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社員インタビュー「謎解きのようなワクワク感と達成感を味わえる『投信計理』という仕事」 齋藤 光代(業務部 2008年入社)

<PROFILE>

新卒で入社した証券会社で個人向け営業職を経験後、広告サービス業界を経て2008年8月にレオス・キャピタルワークスに入社。コミュニケーション・センターの立ち上げに関わった後、2009年7月から業務部に異動し、投信計理業務を担当。2015年8月に業務部長就任。


ーーこれまでのキャリアを教えてください

新卒で入社した証券会社で担当したのは、個人のお客様向けの営業でした。当時は個人のお宅に訪問して「投信はいかがですか?」とご案内する飛び込み営業スタイルが中心でした。2年半続けましたが、飛び込み営業を歓迎してくださる方はそう多くありません。心が折れそうになることも多く、「金融以外の業界ものぞいてみたい」という気持ちが湧き上がって、広告サービス業の会社に転職しました。

転職先では、フリーペーパーの制作などこれまでとは全く異なる仕事を経験できて、とても楽しかったです。でも、そこで感じたのは「やはり自分には金融の世界が性に合う」ということ。また、今度は専門的知識を深掘りして身に付けられるような職場で働きたい、という希望もありました。「もう一度、金融機関で頑張ってみよう」という気持ちが芽生えたときに人材紹介のエージェントを通じて出合ったのが、運用会社の投信計理という仕事だったんです。

運用会社の仕事というと、すぐに思い浮かぶのは運用に携わるファンドマネージャーやアナリストですよね。でも、投資信託を運営するにあたっては、運用や企業調査だけでなく、様々な人がかかわっています。投信の基準価額を日々算出する、投信計理という仕事もその1つです。かつて自分が証券会社で投信を販売していたこともあり、基準価額を算出するとはどんな仕事なんだろうと興味が湧きました。


レオスの面接を受けたのは、「ひふみ投信」立ち上げる前のタイミングでした。

面接では、当時レオスで働いていたメンバーほぼ全員とお会いしたのを覚えています。お話して社員の皆さんから伝わったのは、全員が「レオスをこういう会社にしていきたい」という熱い思いを持っていること。また、それぞれが個性的でキラキラしていて、「お客様のために」ということを第一に考えていることもひしひしと感じました。藤野さん(藤野英人代表取締役 会長兼社長)からは、ひふみ投信が目指す理念から、長期で保有していただいたお客様に還元する「資産形成応援団」という新しい仕組みにいたるまで詳しくレクチャーしてもらい、まるでマンツーマンのセミナーのようでした。

社員ひとり一人が熱意を持って会社の未来について語る姿を見るうちにレオスへの理解が深まり、「私もこの会社で働いてみたい」と思うようになりすんなりと入社を決めました。最初は「ひふみ投信」を買ってくださるお客様の窓口となるコミュニケーション・センターの立ち上げに関わり、その部署で1年にわたりお客様対応も経験した後、業務部に異動。当初希望していた、投信計理の仕事に就くことになりました。


ーー現在の業務を具体的に教えてください

投信の「時価」である基準価額は、毎営業日算出します。ファンドマネージャーの投資判断に沿ってトレーダーが株式や債券の売買を執行したら、その結果を業務部が集計して基準価額を発表するわけです。

仕事は朝8時30分ごろからスタートします。お客様の売買状況(投信の追加・解約処理)の反映、加えて当社の株や債券などの購入や売却の反映、為替レートの取り込み、受託銀行とのデータ照合などを経て、「基準価額」を算出するのが17時前後。「日々の基準価額を正確に算定する」というのが主な業務です。万が一誤りがあればお客様の不利益になりかねませんから、細かいチェックと集中力が必要とされる仕事です。

基準価額を算出するプロセスでは、運用をする私たち委託会社と、運用資産を保管・管理する信託銀行などの受託会社との間でデータの照合をします。そこで齟齬があったり、保有する資産の当日の評価と前日の評価に大きく隔たりがあったりするのを見つけたときは、すべて漏らさず調査していきます。とても神経を使う半面、「この数字はどこから来たんだろう」「なんでこの数字になるんだろう」と調査する過程はワクワクしますし、知的好奇心を大いに刺激されます。いろいろと調べてようやく正解にたどりついたときは、達成感を感じますね。

