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CTOやっていた僕が、Repro入社後の1年間で爆速成長した話

2018年4月入社のエンジニア、山下裕生は直前まで自ら立ち上げた会社でCTOとして活躍していました。マネージメントする立場になってから自分のエンジニアとしての成長に不安を感じ、行き着いたのはRepro株式会社。図らずも社内のトップエンジニアと近い距離で働くことになった山下が、Reproで経験した刺激的な1年間を語ります。

研究職を目指していたはずが、なりゆきでプログラマーに

▲起業後まもなく、手探りで仕事をしていた頃(写真:左奥が山下)

今でこそソフトウェアエンジニアをやっていますが、実は大学では化学を専攻していました。

いずれは開発・研究の職につきたい。技術者になりたい。そう思っていた僕は、中学卒業後に工業高等専門学校に進学しました。その後大学院まで進み、研究室では量子化学計算というコンピュータを使って分子構造をシミュレーションする研究をしていました。

就職先も大学院での研究内容を活かしたところ…と考えていたのですが、ちょうど就職活動の時期に高専時代の友人から会社を立ち上げよう、と誘われたんです。

もともと「ものづくりが好き」というところから技術者を目指したこともあり、大企業に就職するよりも何かを一から作り出すことの方が面白そうだと思い、起業してみることに。代々商売人の家系だったので、起業することに抵抗はありませんでした。

パートナーの前職の関係で、不動産仲介系のコンサルティングを中心とした業務からはじめたのですが、その中でオウンドメディアの制作・運営の仕事を受注しました。

そこから必死にプログラミング、システム開発の勉強をはじめたんです。

独学に加えてプログラマーの友人に教えてもらったりしてなんとか形になり無事に納品。

当時は納期までに仕事が終わるのか不安で休むのが怖く、土日もずっと仕事してました。その後、徐々にシステムの受託開発も安定してきました。

その頃から自社サービスの開発にも挑むようになり、幾度かの失敗の末にようやく資金調達できるようなサービスができあがりました。

ここまで開発を担当していたのはほぼ僕一人でしたが、資金調達後はデザインや開発を他メンバーに委託するように。僕はCTOとして、コードを書くのはもちろん、開発リソースを集めるための採用活動など、サービスを成長させるために必要なことは全てやっていました。設計やコードレビューはおこないつつも僕の仕事はコードを書くことからマネジメントにシフトしていきました。

「自分よりすごい人」を知り、もっと成長するためにReproへ

採用活動を進める中で、リードエンジニアとして活躍していただける優秀な人の入社が決まりました。一緒に働いてみると彼のエンジニアリングスキルが非常に高く、学ぶことが多かった。

その人とは年齢がそんなに変わらなかったこともあり、自分を見直すきっかけになりました。いろんな人を巻き込み、ゼロから作ったサービスをそれなりの規模にまで成長させましたが、僕自身のソフトウェアエンジニアとしてのスキルは同世代のレベルと比較してそれほど高くはないんじゃないかと。

今の僕に足りないソフトウェアエンジニアとしての技術を蓄えたいーー

そんな相談をリードエンジニアの彼にしてみたところ、Reproという会社を教えてもらいました。

ReproのVPoE三木明と話をする機会を作ってもらい、早速Reproで武者修行させてもらうことに。ほどなくして三木から「うちに来ない?」と声がかかりました。

しかし当時の僕はCTO。僕がいるからついてきてくれているメンバーもいて、なかなか離れがたい状況でした。

ただ一方で、開発メンバーが増え、技術面を任せられる優秀なエンジニアもいて、CTOとして技術的な部分で僕が貢献できる部分は多くない状態でした。

やっぱりものづくりがしたい。誰に頼らなくてもやっていけるくらいのところまで成長したいーー

改めて転職を決意し、Repro以外の会社も見てみることにしたのですが、僕にとってRepro以上に刺激的な会社は見つかりませんでした。

物事が決まるまでのスピード感。

優秀なエンジニアが多くいて、技術に集中できる環境。

ものすごい勢いで成長している事業、組織、そしてデータ量。

自分を成長させてくれる会社として、すでに出来上がった大企業よりも勢いのあるReproが最適だと思い、入社を決意しました。

裁量が大きく、任せてもらえるーーストレスフリーなReproの文化

▲社内パーティーにて(写真左)。公式、非公式のイベントや飲み会、部活制度が多数あり、普段業務で関わらない人と交流する機会があるのはうれしい

僕が入社した当時、社内でホットな話題だったのがGDPR(EU一般データ保護規則)対策。GDPRはヨーロッパの個人データの取り扱いを定めた規約で、違反には非常に高額な過料が設定されています。多くの日本企業がその対応に追われていましたが、Reproも例外ではありませんでした。

Reproが開発、提供しているマーケティングプラットフォーム「Repro」で扱っている個人データをGDPRに沿った管理にしていかなければいけない。グローバル展開を進めるReproにとって、GDPRへの対応は喫緊の最重要事案といっても過言ではない状況でした。

