバーを採用したり、一流の投資家から投資を受けたり、大手企業をどんどん顧客として獲得したり。では、 その巻き込み力 を高めるのに一番大事なことはなんでしょうか。それは、自分と他人がワクワクする「デカくて良い旗」=「良いビジョン」を掲げることだと考えています。

POLは、研究領域に山積する課題を解決し「研究者の可能性を最大化するプラットフォームを創造する」ことを実現するための会社です。LabBaseも単なる「理系学生の就活サイト」ではなく、このビジョンを達成するためのファーストステップとして捉えてもらえたからこそ、たくさんの顧客やユーザーに使ってもらえるサービスに成長させることができました。

自分なりに考えた「デカくて良い旗」の条件は大きく3つ。

・大きく、社会的意義のある「大義」であること

・ある程度具体的で伝わりやすいこと

・自分が本気で取り組みたいものであること

会社のビジョンがこの3つを満たしているかどうかはその後の事業の成功を左右する肝なので、ビジョンの選定とワーディングは、こだわってみることを強くおすすめします!

以上、「LabBase流!0→1フェーズを勝ち抜く3つの極意」いかがでしたでしょうか?起業を目指す人にとって、少しでも参考になればうれしいです!(下の写真は授業後の様子。加茂のもとに、起業を志す多くの学生が相談に来ていました。)

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