どういうタイプの人が投信計理の仕事に向いているのか、と聞かれたときに私が答えるのは、「例えばオフィスに落ちている小さなゴミにすぐ気付くことができる人」。小さな違和感にも気が付くセンサーを持っていて細かいこともきちんと確認できる人が、この仕事に向いているのではないかな、と個人的には思っています。


ーー管理職として心掛けていることは何ですか

ちょうど30歳になったころ、業務部長に昇進することになりました。管理職としてマネジメントに携わるのは、もちろんこれが初めてでした。「ホントに私でいいのかな」と当初は不安に思うこともありましたが、その都度、白水さん(白水美樹常務取締役 総合企画本部長)や湯浅さん(湯浅光裕代表取締役副社長)に相談し、アドバイスをもらっていましたね。業務部のメンバーにも支えられ、部長という新たな役割にも徐々に慣れていきました。

業務部のメンバーは当初は2名でしたが、現在は4名に増え、心強い限りです。メンバーの皆さんはそれぞれが自立していて、自分の意見があるときははっきり言うし、ほかのメンバーの意見も柔軟に受け入れてくれる「オトナ」な人たちです。お互いにリスペクトしながら仕事ができている点が素晴らしいと思っています。これは業務部だけに限ったことではなく、一般的に職場でありがちな人間関係のトラブルに悩まされず、純粋に仕事に集中できる、楽しめるということがレオスという会社の大きな特徴かもしれません。

管理職というと、自信に満ちたカリスマ型や、きちんとした官僚タイプなど人によってマネジメントスタイルは異なりますが、私自身は民主的なタイプだと思います。リーダーとして指示を細かく出すというより、メンバーの自主性を尊重しています。また、投信計理の仕事はチームワークの良さがそのまま仕事のパフォーマンスにつながります。なにか問題があっても一人で抱え込まず、皆でサポートし合えるのが理想です。私自身、チームの皆さんには自分の弱みもさらけ出しています(笑)。

チームワークのために心がけていることは、業務部のメンバー全員が働きやすい環境を整えることです。レオスは柔軟な働き方ができるので、特にコロナ禍ではリモートワークで業務を行う人も増えました。業務が効率化し、メンバーの働きやすさが高まるというメリットの一方で、顔をあわせる機会が減っていますから、円滑なコミュニケーションは課題の一つになっています。Slackやメールなどでニュアンスが伝わりづらいことは、電話で直に話すようにするなど、気軽にコミュニケーションできる雰囲気をつくるようにしています。

またメンバーには、「何かやってみたいことはある?」「今、興味を持っていることって何?」と面談のたびに聞いています。自分が成長している実感というのが、仕事をする上での大きなモチベーションになると思うんですよね。業務部の仕事だけでなく、手を挙げたメンバーには会社内で立ち上げている様々なプロジェクトにもどんどんチャレンジしてもらっています。

私自身も、以前、鳥取市で開催した「ありがとうキャラバン」(「ひふみ投信」10周年を記念して、全国47都道府県各地で開催したセミナー)に参加したことが貴重な経験になっています。違う部署の人たちと協力してセミナーを開き、ひふみ投信を保有してくださっているお客様にの直接お会いしてご意見を伺うことで、普段の業務では得られないたくさんの発見がありましたね。私たちは「顔の見える運用」を目指していますが、お客様一人ひとりと接することで「こんなに熱意を持って、ひふみに投資してくださっているんだな」と改めて実感できたのは、大きな収穫でした。


ーーレオスで仕事をする魅力は何ですか

レオスに入社して14年たち、ファンドも当時より大きく成長しましたが、「ひふみ投信」の立ち上げ時に感じた熱気と「資本市場を通じて社会に貢献する」という強い思いは変わらず、会社として目指すところは決してブレていません。一方で、そこに行き着くまでのルートは社員それぞれの自主性に任されている、というところがレオスという会社の魅力ではないでしょうか。これからも会社の成長と共に、自分自身も部署のメンバーも成長できるよう、体制を整えていきたいと思っています。

共に働きたいのは、ポジティブな人。レオスは、自分のやりたいことを実現するチャンスにあふれた会社です。前向きにどんどんチャレンジできる人にはぜひ、私たちの仲間になっていただき、一緒にお仕事をしていきたいですね。

※所属・業務内容は、取材時点の情報です。




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