そんな重要なプロジェクトにも関わらず、白羽の矢が立ったのは入社したての僕。

当時まだなにも手を付けられていなかったこのプロジェクトには、ゼロからサービスを立ち上げた経験がある僕がうってつけだったようです。

とはいえ本当にゼロスタートだったので、まずGDPRとは何かを勉強するところから始まりました。

実際にプロジェクトをはじめてみると、「Repro」がさばいている大量のデータの中から特定の個人データだけを処理できる仕様を考えねばならないなど、なかなかの難問が降ってかかります。

ビジネスサイドを含む関係各所との調整も必要となるため、社内勉強会でGDPRを啓蒙し、同時に技術的な対策も進める必要があります。

これまで扱ったことのない大量のデータ、そして数々のミドルウェア。

ドイツの弁護士事務所とのやりとり。

技術者としてなかなか経験できないことをさせてもらっています。

スタート当初はかなり難航すると予測していたにもかかわらず、これまで大きな問題もなくスムーズに進められているのは、Reproならではの文化が起因しているんじゃないかと思います。

まず「裁量の大きさ」。

入社してまもない僕に大きなプロジェクトを任せてくれるところもそうですが、Reproではやると手を挙げた人には大きな裁量権を与え、まずは信頼して任せるという文化があります。任せた後も決して放任というわけではなく、進捗は共有され、都度他メンバーによるフィードバックがあります。このように自分の「こうしたい」にきちんとした裏付けがあり、論理的であればすぐに実行できる環境はなかなかないんじゃないかと思います。

もう一つは「トークストレート」な関係でありながら、お互いに敬意を払っていること。

実は僕は入社前、ReproエンジニアのTwitterでの発言が辛辣すぎて怖い印象があったんです。何か発言したらボコボコにされるんじゃないかと(笑)

実際、確かにReproにはお互い臆さず意見を主張しあう文化がありますが、同時に相手の意見にもしっかり耳を傾け、尊重しています。辛口な発言もたまにはありますが、それには相応の理由があるんです。理不尽な発言をする人はおらず、ロジカルな議論が行われます。コードレビューのコメントもストレートな表現ではありますが、納得できるしっかりとした理由が添えられていることが多いです。

そんな文化があるからこそプロジェクトを進めるにあたって僕も発言しやすいし、相手も発言しやすい。お互い遠慮しあってしまうがゆえのまわりくどさがなかったのはストレスフリーでよかったと感じています。

「なりたい自分のレベルがあがっている」そう思わざるを得ない刺激的な環境

▲Repro SREチームの定例ミーティング。進捗共有がメインだが、他メンバーからの積極的なフィードバックがあり気が抜けない

GDPRの対応は僕の全体の業務の3分の1から2分の1ほど。メインの業務は所属するインフラチームで、その名の通りマーケティングツール「Repro」のインフラを支える仕事です。

Reproのインフラを支えているのはCTO橋立友弘荒引健というReproのトップエンジニアで構成されている少数精鋭チーム。機能開発をするエンジニアにくらべてインフラエンジニアは地味なイメージもあるかもしれませんが、成長し続けるReproのサービスを支えるインフラの仕事は非常に刺激的な現場です。

「Repro」のようにハイトラフィックなサービスの基盤を4人という少ない人数で支えるということは、一人あたりの担当領域が広いということ。はじめの頃はインプットの量が膨大で、橋立と荒引の発する単語が理解できず、話す内容についていけないこともありました。

それが今では彼らの会話に追いつき、提案ができるようになるまでに。Reproに入社してからの1年間で得た成長実感は、何もわからない状態から必死になってソフトウェア開発を学びはじめた1年間に匹敵するものでした。

ハイトラフィックなサービスをできるだけコストを抑えて安定させるには、相当な技術力が必要になります。扱う技術領域は広く、必要であればアーキテクチャーも見直されます。

僕が入社した当時すでにかなりの量のトラフィックがさばかれていましたが、1年を経て数倍以上に成長し、2019年3月現在は一日あたり5億件以上のイベントデータ、月間40億件以上のプッシュ通知を処理しています。

どんどん増え続けるトラフィックに対し、むしろより安定したシステムになってきている実感があります。

追いついたと思ったら新しい技術が入ってくる。

そのスピード感についていこうとするうちに自分の目線がどんどん上がっていきました。

Reproに入社してからGDPR対応とReproのインフラを支える仕事に携わり、GDPRの知識に関して言えば社内はもちろん、国内でも詳しい部類に入っていると思います。一方、インフラの知識に関しては、まだまだCTO橋立に遠くおよびません。

これまでの1年は扱う技術の幅を広げてきた。次の1年は特定の技術領域を深く理解し「○○といえば山下」という状態にしたいーー

それが僕にとっても興味があることですし、会社として求められていることでもあると感じています。

トラフィックの増加だけに限らず、売上、従業員数を含め、この1年のReproの成長は凄まじいものでした。

そんなReproにいることで、「なりたい自分」のレベルも常にあがっています。

優秀なエンジニアに囲まれて技術を学び、活かせる刺激的な環境。

Reproの成長スピードに負けないように、僕も成長していきたいです。



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